今回はミノルタから1981年に発売された「X-700」を紹介します。
伝統のXシリーズの最終型です。シャッター速度はオー ト時で4秒から1,000分の1秒まで、中央重点測光、シャッター は横走りのフォーカルプレン。他社の現行マニュアル機でも1960年代程度のスペックです。しかし特筆すべき特徴があります。日本で発売されているカメラのなかで、オリンパスOMシリーズやペンタックスAPには及びませんが、LX同様0.9倍というファインダー倍率です。視野率は100パーセントのカメラはあっても、一眼レフカメラのファインダー倍率はせいぜい0.8くらいが多く、現在のデジタル一眼に至っては0.7倍くらいになってしまいました。(同じミノルタのSRT-101やXD-Sは0.9倍でした。)
レンジファインダーカメラでは等倍のもの(コニカⅢA,ライカM3など)もありますが一眼レフでは見かけません。
明るいアキュートマットスクリーンですので、ピントは非常に合わせやすくなっています。マニュアルフォーカス一眼レフカメラの中でも「キャノンNew F-1」と同じくらいピントが合わせ易い、1級のカメラです。オートフォーカス一眼レフのファインダーしか知らない世代の方は、一度このファインダーをのぞいてみることをお勧めします。
本体外装はプラスチックを主体に用いているため、高級感に欠ける点は残念ですが、もっと評価されてもよいカメラです。1999年で生産は打ち切られてしまいましたが、その後も、アクセサリー類は発売されていました。それからミノルタで初めてアクセサリーにモータードライブが登場し、ストロボ撮影時に「フィルム面ダイレクト測光」も採用された一眼レフカメラです。この機種は後のオートフォーカス機「α-7000」、「α-9000」の発売後もずっと発売され、マウントを変更したために使えなくなった過去のレンズを持っているユーザーに配慮されていました。MDだけでなくMCシリーズなどのSRマウントすべてのレンズは装着できます。
この機種から、ロゴが変更され「αシリーズ」に受け継がれていきましたが、現在
は合併により、カメラ部門は廃止されてしまいました。
フィルムカメラ全盛期を知っているミノルタカメラファンは残念な気分になってしまいました。
昭和3年の会社創業当初は西宮でしたが後に大阪に本社が移されました。そのためにレンズの名称もすぐ北西にそびえる六甲山からとってミノルタのレンズに「ロッコール」と名づけたようです。
戦前からスプリングカメラを製造していましたが、当時ドイツから技師を招いていましたので、「千代田光学」製のセミ版のスプリングカメラはドイツ製スプリングカメラの流れを踏襲していて、なかなか味のある製品です。機会があればこのブログで紹介したいと思います。
写真のカメラは後期型(New X-700)になりますが、前期型にはなかった、AEロック機能が追加されました。
ミノルタ X-700 主要性能
形式 電子制御式35mmフォーカルプレーンシャッター付一眼レフAEカメラ
ボディー色 前期タイプ ブラック・シルバー
後期タイプ ブラックのみ
フィルム 24mm×36mmフィルム
レンズマウント ミノルタバヨネットマウント
フォーカスモード マニュアルフォーカス
露出モード プログラム・絞り優先・マニュアル
測光方式 TTL中央重点的平均測光
測光範囲 中央重点平均測光時:EV 1~18
(ASA/ISO 100 50mmF1.4レンズ使用時)
露出補正 ±2EV (1/2 EVステップ)
シャッター形式 電子制御式横走りフォーカルプレーンシャッター
シャッター速度範囲 1/1000秒~4秒、バルブ
フラッシュ同調速度 1/60秒より長秒時 (X接点)
内蔵フラッシュ
ファインダー形式 ペンタプリズム式一眼レフレックス方式
視野率 95%
視野倍率 0.9倍 (50mm標準レンズ∞のとき)
電源 1.5Vアルカリマンガン電池LR44(A76)または銀電池G13型
(JISSR44)2個
寸法(幅x高さx奥行き) 137(幅)×89(高さ)×51.5(奥行き)mm
重量 505g(電池別)
発売時価格 63,000円
その他 フィルム巻き上げ
一作動レバー巻き上げ式 巻き上げ角130° 予備角30°
(モータードライブ1、オートワインダーGによる自動巻き上げ可能)
フィルム感度範囲 ASA/ISO 25~1600(1/3段ごとにロック付)
ファインダー内表示
撮影モード表示LED シャッター速度目盛 シャッター速度表示用LED
シャッター速度連動域外LED 露出補正表示 露出補正表示用LED
設定絞り値 フラッシュ充電完了シグナル 調光確認表示
プログラムモード誤設定表示 バッテリーチェック
レンズは、MC ROKKOR HG 1:2.8 35mmを装着しています。コーティングはブルーがかった独特のもので、ボディと時代は違いますが、写すことは可能です。MDですとプログラムAEも可能になりますが、絞り優先で使うことがほとんどですので、撮影に支障はありません。MDレンズはプラスチックが多用されていますので、描写は良いのですがやはり高級感はありません。
