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ねぎ置き場~ひっそり貯えるネタの貯蔵庫~

(自称!)青春系ダンスユニット○~まる~の左。ダンスやったり、表現したがりな三十路が送るブログエンターテイメント

中学デビューのはなし

2016-02-08 18:00:00 | 小説及び小説になりうる原料
僕は小さい頃、赤面症だった。

先生に指名されると顔が真っ赤になってなにも話せなくなる

女子に話しかけられると顔が真っ赤になって何をしゃべったらよいか分からなくなる

お店の店員にすら緊張して顔が真っ赤になって話しかけられない

そんな自分が嫌だった

恥ずかしがりで自分の言いたいことを少しも言えなかった

本当の自分じゃない自分で生活した。

すべては分かっていた

僕には勇気がなかった

僕は僕が思うほどみんなから注目されていなかった

僕は言い訳を付けて行動できないだけだった



だったら

今日から俺は



中学生になってから俺は生まれ変わる

そう決意した
勝負は入学した初めのホームルーム。

同じ小学校の子も数名いるが、ここで変わらなければまた偽りの三年間を過ごすことになる。


自己紹介

僕は立ち上がり
こみ上げてくる震えを自分で抑えながら
うわずった声でこう言った

「僕は将来、お笑い芸人になります。みんなを笑かすんでよろしく!」

あの時から舞台に立つことを覚えた。

当然のことながら、目立つグループからのいじりは耐えなかった

考えてもいないネタをやって大恥かいたりもした

女の子の前で恥をかいたりもした

それでも僕はあの時、めちゃくちゃなことを言ってよかったと思っている。

想像したポジションとは違うけれど
あの地点以降の自分が今の自分に近い

みんなのいじりが心地よかった
下を向いているだけの人生でなくなった

舞台に立つとみんなが注目する
みんなが注目したあとは本人の実力次第

舞台に立たない観客のまま一生を終えるか

勝負をして自分をためすか

僕は変わりたかった

少しずつ変わるよりも
中学デビューすることを選んだ

舞台に立っているときの自分は少し違う

さあさあ、俺の人生

まだまだ舞台の続きはこれからだ!





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