naka BLOG

私風徒然草

納豆の品薄

2007-01-20 19:53:42 | Journal
納豆というと、スーパーマーケットの、卵と並ぶ安売りの代表的商品だった。しかし、最近はまったくそんなことはなく、128円などと普通の値段がついている。そればかりか、品切れのこともあって、わざわざ「お詫び」が掲載されていたりする(話には聞いていたが、きょう初めて見た)。

その原因となったのが、1月7日(日)放送の「発掘!あるある大事典II」第140回「食べてヤセる!!!食材Xの新事実」だったらしい。

そう、食材Xが納豆だった。

しかし、番組内容が「ウソ(事実とは異なる内容が含まれている)」だったということが、きょう、報道された。虚偽だったのだ。むしろ、架空という内容に私には思える。不実なことだ。

関西テレビのホームページに掲載された「事実と異なる内容」を長くなるが引用する。

--引用開始--

1.  アメリカのダイエット研究の紹介におきまして、56人の男女を集めて、実験をしており、被験者がやせたことを示す3枚の比較写真が使われておりますが、この写真について被験者とは無関係の写真を使用いたしました。

2. テンプル大学アーサー・ショーツ教授の日本語訳コメントで、「日本の方々にとっても身近な食材で、DHEAを増やすことが可能です!」「体内のDHEAを増やす食材がありますよ。イソフラボンを含む食品です。なぜならイソフラボンは、DHEAの原料ですから!」 という発言したことになっておりますが、内容も含めてこのような発言はございませんでした。

3. 番組で実験を行った8名の被験者について、放送では「中性脂肪値が高くてお悩みだった2人は、完全な正常値に!」とコメントし数字をスーパーしておりますが、コレステロール値、中性脂肪値、血糖値についての測定は行っておりませんでした。

4. あるあるミニ実験として、納豆を朝2パックまとめて食べた場合と、朝晩1パックずつに分けて食べた場合の比較実験ですが、血中イソフラボンの測定は行っておらず、比較結果は架空のものでした。

5. 番組で実験を行った8名の被験者について「体内で作られるDHEAは20代をピークに減少、食べ過ぎや運動不足によってDHEAの量が低下している可能性があるのだとか!20代から60代の男女8人の血中DHEA量を測定。さて結果は?」として22歳OL、25歳会社員、37歳会社員のDHEA量を測定し年齢の基準値と検査結果をテロップ表示で比較をおこなっておりますが血液は採集をしたものの、実際は検査を行っておらず、数字は架空のものでした。また、ここで使用している「DHEA分泌は加齢とともに低下する」ことを示したグラフは許可を得ずに引用いたしました。

--引用終了--

ひどいものだ。ブルータスお前もか、という感じだ。

不二家といい、おたべといい、雪印食品、西武鉄道、そしてライブドアを挙げるまでもなく、ウソや不実はいけない。いったん信頼を裏切ると、その反動ははかり知れない。信頼の回復はむずかしく、致命的になったりする。襟を正そう。

多少、脱線するが、テレビで、どなたかが、企業は、「顧客」だけでなく、「消費者(生活者だったか)」に対する配慮をしなければならない、という主旨のことをおっしゃっていた。直接的なお客様だけでなく、間接的・潜在的な、もっと広い層までを含めた想定をするべきだという意味だろう(直接のお客様に被害を与えるのは論外である)。

ENRONという映画の中で、興味深い、心理学の実験を紹介していた。相手に電気ショックを与えるという心理的に抵抗のあることも、周囲から要求され、許可され、最初はしぶしぶであっても、実行し続けていると、抵抗感が消えて、粛々と実施するようになってしまう、という実験だった。大変に示唆に富むと思う。

「xxx(何がここに入ってもいい)」のために手を染め、ついにはアタリマエになってしまう。怖いことであるが、ありがちなことでもある。私は自戒したい。

ウソや不実・不正はいけない。自分を信じ、正しい道をいくこと。言うは易く、行うは難し、かも知れない。流れに流されず、進むことは、大きなエネルギーがいることである。されど、利よりも善である。それが倫理、人の進むべき正道であろうと信じる。肝に銘じたい。

干支

2007-01-01 22:53:29 | Journal
今年は猪。十二支の最後を締めくくる。はたしてどんな年になるのだろう。

さて、私たちが抱いている、猪のイメージはややバラバラである。

「猪突猛進」

ただ勢いよく前に突き進むという意味がある熟語。後退などしない、頑固で短気な、猛々しい感じ。

「ウリ坊」

これは猪の子のことをいうが、愛嬌のある可愛いイメージだ。ウリ坊は1歳になるまでに半数が死んでしまうそうで、デリケートな動物らしい。

「猪八戒」

言うまでもなく、西遊記に登場する、登場人物(?)。女好きで、怠け者、食いしん坊である。

まことに勝手ながら、私たちが抱いている、彼(彼女)のイメージは、大胆さと繊細さ、硬派と軟派、正反対の印象が相半ばするのである。ただ、全体としては、なんだか親しみやすい動物のように感ずる。

