夢で。昔の国技館で、大陸の皇帝に伝統芸能を披露しなければならない。芸能といっても私がやるのは「沢山の蕎麦猪口を繋げ玉簾のように操る」という難易度の割に見た目がいかにも宴会芸な代物で、開始五秒で皇帝の不興を買い、一人で責任を取って死罪になった。皇帝は若い頃の愛新覚羅溥儀っぽかった。
高校の頃、父親がソクーロフの「太陽」でイッセー尾形演じる昭和天皇の格好を好むようになり、私の国家観と昭和史観はより一層複雑な心理戦となった。しかも父に劇中の丸眼鏡が似合うと唆したのは他ならぬ私である。上京の際に父は私に山高帽をくれたが、次に帰省したらまた似たようなのを買っていた。
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