ねここねこの家

トワルバトル 第14話 「【ラン エイマ】」

第14話 「【ラン エイマ】」

 

何かが来ると感じていたアルバ、近付いてくる。

それと同時に顔の見えない女の子が手を差し伸べる。

差し伸べる手に捕まらないと、と思ったとき目が覚めた。

 

「何日も練習してたからかな」アルバは知らない間に練習後、食事をして眠ってしまった。

 

お風呂に入ろうと、着替えを持ってシャワーのあるところまで行く。

浴槽はないが、アルバだけじゃなくそれぞれの部屋にシャワールームがあった。

 

さっとシャワーを浴びるとカトラに用事があって部屋に行く。

珍しくカトラがいない。

ルーカスやジーナは練習をしている。

 

まあ少しだから、と許可をもらわないまま近くの店に行くことにした。

日光に浴びても効果があるか試した範囲だから問題はないだろう、そう考えていた。

小さな店だし、ボディソープやタオルも買いたかった。

 

支給されているタオルが破れかけている。

許可がないのは気になったが、いざとなれば透明になって逃げられると思った。

店で買い物を済ませると、あまりにも天気が良く公園でも行こうかと安易に思う。

 

「まあ、店から遠くないし…」と思っていると、ローバ研究所が見えなくなっている。

「ちょっとマズイか…」と思っていると公園には誰もいなく、静かだったが草むらで音がした。

 

「アル…バ…アル…バ」

 

ヤバイと感じめまいで透明になろうとしたが、遅かった。

その瞬間わずかな間に閃光弾のように目がおかしくなる。

 

「早く!こっち!全速力で走って!」

 

言われたまま走るとどうやらやり過ごしたようだったが、場所が分からない。

声をかけたのは女の子、前に見たことがある。

 

「覚えてないかな…中学で同級生の…って言ってもほとんど学校に行っていなかったから」

 

学校で見たことがない。

名前を聞く。

 

「【ラン エイマ】呼び方は自由で良いわ」と話すが、2人とも全速力だったからか苦しい。

 

「まあね、正直【ラン】でいじめにあったから【エイマ】が良いかも」と話す。

 

アルバはやっと座って「エイマね、助けてくれてありがとう」

 

エイマは半分怒って「やっぱりあの研究所にいたんじゃない」と言う。

 

カトラの顔を立てるようにアルバは「俺は遠くから来たから、どこのこと?」ととぼけた。

 

「え、別なんだ、ごめん」と、エイマが驚いて言う。

 

アルバは「あれって閃光弾かな?効果はあるの?」

 

エイマは「とっさだったから、私もよく分からないけど…追ってこないみたい」

 

アルバは戻らないといないと考えて「寄り道中なんだけど、エイマは?」

 

「ショッピングの帰り、こっちが家の近くだから」と答える。

 

アルバが、ローバ研究所がバレないように、店の名前で場所を聞く。

すぐに分かって教えてくれたが不思議そうだった。

 

「アルバ ハジメ君の家はこっちじゃないはず…」

 

アルバは「アルバで良いよ」と話す。

 

エイマの言葉に、友達の家の近くと無理やり答えて別々になった。

それでも助けてくれなかったら、と思うとゾッとした。

振り向いてもエイマの姿はない。

 

隠れた場所でめまいで透明になると、そのままローバ研究所についた。

カトラが何を言うかと思いつつ、何とか無事だった。


優しく頼もしい主人とねここねこ。猫ちゃんず(しまちゃん♀おおちゃん♂さきちゃん♀)と生活中。

名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「小説」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事