区別せず書き進めてしまっているが、「猪八戒」はイノシシではない。ブタであった。中国などでは、猪は「ブタ」のことをあらわす。そして、イノシシはブタの祖先であり、生物学にも同種だといえる(野生と家畜という違いはある)。

雪深い冬、イノシシは、獣道の「ラッセル車」の役割を果たしているという。つまり、除雪をおこなう。働き者でもあるのである。

We are REDS.

2006-12-17 19:48:50 | Journal
浦和レッズの優勝パレードがあるというので、のこのこ出かけていった。優勝が美酒ならば、毎度、飲みたいものである。

#まきちゃん、いいでしょう(業務連絡終わり)

紅白の紙ふぶきがすごかった。圧巻。庁舎のイチョウの木に降り積もって、なかなか綺麗だった。オツである。紅白ではなく、赤緑ならば、クリスマスカラーだったんだが…。

ただ、貧乏性なので、誰が切ったんだろう、誰が掃除するんだろうと、思ってしまった。

寒さ緩む、ココロ安らぐ

2006-12-16 20:30:58 | Journal
きょうは、いつもより、多少、暖かった。それで、朝から外出する気になった。

図書館に本を返しに行くことにして、その途中、抽選販売の行列を見つけた。チラシ広告には載ってなかったように思ったが、それはさておき、参加することにした。

運試し。先週に続く、再挑戦である。

そそくさと本を返して、抽選時間に間に合うよう店にもどった。今回、12台とのこと。前回の3分の1でしかない。まぁ、望み薄である。

だいたい、この手のものに当たったことは、ないとは言わないが、限りなく少ない。人生を振り返っても、数えられるほどだ。

抽選が始まった。

1台目は、外れた。

2台目も、外れた。かすりもしない。

4台目は1番違いだったが、もとより前後賞はない。これで3分の1が終了。

8台目も、外れた。これで3分の2が終了。

そして、9台目が過ぎ…

あれっ、一瞬、信じられなくて、反応が遅れた。それが、なんと、当たり、であった。

やった!

めったにないことである。めずらしいことである。うれしいものである。

引き換えをして帰る途中、宝くじ店の前を通りかかると、「本日は大安吉日」の幟があった。皆に当たるはずはない。が、私にとっては、きょうは、大いにココロ安らぐ、よい日であった。多謝。

三角関数の加法定理

2006-12-10 22:27:34 | Journal
呆け防止になるとそそのかされて、高校数学の問題を解いた。

三角関数の加法定理のトコロ。こんなのやったっけ、という感じで、まったく覚えてはいない。

例題をさらっただけなので、それほどむずかしくはない。詳しい解説も載っているので手ごろだ。

数学の解法の、几帳面なところと大胆なところにいたく感心した。きちんと順番に進めて、あまり飛躍はしないが、既知のコトはあっさり省略する。順を追って学習していない当方にとっては既知のコトが既知ではないので、おいていかれる。もどって調べたり、それはそれとしてという具合に、適当に取り扱いながら、筋を追いかけていく。いいかげんというか、良い加減につきあうと、なんとなく了解できるようになる。

未知なことをなんとか既知のコトに結びつけようとする流儀も特徴的だ。

-なんでそっちに行くの?
-知り合いがいるから。そいつに車に乗せてもらおう。
-本当に?

加法定理の形にしたいばかりに、rでくくって、cosαやsinαを登場させる。強引でさえある。唐突に、図が添えてあったりすることが、あやしい雰囲気をかもしだす。

ごくたまに、すっきりと腑に落ちる(すとんと落下する感覚。この感覚はまったく字面のとおりだ)ことがあって、それは実に快い。

試験はなく、締切もない、楽しみのためにする「勉強」は、学生時代にはまったく得がたい、贅沢な時間なのかもしれない。

あいにくの雨

2006-12-09 18:35:31 | Journal
きょうは冷たい雨が降っている。寒い。

そんななか、抽選販売に参加したが、外れた。甲斐のないことであった。まぁ、言ってもせんのないことではある。

「無為」ではなかったが、「無実」な一日。あったまるものを食べて、早く休もう。

明日の天気はどうだろう。明日、天気になぁれ。

大豆の歴史

2006-12-02 20:27:09 | Journal
大豆の歴史は古い。原産地は中国東北部だそうだ。中国の最古の詩集に登場するのが、文献に現れる最初の一つらしい。調べてみると、『詩経(しきょう)』大雅(たいが)の「生民(せいみん)」という詩に「荏菽旆旆」とある。読めない。

