武の道へのこころざし

大道塾の横須賀・湘南支部の責任者が、日々の活動に関する出来事や想いを綴っていきます。

支部活動の様子を写真で紹介(11月 9日 全国大会・愛知県武道館)

2019年12月11日 | 稽古日誌



愛知県武道館で全国大会があり、横須賀湘南支部からジュニアクラスの選手が6名出場しました。





ほぼ全員が、本大会の優勝者との対戦を迎え、惜しくも敗れたもの、散々に負けてしまったもの、力を出し切れたもの、上手く出し切れなかったものなど、いろいろ。

少なくとも、ほぼ全員が全国トップの実力を肌身を感じて味わえるところまで来ています。





我々の支部は、特に少年部では教育的な武道教育を基本重視で行っており、元々は大会出場は念頭に入れておりませんでした。


「大会に出場してみたい」という希望者の声があり、ジュニア選手クラスを設けてみたものの、指導者の考え方として、学校生活や家庭生活は大切にしてもらいたく、また学校の部活動や他の習い事にも負担を掛けたくないという思いもあり、二週間に一度だけの特別練習を始めましたが、全国大会に手が届く選手が生まれる事すら想定していない中でのスタートでした。





それでもみな次第に実力がついてきて、より意欲の高い子が増えてきたことで、お互いの相乗効果もあり、また保護者の方々のご理解とご協力があり、またジュニア選手出身者や一般部の稽古生の協力、また選手同士が互いに切磋琢磨し、教えあう協調的な協力姿勢があり、こうした環境と不断の努力が今回の結果につながったものと思います。


指導者側の想いとして、選手だけではなく、通常のクラスの週に一度の稽古に参加してくれているごく普通の幼年部、少年部、中学部や一般部の稽古生も大切にしたいという思いもあり、今のところはこれ以上の稽古環境を変更させる予定はありません。

しかし、この調子でいけば、稽古内でのいまのバランスをしっかりと保っていければ、年少者や初心者の方々もこれまで通り無理なく、また一方で実力のある上級者がある程度育つことで、相互に切磋琢磨することで、よりレベルの高い高みへと向上していける基盤が出来上がりつつあると考えています。








そのためには、



まずは、一人ひとりのレベルを上げる事。

そのためにも、教わる一人ひとりの方々から、何かを吸収できるようしっかりと、教わる側が自分で考えて努力すること。



つぎに、お互いに協力し合う事。

技を教えるだけにあらず。その人にとって理解しやすく、無理なく安心して学べる手順を示すべし。
その人が「なるほど!」と思えるポイントを探り、丁寧な指導を提供するべし。
そうした行いが、学ぶものに感化を与え、自分が身を持って体験したことを、新しく入会された方々に提供していくようになり、そうした流れが人を育てる思いやりの精神として、その道場の伝統となってゆくものです。



そして、仲間の輪を大切にすること。

指導者と稽古生の関係、先輩と後輩の関係、仲間同士の関係、大人と子供の関係、体格の大きいものと小さいものの関係、男女間の体力差の関係、運動センスが良く飲み込みが良いものと、覚えるのに時間がかかる人との関係、打撃や投げ技、寝技などの得手不得手の関係など、それぞれの関係性を上手く保ち、お互いに心地よく過ごせる、皆で共有できる ”道場” という場をよりよく作り上げるべし。
ジュニアのクラスでは、自分を育ててもらい惜しみなく協力をしてくれている親子の関係も大切にすべし。
また、何かに自分が秀でていれば、自分が偉いわけではありません。
「なんでも自分が一番」 という事はあり得ません。



いつも謙虚な姿勢で、腰は低くも姿勢は毅然と正しく、そして足元の些細な出来事に気を配りながらも、日常の無用な些事にとらわれることなく、遠くの高い地点を見据えて、真っすぐに歩んでいきたいものです。






今回は入賞には手が届きませんでしたが、将来への可能性を秘めたよい経験となりました。



今回応援に来ていただいた方々、スタッフとして協力して頂いた方々、保護者の皆さん、そして今大会に出場した選手の皆さん、大変お疲れ様でした。








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