goo blog サービス終了のお知らせ 

恋愛・結婚

恋愛・結婚

【レビュー】「謝罪」は人間関係の潤滑油

2015-03-27 10:33:53 | キャリア・教育

 【レビュー】「謝罪」は人間関係の潤滑油


 

 仕事をしていれば誰でも、失敗をして他人に迷惑をかけてしまうことがある。そんな時には普通、「謝罪」をすることになる。自分の間違った行為によって相手に迷惑をかけたら頭を下げて謝る――これはとても自然なことだ。


 もっとも、現実に仕事で謝罪をするのは必ずしもこちらに非がある時ばかりではない。時には、全然自分は悪くないのになぜか頭を下げなければならないような理不尽な状況に遭遇することがある。当然ながら、これは気分のよいことではない。「納得いかないな……」と心では思いながら、とりあえず頭を下げて悔しい気持ちをぐっとこらえることになる。


 このような「自分は悪くないのに謝罪をする」という行為は、できるなら誰でもしたくないと思っているはずだ。しかし、この「自分は悪くないのに謝罪をする」という行為が、実は人間関係を円滑にする最強のツールだとしたらどうだろうか。今回紹介する『なぜ一流の人は謝るのがうまいのか』(野呂エイシロウ/SBクリエイティブ/2015年2月/1300円+税)は、そんな謝罪のポジティブな側面について様々な角度から説明をしている本である。「謝罪にポジティブな側面なんてあるの?」と疑問に思った人は、ぜひ手にとってみてほしい本だ。


謝ることは「おもてなし」

 野呂エイシロウ『なぜ一流の人は謝るのがうまいのか』(SBクリエイティブ/2015年2月/1300円+税)


 本書における「謝罪」は、「自分に非があることを認め、相手に詫びる」ということだけにとどまらない。たとえば、本書ではミーティングのために来てくれた相手に対して、


 「お忙しいのに時間をつくっていただいて申し訳ありません」
 「雨の中、ご足労いただいて申し訳ありません」
 「すいません、缶コーヒーしかなくて」
 「こんな狭い場所ですいません」


 と、ミーティングの冒頭からできるだけ謝ることが推奨されている。


 これは、別に悪いことをしかたら相手に詫びているわけではない。コミュニケーションを円滑にするために、挨拶の一種として謝っているだけだ。「別に悪いことをしているわけでもないのに、ペコペコ頭を下げるなんて」と思ってしまう人もきっといるだろうが、実際このような「挨拶としての謝罪」を冒頭に行うことで、ミーティングを和やかな雰囲気で進められるようになることはよくある。ある意味では、このような謝罪は「おもてなし」の一種だと言えるかもしれない。


 「こっちに非がない限り頭は下げない」と意固地になるのは簡単だ。論理的には、そちらのほうがスジが通っているのかもしれない。しかし、そうやってスジを通したところで得られるものは別になにもない。それならいっそのこと「おもてなし」のつもりでとりあえず頭を下げてしまったほうがよいのではないだろうか。本書はそういった「損して得取れ」的なコミュニケーション術を教えてくれる。


「許されるキャラ」をいかに作るか

 また、本当にこちらに非があって謝らなければならない時に、どうやって謝るかはとても重要だ。挨拶の代わりに謝る場合とは違って、こちらでは「とりあえずペコペコしていればいい」というわけにはいかない。相手に許してもらえるような謝り方を考える必要がある。


 本書では、「事前に根回しをすること」「キーマンに対して謝ること」「相手が納得する正しい言い訳を説明すること」などが謝罪時のポイントとして挙げられている。これらは、謝罪時のチェックリストとして活用するといいだろう。


 そのような謝り方の説明とは別に、著者のまわりにいる「謝罪の達人」の例も紹介されているのだが、これが面白い。たとえば、放送作家の安達元一氏は、超売れっ子であるがゆえにたいてい会議には遅刻してくるという。その時安達氏は、


 「すいません、すいません、すいません……」


 と「すいません」を連発しながら入室し、その怒涛の謝罪攻勢で場の雰囲気を変えて許されてしまう。遅刻よりもずっと深刻な事態であっても、安達氏は同じように謝罪によってピンチを乗り越えてしまうそうである。


 もちろん、これをそのまま普通の人がマネすればよいとは言わない。逆効果になる場合も当然あるだろう。それでも、謝ることで危機を乗り越えて才能を発揮している人がいるということは、知っておいてよいはずだ。


謙虚を武器に

 海外の場合はわからないが、少なくとも日本では謙虚な人はそれだけで周囲からよい扱いを受けることができる。つまり、謙虚は武器になるのだ。この武器を活用しないのはもったいない。