漢和辞典によると、読みは次のとおり。

荏(ジン・ニン・え)
菽(シュク・まめ)
旆(ハイ・はた)

Infoseekマルチ辞書(漢字) http://dictionary.www.infoseek.co.jp/?gr=kj

国語辞典も使おう。

goo辞書(国語) http://dictionary.goo.ne.jp/index.html

「荏」は荏胡麻【えごま】 。

「菽」が、読みからもわかるとおり、豆のこと。国語辞典によると、マメ科植物のうち、特に、大豆という意味のことが書いてある。また、「菽水(しゅくすい )の歓(かん)」という熟語があり、「貧しいながらも親に孝養をつくす喜び」という意味とのこと(出典は『礼記(らいき)』だそうな。これも古い本だ)。

「旆」はgoo辞書にはなかった。読みからすると「はた」。旗のことかな。さらに調べると、「wiktionary」というおもしろい辞書に載っていた(興味のあるかたはどうぞご自身でご覧ください)。

http://en.wiktionary.org/wiki/%E6%97%86

この辞書によると、"flag"とあり、「旗」でいいことがわかった。

「荏菽旆旆(『ジンシュクハイハイたり』と読み下すのだろう)」から、ゴマやマメが風に揺れ、はたはたと鳴っている様子が目に浮かぶ。目加田誠さんの『詩経(講談社学術文庫)』では、「荏菽(まめ)はふさふさと実り」という訳をあてている。成長の盛んなさまがうかがえる。

「生民」という詩は、周(紀元前1世紀ころの中国の国の名前)の始祖・后稷(こうしょく)の伝説を語るもので、不思議な出生が語られている。三度捨てられたが、いずれも救われ、育てられ、成長したたという内容であった。村山吉廣さんの『詩経の鑑賞』(二玄社)によると「感生説話」とあった。

かぶちゃんblog

2006-11-26 21:49:56 | Journal
かぶちゃんとは、猫である。だから、「かぶちゃんblog」は、かぶちゃんが書いたblogではない。かぶちゃんのおかあさんが書いたblogである。しかし、かぶちゃんのおかあさんは猫ではない。女優である。かぶちゃんのおかあさんは、毬谷友子さんだ。

かぶちゃんはおもしろい。だが、きょう、ここで取り上げた理由は、別にある。それは、「かぶちゃんblog」の挿絵が、私にとって快いからである。何やら味がある。つぼにはまる。

「かぶちゃんblog」は、ここのようなタイプのblogではない、絵日記ふうで、絵巻物ふうである。

http://home.att.ne.jp/gold/isonos-home/kabu.html

実は、もう先から、彼女の描くイラストが気に入っている。癒される、というか、仄々(ほのぼの)~、とする。あたたかくなる。

毬谷さんは女優なので、彼女のイラストを目にする機会はあまりない。ホームページの「ご挨拶(すっかりご無沙汰…なかなか更新されない)」とか、「弥々」など、彼女が主演された演劇のパンフレットなどで目にする程度だ。

だから、「かぶちゃんblog」は貴重である。こんなにまとまって読める(?)ことは少ない。

つい、うれしくなって紹介した。密かな楽しみを公開するのは少し勇気がいることだが、それくらいの勇気を持ち合わせていたことが確認できて、またうれしくなった、きょうこの頃である。

イスの座布団

2006-11-25 20:56:22 | Journal
期間限定で、あるプロジェクトの応援をしている。オフィスにいるときは人間工学設計(エルゴノミクスデザイン)のイスにすわっているのだが、「仮住まい」なのでパイプイスである。パイプイスに長時間すわって作業するのはつらい。甘やかしているので、腹筋はたよりない。

少しでもやわらげようと、イスの座布団を買いにいった。総合スーパー(たしかGMSという。詳しい説明はしないが、きっと誰かがまたトラックバックで説明してくれるのではないかしらん)のX店に行ったが、見つけられなかった。I can't find it.

ここは「精選」された品物しか置かないらしいと日頃から思っているのだが、座布団はあったけれどもイスの座布団はなかった(お気に入りで愛用している物も、ある日、当然、店頭から消えたりする。うちしか買ってなかったのか、と思ったりする)。まさに恐るべし、X店。私にとって、油断ならない、そして期待を裏切る店なのだった。