いるま・風の善さん

中高年オジンの趣味と遊びの日記です。

東京国立博物館講演会聴講と特別展見学

2012年10月22日 | 講演会

 10月20日(土)に、特別展『中国王朝の至宝』記念講演会があったので聴講し、同展を見学、同時開催している『出雲ー聖地の至宝ー』展を見学しました。


中国で最古の王朝といわれる夏(か)の時代から約4000年の間、中国各地にはいくつもの王朝が誕生し、特色のある文化が営まれてきました。それらは、相互に影響を与えつつ多様な発展をとげ、世界に冠たる中国文化を形成し、日本をはじめ、近隣地域にも多大な影響を及ぼしていったのです。(東博パンフレットより)



(東博平成館・好天の土曜日、多くの見学者で賑わっていました。)


特別展『中国 王朝の至宝』 記念講演会


 講師:松本伸之 東京国立博物館学芸企画部長 演題:「中国文明の謎」 1時間半の講演でした。



(会場は380名定員の満席の状況でした)


関連地図と年表により、歴代王朝と多様な文化として、主要展示品を時代ごとにスライドを見ながら解説されました。(各展示品の写真は博物館HPによる)


?、蜀ー夏・殷   ?、楚ー斉・魯   ?、秦ー漢   ?、北朝ー南朝   ?、唐   ?遼ー宋  の文化展示品です。



(BC20~BC10中国最古の王朝概念地図)



(BC12~同10・蜀の金砂遺跡から出土した金製仮面:幅4.9?)純金せいですって、この時代にすごいですね。



(春秋・戦国時代BC7~同4世紀の三国概念図)


 



(左:虎座鳳凰架鼓こざほうおうかこ、楚出土 BC4世紀。 右:秦始皇帝陵兵馬俑出土 BC3世紀)


特別出展品として08年、南京市の古寺の地下の調査で出土した、仏塔の王様「阿育王塔」北宋時代(1011年)も注目されていました。



(阿育王塔:南京市出土・銀製、鍍金、高さ119?)


あまりにもスケールが大きくて、講演会の前に見学した特別展は時間がなくての駆け足でしたので、ゆっくり見学したいと思いました。(出展数168点)


 講演会後に博物館本館で同時開催されている 古事記1300年出雲大社大遷宮特別展『出雲ー聖地の至宝ー』を見学しました。



(出雲展は本館1階会場)


 出雲大社の創建は、『古事記』や『出雲国風土記』にあるように神話の世界にまで遡ります。出雲展では、2000年に出雲大社境内から発掘された古代大社を支えていた柱跡「宇豆柱」と復元模型が展示され、48mもあったとされる大きな神殿が実在した証となったのでした。



(出土した宇豆柱と、大社宮司千家家に伝わる鎌倉時代の平面図)



(会場内に造られた10分の1の本殿復元模型:展示品の写真は東博HPによる )


古代中国と日本の古代では、時代が2000年以上隔たりがありますが、それぞれの特別展は必見の価値がありました。


終わっての帰り道、上野の森では秋のイベントで人口の秋が作られてありました。



(即席田圃には稲がみのり、ヒメリンゴがスズナリでした。)


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4 コメント

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相変わらず、精力的ですね (m.o)
2012-10-23 09:44:38
毎回、楽しみにブログ拝見しています。
私も、行った気分になれます。
先週は、西国33観音で、岐阜の谷汲山に、200観音目指して
巡礼してきました。
明日は、新選組研修旅行で、会津へ行きます。
善さんと同じ少し福島に小銭??・を、落としてきます。
そろそろ、滝山城計画しましょうか。
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m.oさんへ (善さん)
2012-10-23 10:53:23
 相変わらずお忙しいですね。
震災の津波は天災ですので、復興を待つしかありませんが、原発事故はなんともいいようがありません。
滝山城祉見学はおまかせします。
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中国文化 (朱雀)
2012-10-25 21:49:35
出雲は一足早く京都で見学しました。他の遺跡や社寺の展示がありましたがやはり出雲大社が印象に残りました。特別展『中国 王朝の至宝』は、写真の兵士の兵馬俑をガラス越しに拝見しました。やはり近くで見るとかなり精巧に仕上げていますね。それにしても中国は昔も今も他国との争いの絶えない覇権国家なのでしょうか。 
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朱雀さんへ (善さん)
2012-10-26 11:57:25
 出雲の荒神谷遺跡や加茂岩倉遺跡で発見された、多量の青銅器の展示もありました。日本海を挟んでの文化圏は現在の方が隔たりがあるのかもしれません。
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