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在日米軍の作戦機

2006-12-17 | 自動車・飛行機・船
 在日米軍岩国基地は海兵隊が駐留していますが、毎年5月に基地祭があります。岡山からは車で2時間半くらいで行くことができるので、いかれた方も多いのではないかと思います。日本は戦後平和国家として60年以上たちましたが、世界の現状は紛争やテロが後を立ちません。そんな世界の現状を唯一国内で感じることができるのは、在日米軍の「オープンハウス」に行ってみる事です。写真のヘリコプターはUH-60A「ブラックホーク」です。アメリカ映画「ブラックホークダウン」で有名になりました。映画では、作戦中一機の「ブラックホーク」が敵の攻撃を受け、民兵が支配し無法地帯と化した町に不時着してしまい、窮地に追い込まれ、味方が救出に行くのですが、思うように救出できず、最後は、国際平和維持活動中のパキスタン軍に助けられることになりましたが、ソマリアで本当に起こった事件です。最新兵器装備のアメリカ軍でさえ戦場では、冷静に状況判断ができなくなってしまうのですから、世界の紛争地域に展開するアメリカ軍は緊張から開放されることがありませんね。この機体は派生型が多く、西側各国で採用され多目的に利用されています。軍用ヘリは民生用とはまったく能力が違い、被弾性能や最高速度、上昇速度、高高度でのホバリングなどどれをとっても桁違いです。中には宙返りも可能なヘリもあります。

下の写真はMH-53J「ペイヴ・ロウ」と呼ばれ、全天候下での作戦遂行能力を実現する電子機器装置「ペイヴ・ロウⅢE」を搭載する大型特殊作戦ヘリです。数年前沖縄普天間飛行場近くの学校に墜落したのもこの機体の原型となった輸送ヘリ(CH-53D)です。海上自衛隊ではこの機体の派生型MH-53E「シードラゴン」を掃海ヘリとして配備しています。


英語の説明がありますが、とにかく近くで見ると、エンジンが異様に大きく、パワーがすごいので、離着陸の時には、そばにいられません。大変迫力があります。海上自衛隊では、海中に重い掃海具をつり下げて曳航できる能力を利用し機雷などの掃海に使われてます。海兵隊では主に最前線切り込み隊として特殊任務を行うことが多いようです。MH-53Jの任務はコンバットレスキュー(戦闘救難)で、航空機などが墜落した際に生存している搭乗員救出に向かい、発見時にはパラメディックと呼ばれる特殊救難隊員が降下、負傷した搭乗員に付き添い、ピックアップ(ホイストによる吊り上げ)を援助。救出活動中は対空砲火に身をさらしながらも果敢に行動、機銃を連射し地上を牽制しながら救出までホバリング。その場にとどまり、搭乗員の機内収容と同時に全速力でその場から離脱という離れ業を行う。非常に危険な任務で時には被弾、撃墜されて命を落とすこともある。
 またこの機体は秘密作戦に従事することでも知られている。
地形追随レーダーを使用して敵のレーダーに探知されぬよう超低空を飛行、また自ら電波を出し(電子ジャミング)て、敵のレーダーを攪乱、夜の闇に乗じて、敵地深く潜入、特殊作戦部隊の隠密裏の投入や引き揚げのために使用されている。
 最後に、下の写真はEA-6B「プラウラー」と呼ばれている「電子戦機」です。


戦闘機のように派手な活躍はありませんが、搭載された電子機器により優れた能力を駆使し、影で作戦を支配しています。
この機体一機で電波妨害をかけると、日本全域で影響が出るといわれているくらいの能力があるようですが、詳細は軍事機密です。尾翼に書かれた「DEATH JESTERS」が不気味に感じます。今後EA-18G「グロウラー」や垂直離着陸可能なF-35電子戦タイプが配備されてくると退役していく運命なのでしょうか。
写真はすべて、数年前に撮影したもの中から、掲載しました。


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