日々のあぶく。~息子と猫と時々 あたし~

2児と3匹の母ちゃんデス(*´∀`)♪ 切り絵や多肉植物とか… 気になる事が多すぎて困ってます(/ω\*)

前記事より『死戦期呼吸』のこと

2014-10-11 16:05:12 | 我が家のニャンズ【クルと レンと きなこ】


前の記事の続きを書こうと思いましたが、
その前に
前記事でちょっと触れた
『死戦期呼吸』について。






レンが息を引き取った
その最期の瞬間が
あまりにも苦しそうで
その様子が強烈に脳裏に焼き付いていました。




レンがなぜ
あんなに苦しまなくてはいけなかったのか?
もっと楽に逝かせてやることはできなかったのか?



ずっとずっと
引っかかってたことでした。



その最期の時の後悔を
医学的な立場から解き放ってくれたのは
動物看護師のBちゃんでした。



レンの最期の“あがき”は
医学的には“死戦期呼吸”と呼ばれる
“反応”だそうです。


難しい事は私には分からないけれど、
心不全を起こし低酸素状態になったことで起こる
身体の反応とのこと。



だから、
私から見ていて
『苦しそうにもがく』この時には、
もう既にレンには意識が無かったと、
私に説明してくれました。



これはレンが亡くなってから
丸3日が経った時のことでした。


前の記事で
レンのもがく様子を書いたので、
早めに注釈を入れさせてもらいました。




このBちゃんの冷静な説明を聞いて
あまりに苦しんで逝ってしまったレンを想うと
気が狂いそうになっていた私は
正直ずい分と救われました。


レンは生きている時
呼吸困難の苦しさはあったものの、
最期の“あの時”には
レンには苦しみが無かったこと。



それが分かって、
どれ程 胸のつかえがとれたことか。





もちろん
レンは帰っては来ないし、
今でも後悔が残っています。





後悔と言えば
後々 冷静になって調べれば調べるほど
去年の11月に診てもらった動物病院での
ずさんな対応。
それに従ってしまった私の甘さ。




これは昨日のことです。
10月10日(金)の事ですが、
レンが亡くなったことを伏せて
その以前通っていた動物病院に連絡を入れ、
まずはカルテの開示をお願いしたんです。


名目は『引っ越しをするので、
引っ越し先でお世話になる動物病院の先生に
今までの経緯を書いてほしい』と。



でも、
どんなお願いの仕方をしても
最後まで答えは『NO!』でした。
対応は終始 看護師さんで。
2度ほど電話越しに
先生本人に確認を取っていたようでしたが。


とにかく、
一行も文字にして残す気はなかったようです。



それならば…と、
去年の診断について
『レンの症状がまだ落ち着いてないのですが
去年の時点で、先生はどんな判断をされていますか?
参考までにその時出していただいたお薬を
教えておいてもらえますか?』
と、最後に食い下がりました。



そして返ってきた答えに愕然としました。




『よくある猫の風邪と診断されています』と。







猫の風邪?
あれが?

去年の時点でド素人の私ですら
『明らかにおかしい!』と受診させたのに?


しかも当時
私にはそんな説明じゃなかった。







けれど、驚いたことに
怒りは湧いてこなかったです。


それはきっと
『何をどうやってもレンはもう帰ってこない』
という事実が目の前にあるからだと思います。


ただただ、
そんな病院を見抜けなかった自分のアホさに
後悔してもしきれません。



だって、
それまでにも些細な事ですが
色々あったんです。




例えば
クルが小さい頃にお腹をよく壊していたので
度々 受診する機会があったのですが。


『3、4日前からお腹が少し緩くなってきて…』
と初めに症状を伝えると、間髪入れずに
『3日?4日?どっち?』と
不機嫌そうに言葉が返ってきたり。

何かの受診の最後に
突然クルのお腹をぎゅっと掴んで
『これ、脂肪!この子、肥満入ってるから!』
と、なんの文脈も無く言われ
驚いた私が
『毎日1匹ずつ計量してご飯をあげてるんですが…』
と言うと
『何グラム?え?何グラム?』と
これもめんどくさそうに言われ、
私がその態度にビックリして
『え…、えっと52g、いや、53gです』と
慌てて答えたら
カロリー表を出してきて
これ見よがしに調べはじめたり。

かと思うと、
機嫌が良い日?には
ニコニコしながら対応したり…。




手術の腕とか
技術的な事は別にしても
こんなにも
『おや?』
と思うには十分すぎるやり取りがあったのにね。



この部分の後悔は
本当に大きいです。



レンの心臓、
持って生まれてきたものだろうと
今は推測はできますから、
これがレンの寿命だったのかもしれません。


でも、
やはりあの時点で気付いてやれていれば
何か緩和できる処置もあったのでは?
…どうしてもそう思ってしまいます。






のんびりした子だ…





そんな性格だと思っていたのは
もしかすれば
心臓の病気のせいで
クルの様に走りたくても
そうできなかった…という事実が
裏にあったのかも。


そう思うと
またレンに申し訳ない気持ちになります。










※写真は7月30日撮影
亡くなる ちょうど2カ月前ですね…










◆『ペットロス』のカテゴリーに登録しました ◆

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村








by ねっこ



9月30日◆亡くなった日のこと (3)

