古代~江戸時代、上野・信濃・越後の国境をなす三国峠を越える三国街道、高崎宿で中山道から分かれ、北陸街道の寺泊宿へと続く街道で、26の宿場がありました。現在は山間部にわずかに残されて遺跡ハイキングコースとなっています。今回はそのごく一部、群馬県側の宿場(高崎・中山・永井宿)三国トンネルまでをドライブしてきました。(7月7日七夕の暑い1日でした)
中山道高崎宿を起点にした三国街道、高崎城跡前が分岐点です。
(高崎城址と内堀)
(高崎城跡櫓門) (高崎市内にある三国街道道標)
《中山宿本陣》
高崎~渋川~金井~北牧を超えた利根郡高山村の高原に中山宿があります。本陣建物は現在残されていませんでしたが、街並みにその面影が忍べました。
(三国街道中山宿本陣跡)
(中山宿本陣跡と思われる案内表示周辺は、本陣通という風情でした)
本陣通の西に「道の駅中山盆地」があり、温浴・食事・直売所等の施設が整備されていました。
二子山・小野子山に囲まれた高原の盆地には、高原の爽やかな風が吹いて家族ずれやお年寄りが楽しんでいました。
(道の駅・中山盆地の建物とパンフレット)
(田んぼアートもある小野子山を望む盆地は涼しい風が吹いていました)
(中山盆地、もともとは中山城址の一部だったようです)(お昼の定食)
中山宿から北へ布施~須川~相俣~猿ヶ京温泉の先に関所跡がありました。
(猿ヶ京温泉)
(バス停・関所跡。近くの猿ヶ京関所跡と役宅の資料館)
《永井宿本陣跡》
国道17号線の下、法師温泉の上に旧三国街道永井宿があります。三国峠の手前、昔の旅人はこの宿に泊まり厳しい峠越えに備えたということです。
(三国街道遊歩道案内図と永井宿の解説板)
(永井宿旅籠の家並、急な坂道沿いにあります)
本陣の建物は現在保存されていませんが、跡地に建物の写真と記念碑がありました。
(本陣跡の表示と写真・建物平面図)
記念碑には歌碑が「訪ねたる長井本陣戸を開き明かりを呼べば通う秋風」ー与謝野晶子 がありました。
(本陣跡の庭と歌碑になっている本陣跡記念碑)
(三国街道猿ヶ京~三国峠までの略図)
本陣跡の下に永井宿郷土館があり、管理人さんが本陣跡の説明をしてくれました。
(三国街道の右手に郷土資料館があります)
(三国街道永井宿郷土館、パンフレット)
(郷土館入口と🅿駐車場)
(永井宿若山牧水歌碑)
「山かげは日暮はやきに学校のまだ終わらぬか本読む声す」-若山牧水
10数年前に訪れたことのある法師温泉、法師川の河原から沸く温泉はぬるめで混浴でした(今回は温泉目的でないので、近くを通過しただけです)。
(法師温泉の写真は、案内書からお借りしました)
尚、今回はトンネルまで行かずに帰りましたが、国道17号には新三国トンネルが出来ていて苗場スキー場方面へは楽になりました。
(三国トンネルは新トンネルが開通して、旧トンネルは閉鎖となっています。写真は関係サイトより)
又、時期を変えて行きたいと思える場所でした。
梅雨明け前からの、酷暑に、先が思いやられますね。
そんな中、宿場町巡り、良いですね。
まだ、昔の宿場の面影も残り、ゆっくり行ってみたいですね。
暑い日が続きますが、お身体お大事にお過ごしください。
ほとんど廃道となった旧街道も昔のままで残っているのが嬉しいですね。
20年若ければ車でなく歩きたいのですが、もう行ける場所が限られますね(´;ω;`)