恋愛・結婚

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洋室に溶け込む仏壇

2015-02-09 09:31:03 | 住まい・インテリア
洋室に溶け込む仏壇 日本家屋には和室があり、そこに仏壇があるのが一般的だったが、最近は和室のない住宅が増えている。

  しかし、人の命には限りがあり、そのうち必ず祈りの空間が必要となる。家を買った時には思い至らなかった、という家庭もある。

  このような背景もあってか、現在、東京で販売される仏壇の約半数は、洋室向けのシンプルな「家具調」タイプだという。インテリアとの相性もいい。仏壇だけでなく、仏具にも家具調が求められる。

  「仏具のデザイン研究所」は、仏具専門メーカーの「本保」(富山県)が、現代のライフスタイルに合う仏具を考えるため発足させた。デザイナー、プロデューサー、アートディレクター、仏具販売を手掛ける人などが集まり、仏壇・仏具の歴史を学び、暮らしに溶け込むデザインの研究を行っている。今年6月にインテリアの展示会で新たな仏具=写真=を発表したところ、その美しさと使いやすさに注目が集まった。

  本来、仏壇は仏教寺院で本尊をまつるためのもの。家庭に安置するのは、日本独特の風習だという。日本人が先祖を敬い、亡くした人をしのぶ気持ちを大切にしてきたことの表れかもしれない。

  リビングに置いて違和感のない仏壇や仏具があれば、家族全員が故人を身近に感じられる空間を作り出せるのではないだろうか。(インテリアコーディネーター くろだあきこ)


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