2014-10-11 14:31:46 | 我が家のニャンズ【クルと レンと きなこ】


また前の記事からの続きになりますが、
レンが亡くなった当日の9月30日。

内容は『レン、頑張りました!』と重複しますが…


また、
亡くなった時の描写(文章のみ)
亡くなった後の画像もあります。


気分を害される方、
ご自分の愛しい子を思い出される方はご遠慮下さい。










息を引き取る30分前のお話です。






時間は大体21時前ぐらい。


レンは息も絶え絶えなのに
ありったけの力を振り絞って
夕方に長男坊に見せたように
酸素ハウスの扉の前に座って見せ
『お母さん、ボクをここから出して!』
と瞳孔の開いたままのまっすぐな目で
私に訴えかけてきました。


そんなレンを見て、
私は迷わずに
『出してやらなくちゃ…』と
そう思いました。


ここが病院ならば
ケージから出たい!
そんな事は叶わなかったでしょうが、
ここはレンの家です。

レンがレンの意思で行きたい所があるならば
私はその通りにさせてやりたかったのです。




その時点で、
レンの足取りはもうふらふらでした。



ケージから出て、
私が歩いて6歩の所に
“いつもの水飲み場”がありました。

たったそれだけの距離。

そこに行こうとして、
レンは途中2回立ち止まり
少しじっとその場に留まっては
また歩きだし…という感じだったと記憶しています。



そして、
ようやく水飲み場に辿り着いたレンは
お水の入った器に倒れこむように
アゴを載せ、横たわりました。


私は
“アゴを載せてると体勢が楽なの?”
と声をかけました。


そうすると、
重そうに頭を持ち上げて
それから
自分の舌と水面までの距離感を
なかなかつかめない様子で、
空で舌をペロペロさせました。


それを見て
“お水を飲もうとしている!”
と分かった私が
少し器を持ち上げて
レンの舌の位置に合わせてやると
まるで『余計な事はしないで!』
そう言わんばかりに
飲もうとするのを止めてしまいました。



『ごめん、ごめん!
レンは自分でのめるんだよね?』
と声を掛け、また器を元の位置に置くと
“よっこらしょ…”という感じで
また舌を動かし始めました。


今度は少しだけ
舌でお水がすくえたのを
横で這いつくばって見ていた私には
ちゃんと確認できました。



『わぁー!
レン、スゴイね!
良かったね!
お水、自分で飲めたね!
元気になれるね!』


確かそんな声掛けをしたように思います。





でも、
そうやって少しお水を飲んだレンは
またぐったりして器にアゴを載せ、
下アゴがお水に浸かって
ボトボトになっていたので
私が器を外したはずです。



それをうっとおしそうに
よろよろとすぐ隣の洗面所の
マットの上へ移動しました。


私が酸素チューブをもって
後を追いかけました。


しばらくして
今度は台所のマットに移動し、
私もまた同じように
酸素チューブで追跡しました。




レンはただただグッタリと
横たわっていました。




でも。





また不意に重そうに身体を起こして
“静かにゆっくりしたい時”
“誰にも構われたくない時”に
いつも行く場所、
ソファーの下によろよろと入って直ぐ。




私はまたチューブで追跡するのに
チューブの加減を直そうと
ソファーの下に入ったレンを追い越して
ソファーの向こうに設置してあった
酸素圧縮機の方へ足をむけた次の瞬間。





レンがソファーの下で
何とも言えない声を上げました。


『え?何?どうしたの!?』



訳は分からなかったけれど
“アカン状態や!”と瞬時に思いました。





そして、
ソファーの下に入ったすぐの所で
横たわっていたレンを覗き込むと、
これ以上のけ反れない!という程
背中をのけ反らして
引きつった大きな息をしながら
前足をバタつかせていました。



