納豆というと、スーパーマーケットの、卵と並ぶ安売りの代表的商品だった。しかし、最近はまったくそんなことはなく、128円などと普通の値段がついている。そればかりか、品切れのこともあって、わざわざ「お詫び」が掲載されていたりする(話には聞いていたが、きょう初めて見た)。
その原因となったのが、1月7日(日)放送の「発掘!あるある大事典II」第140回「食べてヤセる!!!食材Xの新事実」だったらしい。
そう、食材Xが納豆だった。
しかし、番組内容が「ウソ(事実とは異なる内容が含まれている)」だったということが、きょう、報道された。虚偽だったのだ。むしろ、架空という内容に私には思える。不実なことだ。
関西テレビのホームページに掲載された「事実と異なる内容」を長くなるが引用する。
--引用開始--
1. アメリカのダイエット研究の紹介におきまして、56人の男女を集めて、実験をしており、被験者がやせたことを示す3枚の比較写真が使われておりますが、この写真について被験者とは無関係の写真を使用いたしました。
2. テンプル大学アーサー・ショーツ教授の日本語訳コメントで、「日本の方々にとっても身近な食材で、DHEAを増やすことが可能です!」「体内のDHEAを増やす食材がありますよ。イソフラボンを含む食品です。なぜならイソフラボンは、DHEAの原料ですから!」 という発言したことになっておりますが、内容も含めてこのような発言はございませんでした。
3. 番組で実験を行った8名の被験者について、放送では「中性脂肪値が高くてお悩みだった2人は、完全な正常値に!」とコメントし数字をスーパーしておりますが、コレステロール値、中性脂肪値、血糖値についての測定は行っておりませんでした。
4. あるあるミニ実験として、納豆を朝2パックまとめて食べた場合と、朝晩1パックずつに分けて食べた場合の比較実験ですが、血中イソフラボンの測定は行っておらず、比較結果は架空のものでした。
5. 番組で実験を行った8名の被験者について「体内で作られるDHEAは20代をピークに減少、食べ過ぎや運動不足によってDHEAの量が低下している可能性があるのだとか!20代から60代の男女8人の血中DHEA量を測定。さて結果は?」として22歳OL、25歳会社員、37歳会社員のDHEA量を測定し年齢の基準値と検査結果をテロップ表示で比較をおこなっておりますが血液は採集をしたものの、実際は検査を行っておらず、数字は架空のものでした。また、ここで使用している「DHEA分泌は加齢とともに低下する」ことを示したグラフは許可を得ずに引用いたしました。
--引用終了--
ひどいものだ。ブルータスお前もか、という感じだ。
不二家といい、おたべといい、雪印食品、西武鉄道、そしてライブドアを挙げるまでもなく、ウソや不実はいけない。いったん信頼を裏切ると、その反動ははかり知れない。信頼の回復はむずかしく、致命的になったりする。襟を正そう。
多少、脱線するが、テレビで、どなたかが、企業は、「顧客」だけでなく、「消費者(生活者だったか)」に対する配慮をしなければならない、という主旨のことをおっしゃっていた。直接的なお客様だけでなく、間接的・潜在的な、もっと広い層までを含めた想定をするべきだという意味だろう(直接のお客様に被害を与えるのは論外である)。
ENRONという映画の中で、興味深い、心理学の実験を紹介していた。相手に電気ショックを与えるという心理的に抵抗のあることも、周囲から要求され、許可され、最初はしぶしぶであっても、実行し続けていると、抵抗感が消えて、粛々と実施するようになってしまう、という実験だった。大変に示唆に富むと思う。
「xxx(何がここに入ってもいい)」のために手を染め、ついにはアタリマエになってしまう。怖いことであるが、ありがちなことでもある。私は自戒したい。
ウソや不実・不正はいけない。自分を信じ、正しい道をいくこと。言うは易く、行うは難し、かも知れない。流れに流されず、進むことは、大きなエネルギーがいることである。されど、利よりも善である。それが倫理、人の進むべき正道であろうと信じる。肝に銘じたい。
その原因となったのが、1月7日(日)放送の「発掘!あるある大事典II」第140回「食べてヤセる!!!食材Xの新事実」だったらしい。
そう、食材Xが納豆だった。
