ねここねこの家

トワルバトル 第12話 「もどかしさ」

第12話 「もどかしさ」

 

アルバがルーカスの部屋にいると、カトラが話し出す。

 

「いや…名乗られても情報がないのに変わりはない」

 

ジーナは黙っていた。

 

アルバが「できることをするしかないさ、なあルーカス」と言う。

 

ルーカスがカトラからショットガンを預かって、練習場に行く。

意外にも広く、研究所にあるのが不思議なほどだった。

ただ屋内には変わりはない。

 

「使い方は…」までルーカスが言うと、アルバが「見当もつくわけないでしょ」と呆れる。

 

ルーカスが真顔で「まずトリガーを持ってみろ」

アルバは恐る恐る引き金を持つ部分を持つ。

 

「いいか?しっかり持つんだ」とルーカス。

 

ルーカスは「そのまま頬の横に合わせて持ってみろ」

続けて「ショットガンの根元部分に身体を合わせるんだ」

 

言われたままアルバが従う。

 

ルーカスは「足の重心は前かがみ、だが足は開いてかかとに力を入れてみるんだ」

 

格好だけは良い感じだったが、腰を引いてしまう。

 

ルーカスは「全体に集中して、まずは試しに近くのマトを撃つんだ」

 

アルバがため息をついたあと、集中して撃ってみた。

 

驚くほどの威力だった上にマトはかすっただけだった。

 

「最初はそんなもんさ」とルーカス。

 

アルバがルーカスに「お手本見せてよ」と言う。

 

ルーカスは持っていたショットガンで近くのマトを簡単に射抜く。

 

「あまり遠くは狙わない方が良い、照準がずれるし威力も落ちる」とルーカス。

 

ただこれだけの威力はないとあの【ジャカリラ】とか言うのは無理だろうと思った。

 

ジーナが弓をアルバに渡すと一言。

 

「念のため、目があれば効くかもしれないから」

 

それだけ言うと去って行く。

 

「弓はまただな、まずはショットガンに慣れることだ」ルーカスが言う。

 

練習場は防音だったが、耳をガードしていても響く。

ルーカスの真似をするしかないと思いつつ、身長差があるから自分なりしかないとも思った。

 

アルバがルーカスに「あとどのくらいできるかな」と聞いた。

ルーカスが手振りでここまでと表しつつ「本格的には明日からが良い」と言う。

 

確かに1日にさまざまなことがあった。

頭を整理しないと集中できない。

アルバがルーカスに「明日は…」と不安そうに聞く。

 

「一緒だから任せろ」と片付けながらニヤッと笑う。

 

アルバはふと思った。

あのジャカリラとかってやつ、トウジキさんの子供と一緒じゃなかった。

どこかにいるのか?まさか…いや俺を狙っているなら生きているだろうと思った。



もどかしさはがあったが焦っても仕方がない、準備は必要だとも感じていた。


優しく頼もしい主人とねここねこ。猫ちゃんず(しまちゃん♀おおちゃん♂さきちゃん♀)と生活中。

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