 ※これについては後から書きますが
  ↑この状態を医学的には
  『死戦期呼吸』と言うそうです。
  






一瞬、
訳も分からずに
身体を動かしてはいけないんじゃないか?
…なんて事が頭をよぎりました。


例えば人間でも、
頭部損傷が疑われる時は
むやみに動かしてはいけない…とか、
そんな“何とかしよう!”として取った行動が
後から命取りになる…みたいな。




なので、
本当に一瞬の間に
“どっちが正解や!?”と迷いました。


でも、
苦しそうにもがくレンを
私は自分の方に引き寄せていました。



さっきよりは少し小さめだけど
引きつった息を
またひとつしました。



身体をさすりながら
『レンーーー!』と
ありったけの声で叫びました。



気が付いたら
さっきの迷いなんて吹っ飛んでいて
レンを私の胸に抱きかかえていました。


少し仰向けにするように抱いて
胸の辺りをさすりました。



レンは瞳孔の開ききった目を
カッ!と見開いたまま 失禁をし、
口からはよだれのようなものもでていました。




それがどういう状態なのかは
冷静な部分の私は理解しました。


けれど、
そんなハズはない!
だって今しがた、
自分からちゃんとお水を飲んだじゃない!?
…と、諦めが付かない私が勝っていました。





もう、
文字通り泣き叫びながら
『レン!』と呼び続けて
かかっていた動物病院に電話をするも、
留守電に切り替わり…



間もなく長男坊が
“塾を出ました”という
塾の出入り口を通過すると
自動で送られてくる通知メールが鳴ったので、
今度は長男坊に電話をしました。

でも、
日頃から長男坊は
塾についたら音をサイレントにし、
サイレントのままリュックの後ろにスマホを入れ
帰って来るので。

やはり電話に出ません。



祈るように何回か電話をしたところ、
長男坊が電話に出ました。



もう泣きじゃくりながら
『今どの辺を歩いてる?』と聞きました。



なぜなら、
塾と家のちょうど中間地点に
お世話になっている動物病院があったからです。



そうすると長男坊は
『ちょうど動物病院の前』と答えました。



なので、
私は殆ど叫びなら
『インターホン、押して!
インターホン!押して!』と。



そうすると長男坊が
『え?インターホン?』と聞き返したので
『とにかく押したらええねん!
インターホン押して!』と怒鳴ってしまったことを
今でも覚えています。


結局 応答はなく…



やっとその辺りで
“母親”としての自分が顔を覗かせ…


『ごめんな、驚いたやろ?
落ち着いて聞いて。
レン、今 息を引き取ったよ…
アカンかった。
とりあえず、
車に気をつけて帰って来て。』


そう長男坊に伝えました。




私は長男坊との電話を切ってからも
『レンー!』
『いややー!』とか
『なんでー!』などと
とにかくレンを抱きしめたまま
泣き叫び続けていました。



今から思えば、
そんな一連の出来事を
次男坊はずっと私の肩越しに
居間で座って見ておりました。

きっと、
すごく衝撃を受けていたと思いますが、
その時の私には
そんな事に気持ちを配る余裕はありませんでした。





それから間もなく
長男坊がこわばった顔をして
帰って来ました。


そして
レンを抱きながら泣き続ける私を見て
やっと現実として受け止めたかのように
長男坊も泣きはじめました。




もう首もぐにゃぐにゃで、
頭をしっかりと支えてやらないと
だらん…となってしまうレンを
長男坊にも抱っこさせました。

長男坊は座って膝に抱き、
そして泣いていました。







それから。





どこか冷静な私が顔を出し、
レンを入れてやるのにちょうどいい
きれいな箱が無い!


…そんな事が頭に浮かびました。



で、
徒歩5分の所に住んでいる実家に
すぐに電話をしました。


レンが今 息を引き取ったこと、
入れてやるきれいな箱が無いこと。

それだけ話すと、
すぐに私の母と、
なぜか父までもが家に箱を持って来てくれました。




皮肉にも
レンの大っ嫌いだった掃除機の空き箱でした。





ずっとレンを抱いて離さなかった私に
父が『いい加減下ろしてやれ』と声を掛けましたが
自分でも驚きましたが
『いややぁーーー!』と
まるで子供の様に抵抗しました。



でも、
分かってはいたんです、
今まで何匹も実家で飼っていた犬を
送り出してきたのだから。


まだ身体が柔らかいうちに
山(火葬場)へ連れて行ってやる箱に入れないと
死後硬直が始まってしまうと。


でも、
箱に入れてしまったら
本当にレンが死んでしまったみたいで。


いや、
もう息をしていないことは
しっかりと分かっていたけれど、
そういうのじゃなくて…


言葉で言うなれば、
ただただ
諦めきれなかったのです。




でも、
父と母に諭され
レンの大っ嫌いだった掃除機の箱に
いつも使っていたビーズクッションを敷き詰め
そこの静かにレンを寝かせました。


まだ目が完全に閉じていなくて
硬直が始まるまで、目を少し押さえててやれ…
と父が言っていたような。






私は
呼吸がずっと苦しそうだったレンが
少しでも煩わしくないように…と、
しばらく首輪を外したままだったので
レンに
『ごめんね、最後に一度 つけさせてね』
と声を掛け、
クルとお揃いの首輪を
レンにもう一度つけました。








私が呆然となっていると、
父がお線香とろうそくを仏間から、
母が外へ出て行き、
近くの堤防に咲いていた花をとってきました。
長男坊は箱を閉じた時に
中に居るレンから見えるように…と
ふた部分にレンに宛てた絵を描いていました。







私の諦めきれない想いはそっちのけで
レンの亡くなった後の儀式が
着々と進められていました。























◆『ペットロス』のカテゴリーに登録しました ◆

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村








by ねっこ