いるま・風の善さん

中高年オジンの趣味と遊びの日記です。

歴史探索・ゴルフボランティアの合い間に(石岡市八郷地区周辺)

2016年10月10日 | 文化財・史跡
 10月6日~8日のゴルフボランティアの帰り道に、ちょっとした古代遺跡が眠っていたので行ってみました。(佐久の大杉・丸山古墳等)

 シニアトーナメント会場のサミットGCから約5キロほど西、筑波山を南西にみる地区の石岡市八郷地区佐久に東日本を代表する巨樹「佐久の大杉」があります。

鹿島神社のご神体として古くから信仰され、高さ28.6m・幹回り6m・樹齢1300年で県の指定天然記念物になっています。

度重なる落雷や台風などの被害により20年前から地元保存会により保護されているとのことですが、近年樹勢の衰退が目立って見学用デッキにも入れないようになっていました。

大杉の南500メートル付近に古墳群が現存されていたので、そのうちの2件に行ってみました。

「佐自塚古墳」
 主軸の長さ58m・後円部の径35m・高さ6mの前方後円墳で、昭和38年の調査では後円部中央から粘土質棺構造の埋葬施設が発見されている。前期形式をそなえる築造と見られる(石岡市教育委員会解説板)

(佐自塚古墳入口とその全景)

(後円部と墳頂にある祠)

「丸山古墳」
恋瀬川の流域に展開する古墳群の中にあり、全長55m、高さ7mの前方後方墳で、昭和27年の調査により墳丘下より粘土床が発見された。5世紀初頭の築造とみられている。(石岡市教育委員会解説板)

(丸山古墳入口と墳丘での道)

(墳頂にある墓石と前方部)

この丸山古墳の入口に、万葉歌碑がひっそりと建っていました。
『万葉集巻4-521』
藤原宇合大夫 選任して京に上る時に 常陸娘子が贈る歌一首
「庭にたつ麻手刈り干し布さらす 東女を忘れたまふな」
(訳:庭畑に茂りたっている麻を刈って干し、織った布を日にさらす東女 この田舎くさい女のことを どうかお忘れ下さいますな)

(万葉歌碑:昭和56年12月、八郷ライオンズクラブ建立)
佐志龍神社のある丘陵の古墳群一帯は、古代のロマンのあふれた地域でした。

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