かたい題名だが、エッセイ集である。著者は、動物行動学で知られた「日高センセイ」。単に身の回りのできごとの印象をのべるだけでない。
自然の営為-生物たちの、それぞれの戦略、行動、相互の関係-を解き明かしてくれる。たとえば、「ギフチョウ・カタクリ・カンアオイ」、「わかってもらえない話」、「ハエの群飛とかつての『科学』」。
日本だけでなく、世界各地の動植物が語られる。たとえば、「セミの声聞きくらべ」、「ホタル」、「夏の終わり」。
ただ、わかっていることだけを書くのではなく、わからないことは率直にわからないと書いてある。たとえば、「花粉症」、「季節」。
大学の先生(学長も務められた)だったせいか、大学や学生についてもふれられている。たとえば、「大学って何?」、「十八歳」。
そのほか、私のお気に入りは、「モンシロチョウとアゲハチョウ」、「情報と信号の関係」、「ある小さな川のホタル」など。
私にとって印象深かったことは、自然界では、生物たちはそれぞれ選択した「答え」をもっている、ということ。
どこから読んでもいい。楽しめるだけでなく、いろいろな課題に考えをめぐらす機会となると思う。
自然の営為-生物たちの、それぞれの戦略、行動、相互の関係-を解き明かしてくれる。たとえば、「ギフチョウ・カタクリ・カンアオイ」、「わかってもらえない話」、「ハエの群飛とかつての『科学』」。
日本だけでなく、世界各地の動植物が語られる。たとえば、「セミの声聞きくらべ」、「ホタル」、「夏の終わり」。
ただ、わかっていることだけを書くのではなく、わからないことは率直にわからないと書いてある。たとえば、「花粉症」、「季節」。
大学の先生(学長も務められた)だったせいか、大学や学生についてもふれられている。たとえば、「大学って何?」、「十八歳」。
そのほか、私のお気に入りは、「モンシロチョウとアゲハチョウ」、「情報と信号の関係」、「ある小さな川のホタル」など。
私にとって印象深かったことは、自然界では、生物たちはそれぞれ選択した「答え」をもっている、ということ。
どこから読んでもいい。楽しめるだけでなく、いろいろな課題に考えをめぐらす機会となると思う。