しかし、番組内容が「ウソ(事実とは異なる内容が含まれている)」だったということが、きょう、報道された。虚偽だったのだ。むしろ、架空という内容に私には思える。不実なことだ。
関西テレビのホームページに掲載された「事実と異なる内容」を長くなるが引用する。
--引用開始--
1. アメリカのダイエット研究の紹介におきまして、56人の男女を集めて、実験をしており、被験者がやせたことを示す3枚の比較写真が使われておりますが、この写真について被験者とは無関係の写真を使用いたしました。
2. テンプル大学アーサー・ショーツ教授の日本語訳コメントで、「日本の方々にとっても身近な食材で、DHEAを増やすことが可能です!」「体内のDHEAを増やす食材がありますよ。イソフラボンを含む食品です。なぜならイソフラボンは、DHEAの原料ですから!」 という発言したことになっておりますが、内容も含めてこのような発言はございませんでした。
3. 番組で実験を行った8名の被験者について、放送では「中性脂肪値が高くてお悩みだった2人は、完全な正常値に!」とコメントし数字をスーパーしておりますが、コレステロール値、中性脂肪値、血糖値についての測定は行っておりませんでした。
4. あるあるミニ実験として、納豆を朝2パックまとめて食べた場合と、朝晩1パックずつに分けて食べた場合の比較実験ですが、血中イソフラボンの測定は行っておらず、比較結果は架空のものでした。
5. 番組で実験を行った8名の被験者について「体内で作られるDHEAは20代をピークに減少、食べ過ぎや運動不足によってDHEAの量が低下している可能性があるのだとか!20代から60代の男女8人の血中DHEA量を測定。さて結果は?」として22歳OL、25歳会社員、37歳会社員のDHEA量を測定し年齢の基準値と検査結果をテロップ表示で比較をおこなっておりますが血液は採集をしたものの、実際は検査を行っておらず、数字は架空のものでした。また、ここで使用している「DHEA分泌は加齢とともに低下する」ことを示したグラフは許可を得ずに引用いたしました。
--引用終了--
ひどいものだ。ブルータスお前もか、という感じだ。
不二家といい、おたべといい、雪印食品、西武鉄道、そしてライブドアを挙げるまでもなく、ウソや不実はいけない。いったん信頼を裏切ると、その反動ははかり知れない。信頼の回復はむずかしく、致命的になったりする。襟を正そう。
多少、脱線するが、テレビで、どなたかが、企業は、「顧客」だけでなく、「消費者(生活者だったか)」に対する配慮をしなければならない、という主旨のことをおっしゃっていた。直接的なお客様だけでなく、間接的・潜在的な、もっと広い層までを含めた想定をするべきだという意味だろう(直接のお客様に被害を与えるのは論外である)。
ENRONという映画の中で、興味深い、心理学の実験を紹介していた。相手に電気ショックを与えるという心理的に抵抗のあることも、周囲から要求され、許可され、最初はしぶしぶであっても、実行し続けていると、抵抗感が消えて、粛々と実施するようになってしまう、という実験だった。大変に示唆に富むと思う。
「xxx(何がここに入ってもいい)」のために手を染め、ついにはアタリマエになってしまう。怖いことであるが、ありがちなことでもある。私は自戒したい。
ウソや不実・不正はいけない。自分を信じ、正しい道をいくこと。言うは易く、行うは難し、かも知れない。流れに流されず、進むことは、大きなエネルギーがいることである。されど、利よりも善である。それが倫理、人の進むべき正道であろうと信じる。肝に銘じたい。
ほとんど、でたらめじゃないですか!信頼を裏切ることの恐ろしさをまったく認識してませんなこりゃ。
もう、あるある大辞典は打ち切りですね。。
「ほとんど、でたらめ」、本当ですね。「捏造」というレベル。
思うに、健康番組(情報)に対して需要があるのは、視聴者が、まだ知られていない、簡単で、かつ効果・効用のある情報を求めていた-一種の「ないものねだり」だったかもしれません-からで、その期待に一線を超えて応えてしまった、ということだろうと感じています。
まぁ、たとえ「あるある」はなくなっても、この手の番組はおそらくなくなりませんな。私など、テーマによっては、つい、見てしまいますからね。
いずれにしましても、私は、関西テレビさんがこの「不祥事」にどのように対応されるのかに注目しています。