 基本的に、頭を下げることで失うものは何もない。それで得られるものがあるなら、どんどん謝っていけばよい。こんなふうに、謝罪についての考え方や態度を変える力が本書にはある。「悪いのはあいつだ。それなのに自分が頭を下げなければならないのは納得がいかない」と日頃からよく思っているという人は、ぜひ一読してみてほしい。


 日野瑛太郎
 ブロガー、ソフトウェアエンジニア。経営者と従業員の両方を経験したことで日本の労働の矛盾に気づき、「脱社畜ブログ」を開設。現在も日本人の働き方に関する意見を発信し続けている。著書に『脱社畜の働き方』(技術評論社)、『あ、「やりがい」とかいらないんで、とりあえず残業代ください。』(東洋経済新報社)がある。



年功序列の廃止、賛成は4割

2015-03-27 10:33:30 | キャリア・教育

 年功序列の廃止、賛成は4割


 

 あしたのチームは25日、「年功制」に関する調査結果を発表した。調査期間は2月26日~27日、対象は中小企業の従業員400名。


年功序列のメリットは「部下を指導しやすい」

 「自社では、『年功序列』と『成果主義』との人事制度や慣習ではどちらが強く感じるか」という質問に対して、「『年功序列』の人事制度や慣習が強い」「どちらかというと『年功序列』の人事制度や慣習が強い」と回答した人は合わせて63.6%となった。一方「『成果主義』の人事制度や慣習が強い」という回答は全体の36.5%であった。


 「自社では、『年功序列』と『成果主義』との人事制度や慣習ではどちらが強く感じるか」


 「年功序列制度のメリット・デメリット」について、メリット1位は「上司が部下を指導しやすい」(53.5%)、デメリットは「成果や頑張りと昇進が賃金アップに連動されない」(51.8%)となった。


 「年功序列制度のメリット」


 「年功序列制度のデメリット」


 「年功制の廃止をどう思うか」を聞いたところ、「良いと思う/まあ良いと思う」は40.8%、「どちらとも言えない」は41.5%、「あまり良くないと思う/良くないと思う」は17.8%という結果になった。


 「年功制廃止を良いと思う」と回答した理由の1位は「賃金と頑張りが連動するから」(38.0%)であった。一方、「良くないと思う」と回答した理由の1位は「社内の士気に影響があるから」(32.4%)、2位は「社内の雰囲気に影響があるから」(33.8%)となり、3位には「目先の成果に関心と努力が集中するから」(26.8%)がランクインした。


 「年功制の廃止をどう思うか」



5日の農業インターンシップで学生の本質に迫る! IT企業が業界初の新卒採用

2015-03-23 00:42:05 | キャリア・教育

 5日の農業インターンシップで学生の本質に迫る! IT企業が業界初の新卒採用


 

 バリストライドグループは3月18日、鳥取県で5日間の農業インターンシップを実施し、新卒採用を行うことを発表した。


 鳥取県で農業インターンシップ


 近年、学生向けの就活対策サービスが浸透し、就職活動そのものが形式化されつつある。面接における学生の受け答えは画一化され、学生の志や個性の見極めが難しくなっている。


 同社はITソリューションを軸に、教育、農業、六次産業化事業など、多様な事業を展開している。今後の新たなサービス構築とマーケット開拓に必要な人材の採用を目的に、学生の本質に迫る打開案として、農業インターンシップを企画した。


 収穫の喜びも!?


 農業体験のほか、マーケティングやプレゼンテーションなども


 インターンシップは、鳥取県に保有する自社ファームで行う。3月25日~29日の間、原始的な共同生活を通して学生と向き合い、従来とは違った観点での採用を実施する。


 内容は、行動力・協調性・計画性・向上心・利他性の見極めるための「農業」、「マーケティング」、地方経済の活性化をテーマにした「ワークショップ」など。また、経営陣や人事・地元の人々を相手に行う「プレゼンテーション」も実施する。



新しい職場での不安、「仕事内容」よりも「人間関係」を心配する人が多い?

2015-03-22 11:09:13 | キャリア・教育

 新しい職場での不安、「仕事内容」よりも「人間関係」を心配する人が多い?


 

 ディップは19日、「新しい職場で心がけること」に関するアンケート調査結果を発表した。調査期間は1月10日~2月1日、対象は「はたらこネット」ユーザー699名。


職場でなじむためにしていることは?

