NARAYA CAFE のできるまで

歴史あるリゾート、箱根宮ノ下駅前で、古い建物を利用したカフェ&ゲストハウスをオープンするため、改装にはげむ日々を綴る

ネパール旅行記その6(帰りは中国経由で)

2013-02-01 06:34:40 | 2013休業中
楽しかったネパールに別れを告げて、飛行機に乗りました。

帰りは中国経由で帰ります。
カトマンズ~昆明(雲南省)の間は中国東方航空が毎日飛んでいるので、昆明、上海(または北京)と2回乗り継ぎをすると、中国東方航空を使って日本に帰って来れます。
このチケット(ネパール発の片道)が安くて、日にちにもよりますが、僕の場合サーチャージ込みで\30,250でした。デリー、バンコクなど他の都市を経由するよりお得です。
しかも3回も飛行機に乗れるのは、寄り道好きの僕としてはたまらないです。
(行きもクアラルンプールに寄り道したし、、、)

ということで、帰りは時間はかかるけどこのコースで帰る事にしました。
カトマンズから昆明への便は夜遅く到着するので、どうしても昆明には一泊しないといけません。
翌朝、早朝7時頃出発する便に乗ると同日乗り継ぎで関空or成田なら到着できるのですが、それも勿体ないので、すこし旅程をいじって(Expediaなどにこの機能があります)、昆明発を午前中の遅い便にして、上海に1泊し、翌朝羽田に帰る便を選びました。

昆明は5年前に雲南省麗江(世界遺産)からラオスへ行くときに立ち寄った事がありますが、そのときの空港は閉鎖され、郊外に大きな新空港が昨年開港しました。
それにしても雲南省の省都、昆明という街は人種のるつぼです。
雲南省は中国と東南アジアの境目という特性から、タイ、ベトナム、ラオス、ミャンマー人も住んでいるし、それ以外にも山岳民族だったり、麗江の納西族、大理の白族とった様々な人種の人たちが、「都会に出る」となると出て来るのが昆明なのだから当然ですね。
空港から街へのバス、朝の昆明駅のバス乗り場などにも大きな荷物を持った人が多く、みんな「田舎者」丸出しでキョロキョロしながら歩いています。

ちょっと中国語をかじっている僕としては、中国語で会話を試みるのですが、だいたいいつも日本人とは思ってもらえなくて、「こいつ変な発音だけど、どこの村から来たんだ?」という目で見られます。
それから、あちらも何を言っているのかさっぱりわからないです。





そんな人種のカオスを楽しみながら、晩飯(すでに深夜)はコンビニ前の屋台へ。
タイあたりにもこういう屋台良くありますが、適当に他の人が食べている料理を指して、「あれちょうだい」みたいに言っておいて、料理が出来るまでにコンビニに行ってビールを買ってくれば良いので、言葉が通じなくても全然OKです。
店先のスペースを貸しているコンビニも、持ち込みを許す屋台もどちらにもメリットがあってWinWinの関係です。
こういうの、日本にもあると面白いのにな、、、と常々思います。


上海では行きたいところがありました。


上海音楽院


この周辺には楽器店や楽譜、レコード店が軒を連ねています。
楽器店の中には工房の直営店もあるのですが、ここでバイオリンを1本買ってこようかと思って訪れました。
長女なつと一緒に習っているバイオリン。
初級向けの中国製の一番安いやつ(しかも父のお下がり)を今使っているのですが、レッスンが進むにつれて、もうちょっと良いバイオリンを使いたいなと常々思っていました。

とりあえず、量産品を扱っている楽器店をいくつか回って試奏させてもらって、いまいちしっくり来なかったのですが、もう買わずに諦めようかと思っていたところにかわいいバイオリンの看板を発見。


「おっ期待できるかも、、、」


入ってみるとすでに先客が居て、チェロを弾き比べていました。


工房は北京にあるようですが、ここは直営店で、その工房で手作りされた楽器だけを扱っているとのこと。
おじちゃん、おばちゃんは全く英語が話せなかったのですが、ちょうどお客で来ていたマレーシアの夫婦が通訳してくれて助かりました。


この夫婦、もう7年もここに通い詰めているらしく、「上海に来ると必ず寄って行くんだ。ここの楽器は確かだよ。」
「もしかしてチェリストなんですか?」と聞くと、「いやいや趣味でやってるだけですよ」とのことでした。

試奏もさせてもらいましたが、ほとんどインスピレーションで衝動買いしちゃいました。

多分、娘に「ズルい!!」と言われると思いますが、そうしたら「1/2に替えるときに上海に買いに行こうよ」と交わそうかと思っています。



ーーーーーーーーーーー

今回の旅はいろんな人に出会いました。

もちろんカトマンズ到着初日のキショールとの出会いが最大でしたが、ポカラ郊外の農村でがんばっている小学校の先生、ポカラの丘の上のお寺(ピースパゴダと呼ばれていますが正式名は「日本山妙法寺)で一緒に南無妙法蓮華経をあげた日本人の住職さん、、、等々




多分、世界でも一番眺めの良いお寺なのでは無いでしょうか

それから、パタンの宿「Newa Chen」では早稲田の建築の先生(中谷教授)にもお会いしました。
インドのダージリンからカトマンズにかけて、1ヶ月ほどかけて都市構造の調査に来ているのだそうです。
もし学生のときに出会っていたら「先生の研究室に入れてください、インドでもアフリカでも付いて行きます!!」と思ったに違いないですね。(笑)


例によって「とにかく旅に出たい」という衝動から、家族も顧みず飛び出して来た今回の旅ですが、どんなカフェにしたいのか、ゲストハウスにしたいのか、ということは世界のどこかに正解があるわけではなく、この箱根・小田原という場所に足をつけて、自分たちで考えて行かないといけないんだと思います。
ある意味、毎回、それを再確認する為に、行って帰って来ているように思います。

けれど僕にとって、箱根の店で働くためのモチベーションは、「世界は広いし、気候も違うし、社会の発展段階もそれぞれだけど、世界のどこかで、自分と同じようにがんばっている人が居るんだ」、、と想像するときに高まります。
同級生や大学のボート仲間の頑張っている姿を想像するのももちろんですが、遠く離れた国で、ごはんをお箸やフォークじゃなくて手で食べている姿を想像するのは、壮大なヒマラヤの山々とセットになってロマンに浸れますよね。

そんなことがしたいが為に、僕は(ときどき)世界を歩きます。
これはどうしてもやめられない病気みたいなものです。

帰ったら「NARAYA CAFEのこれから展」のこともあるし、これまでの旅を振り返ってみようかと思っています。

では、ネパール旅ブログを終わります。

もしNARAYA CAFEの近況を求めて読み進んでしまったお客様がいましたらすみません。
これまでの6回は、遊び人マスターによる旅ブログでした。
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