前の記事の続きを書こうと思いましたが、
その前に
前記事でちょっと触れた
『死戦期呼吸』について。
レンが息を引き取った
その最期の瞬間が
あまりにも苦しそうで
その様子が強烈に脳裏に焼き付いていました。
レンがなぜ
あんなに苦しまなくてはいけなかったのか?
もっと楽に逝かせてやることはできなかったのか?
ずっとずっと
引っかかってたことでした。
その最期の時の後悔を
医学的な立場から解き放ってくれたのは
動物看護師のBちゃんでした。
レンの最期の“あがき”は
医学的には“死戦期呼吸”と呼ばれる
“反応”だそうです。
難しい事は私には分からないけれど、
心不全を起こし低酸素状態になったことで起こる
身体の反応とのこと。
だから、
私から見ていて
『苦しそうにもがく』この時には、
もう既にレンには意識が無かったと、
私に説明してくれました。
これはレンが亡くなってから
丸3日が経った時のことでした。
前の記事で
レンのもがく様子を書いたので、
早めに注釈を入れさせてもらいました。
このBちゃんの冷静な説明を聞いて
あまりに苦しんで逝ってしまったレンを想うと
気が狂いそうになっていた私は
正直ずい分と救われました。
レンは生きている時
呼吸困難の苦しさはあったものの、
最期の“あの時”には
レンには苦しみが無かったこと。
それが分かって、
どれ程 胸のつかえがとれたことか。
もちろん
レンは帰っては来ないし、
今でも後悔が残っています。
後悔と言えば
後々 冷静になって調べれば調べるほど
去年の11月に診てもらった動物病院での
ずさんな対応。
それに従ってしまった私の甘さ。
これは昨日のことです。
10月10日(金)の事ですが、
レンが亡くなったことを伏せて
その以前通っていた動物病院に連絡を入れ、
まずはカルテの開示をお願いしたんです。
名目は『引っ越しをするので、
引っ越し先でお世話になる動物病院の先生に
今までの経緯を書いてほしい』と。
でも、
どんなお願いの仕方をしても
最後まで答えは『NO!』でした。
対応は終始 看護師さんで。
2度ほど電話越しに
先生本人に確認を取っていたようでしたが。
とにかく、
一行も文字にして残す気はなかったようです。
それならば…と、
去年の診断について
『レンの症状がまだ落ち着いてないのですが
去年の時点で、先生はどんな判断をされていますか?
参考までにその時出していただいたお薬を
教えておいてもらえますか?』
と、最後に食い下がりました。
そして返ってきた答えに愕然としました。
『よくある猫の風邪と診断されています』と。
猫の風邪?
あれが?
去年の時点でド素人の私ですら
『明らかにおかしい!』と受診させたのに?
しかも当時
私にはそんな説明じゃなかった。
けれど、驚いたことに
怒りは湧いてこなかったです。
それはきっと
『何をどうやってもレンはもう帰ってこない』
という事実が目の前にあるからだと思います。
ただただ、
そんな病院を見抜けなかった自分のアホさに
後悔してもしきれません。
だって、
それまでにも些細な事ですが
色々あったんです。
例えば
クルが小さい頃にお腹をよく壊していたので
度々 受診する機会があったのですが。
『3、4日前からお腹が少し緩くなってきて…』
と初めに症状を伝えると、間髪入れずに
『3日?4日?どっち?』と
不機嫌そうに言葉が返ってきたり。
何かの受診の最後に
突然クルのお腹をぎゅっと掴んで
『これ、脂肪!この子、肥満入ってるから!』
と、なんの文脈も無く言われ
驚いた私が
『毎日1匹ずつ計量してご飯をあげてるんですが…』
と言うと
『何グラム?え?何グラム?』と
これもめんどくさそうに言われ、
私がその態度にビックリして
『え…、えっと52g、いや、53gです』と
慌てて答えたら
カロリー表を出してきて
これ見よがしに調べはじめたり。
かと思うと、
機嫌が良い日?には
ニコニコしながら対応したり…。
手術の腕とか
技術的な事は別にしても
こんなにも
『おや?』
と思うには十分すぎるやり取りがあったのにね。
この部分の後悔は
本当に大きいです。
レンの心臓、
持って生まれてきたものだろうと
今は推測はできますから、
これがレンの寿命だったのかもしれません。
でも、
やはりあの時点で気付いてやれていれば
何か緩和できる処置もあったのでは?
…どうしてもそう思ってしまいます。
のんびりした子だ…
そんな性格だと思っていたのは
もしかすれば
心臓の病気のせいで
クルの様に走りたくても
そうできなかった…という事実が
裏にあったのかも。
そう思うと
またレンに申し訳ない気持ちになります。
※写真は7月30日撮影
亡くなる ちょうど2カ月前ですね…