 「新しい職場で働き始める際、どんな不安を感じるか」と質問したところ、「人間関係がうまくいくか」が42%、「仕事をうまくこなせるか」が40%、「社風に馴染めるか」が16%。仕事内容に対する不安よりも、人間関係に対する不安を感じている人が多いという結果になった。


 「新しい職場で働きはじめる際、どんな不安を感じるか」


 「新しい職場になじむためにしていること」については、「仕事を早く覚えるようにする」(14%)、「積極的に挨拶をする」(13%)、「笑顔を心がける」(11%)、「職場の人の名前を覚える」(10%)と、基本的なことを意識し取り組んでいることがわかった。


 「新しい職場になじむためにしていること」


 具体例としては、「一度教えてもらったことは必ずメモをして二度聞かないようにしています。また、自ら率先して仕事を見つけるようにしています。笑顔を忘れず、業務開始30分前には会社に入るようにしています」(ベアミショさん)、「群れないこと。誰にでも同じように接すること。ブランド物を持たない。謙虚な姿勢を心掛ける」(オリエンスさん)などのコメントが寄せられた。



外出困難な高齢者 訪問ヘアカット

2015-03-18 08:51:57 | キャリア・教育

 外出困難な高齢者 訪問ヘアカット


 

50歳の転職


 

 藤田巌さん 73歳 「出前美容室 若蛙」 代表取締役



  • 訪問理美容サービスを提供する「出前美容室 若蛙」を起業した藤田巌さん(2月19日、東京都世田谷区で)=工藤菜穂撮影

  •   「すそ髪の長さを整えたら、仕上げのブローで全体にボリュームを持たせますね」


      2月中旬、東京都内の病院。美容師の藤田巌(いわお)さん(73)は、リハビリで入院中の女性(87)に優しく声を掛けながら、ハサミやクシを自在に操った。


      藤田さんが取り組むのは、外出が困難な高齢者らのもとに出向き、ヘアカットなどを行う訪問理美容だ。2001年に横浜市内で開業し、07年には東京、神奈川、千葉、埼玉の1都3県を営業エリアとする「出前美容室 若蛙(わかがえる)」(東京都世田谷区)を設立した。移動式洗髪台など道具一式を積み込んだ車のハンドルを自ら握り、病院や介護施設、高齢者の自宅などを駆け回る。



     

      大手電機メーカーを、営業推進部長を最後に58歳で定年退職した。第二の人生を意識し始めたのは、50歳の時。「定年後は、全く違う分野で、何か人の役に立つことをしたい」。漠然とした思いは、ふと目に留まった新聞記事で具体的になった。


      記事は、施設で寝たきりだった高齢女性が美容師に髪を整えてもらうと、うれしさのあまり、あちこちの部屋に歩いて顔を出すようになったという内容。「美容師には、医師とは違うやり方で人を元気にする力がある」と気付かされた。当時、がんで入退院を繰り返しながらも「美容室に行きたい」と話していた母、信(のぶ)さんの姿も脳裏をよぎった。


      在職したまま、同僚には内緒で、美容専門学校の通信制で学んだ。実技のスクーリングには、有給休暇を充てた。卒業後も、平日は朝4時に起きて出勤前に自宅で2時間練習し、土日は美容室のインターンに励んだ。美容師国家試験は56歳の時、3度目の挑戦で合格。57歳でホームヘルパー2級(現・介護職員初任者研修)も取得した。


    ◇  ◇

     

      退職時のあいさつ状に「介護のできる美容師になる」と決意をつづってから約16年。当初はチラシ配りに明け暮れたが、丁寧な仕事ぶりや便利さが評判を呼び、現在、「若蛙」は、美容師ら40人以上の有資格者を抱え、得意先には160以上の病院・施設が名を連ねるまでになった。それでも、「私が率先して働き、後進を育てないと」と、訪問理美容のノウハウを伝える講演活動にも力を入れる。


      「女性も男性も、いくつになってもきれいで、かっこよくいたいもの。高齢化が進む中、需要はますます拡大する。もっと普及させるには、私の人生だけでは足りません」(社会保障部 石原毅人)


      


     実技と筆記 国家試験




    •   理容師や美容師になるには、それぞれの国家試験に合格し、免許を取得する必要がある。


        試験を実施する「理容師美容師試験研修センター」などによると、受験資格は原則、厚生労働大臣が指定する専門学校などに入学し、通学制では2年以上、通信制では3年以上の課程を修めて卒業すると得られる。


        国家試験は毎年、春と秋の年2回実施され、実技と筆記の両方が課される。2014年の合格率は、春・秋の平均で、理容師60.7%、美容師74.4%だった。合格後、理容師名簿または美容師名簿への登録を、同センターに申請する。