伝統のXシリーズの最終型です。シャッター速度はオー ト時で4秒から1,000分の1秒まで、中央重点測光、シャッター は横走りのフォーカルプレン。他社の現行マニュアル機でも1960年代程度のスペックです。しかし特筆すべき特徴があります。日本で発売されているカメラのなかで、オリンパスOMシリーズやペンタックスAPには及びませんが、LX同様0.9倍というファインダー倍率です。視野率は100パーセントのカメラはあっても、一眼レフカメラのファインダー倍率はせいぜい0.8くらいが多く、現在のデジタル一眼に至っては0.7倍くらいになってしまいました。(同じミノルタのSRT-101やXD-Sは0.9倍でした。)
レンジファインダーカメラでは等倍のもの(コニカⅢA,ライカM3など)もありますが一眼レフでは見かけません。
明るいアキュートマットスクリーンですので、ピントは非常に合わせやすくなっています。マニュアルフォーカス一眼レフカメラの中でも「キャノンNew F-1」と同じくらいピントが合わせ易い、1級のカメラです。オートフォーカス一眼レフのファインダーしか知らない世代の方は、一度このファインダーをのぞいてみることをお勧めします。
本体外装はプラスチックを主体に用いているため、高級感に欠ける点は残念ですが、もっと評価されてもよいカメラです。1999年で生産は打ち切られてしまいましたが、その後も、アクセサリー類は発売されていました。それからミノルタで初めてアクセサリーにモータードライブが登場し、ストロボ撮影時に「フィルム面ダイレクト測光」も採用された一眼レフカメラです。この機種は後のオートフォーカス機「α-7000」、「α-9000」の発売後もずっと発売され、マウントを変更したために使えなくなった過去のレンズを持っているユーザーに配慮されていました。MDだけでなくMCシリーズなどのSRマウントすべてのレンズは装着できます。
この機種から、ロゴが変更され「αシリーズ」に受け継がれていきましたが、現在
は合併により、カメラ部門は廃止されてしまいました。
フィルムカメラ全盛期を知っているミノルタカメラファンは残念な気分になってしまいました。
昭和3年の会社創業当初は西宮でしたが後に大阪に本社が移されました。そのためにレンズの名称もすぐ北西にそびえる六甲山からとってミノルタのレンズに「ロッコール」と名づけたようです。
戦前からスプリングカメラを製造していましたが、当時ドイツから技師を招いていましたので、「千代田光学」製のセミ版のスプリングカメラはドイツ製スプリングカメラの流れを踏襲していて、なかなか味のある製品です。機会があればこのブログで紹介したいと思います。
写真のカメラは後期型(New X-700)になりますが、前期型にはなかった、AEロック機能が追加されました。
ミノルタ X-700 主要性能
形式 電子制御式35mmフォーカルプレーンシャッター付一眼レフAEカメラ
ボディー色 前期タイプ ブラック・シルバー
後期タイプ ブラックのみ
フィルム 24mm×36mmフィルム
レンズマウント ミノルタバヨネットマウント
フォーカスモード マニュアルフォーカス
露出モード プログラム・絞り優先・マニュアル
測光方式 TTL中央重点的平均測光
測光範囲 中央重点平均測光時:EV 1~18
(ASA/ISO 100 50mmF1.4レンズ使用時)
露出補正 ±2EV (1/2 EVステップ)
シャッター形式 電子制御式横走りフォーカルプレーンシャッター
シャッター速度範囲 1/1000秒~4秒、バルブ
フラッシュ同調速度 1/60秒より長秒時 (X接点)
内蔵フラッシュ
ファインダー形式 ペンタプリズム式一眼レフレックス方式
視野率 95%
視野倍率 0.9倍 (50mm標準レンズ∞のとき)
電源 1.5Vアルカリマンガン電池LR44(A76)または銀電池G13型
(JISSR44)2個
寸法(幅x高さx奥行き) 137(幅)×89(高さ)×51.5(奥行き)mm
重量 505g(電池別)
発売時価格 63,000円
その他 フィルム巻き上げ
一作動レバー巻き上げ式 巻き上げ角130° 予備角30°
(モータードライブ1、オートワインダーGによる自動巻き上げ可能)
フィルム感度範囲 ASA/ISO 25~1600(1/3段ごとにロック付)
ファインダー内表示
撮影モード表示LED シャッター速度目盛 シャッター速度表示用LED
シャッター速度連動域外LED 露出補正表示 露出補正表示用LED
設定絞り値 フラッシュ充電完了シグナル 調光確認表示
プログラムモード誤設定表示 バッテリーチェック
レンズは、MC ROKKOR HG 1:2.8 35mmを装着しています。コーティングはブルーがかった独特のもので、ボディと時代は違いますが、写すことは可能です。MDですとプログラムAEも可能になりますが、絞り優先で使うことがほとんどですので、撮影に支障はありません。MDレンズはプラスチックが多用されていますので、描写は良いのですがやはり高級感はありません。