FIAT500とnapdesignな日々

FIAT500とフラワー、時々ネコ達
空間デザイン、店舗ディスプレイ
オリジナル什器制作します

いま、描きにゆきます (壁画描きのこと2)

2016-07-09 | my work





















本日曇り
だんだんセミが騒ぎ出してきた













前回の続き

普段の行いが良いので梅雨の谷間、一転スカッ晴れ
現場に着き、真っ白なホワイトボード的壁に再会
しばし眺め、速攻で用意を始める
まずは準備してきた原寸大のデザイン画を張り合わせ位置をきめる
(右の上部、配線がさがってるところに、店名サインが設置される予定)

まずは、原寸大の型紙のトレースから♪
こんな感じで写し取る













もー、壁は白いし反射が眩しくて
背中はジリジリと陽射しが、、、
「美白命」
な、私としては日焼けが気になって、気になって、、、


















うん、ウソやで

























段取り的にいうと、ここ!ここ!
ここ重要
ここがちゃんと出来てなければ、後でエライこっちゃになる



トレース完成の図
(下絵を外してアウトラインを描き込まれた壁の図)










そうそう、こちらの建物の全貌はこんな風



ホワイトボード的白い壁の後ろ側に焼き杉の黒い板があり
とてもシックなコントラスト
やっぱり天然の素材って質感が違う

改めて見ると、黒と白と木の色が空のブルーにもキレイにはえて伸びやかで素敵な建物

この建物の顔となる、壁面を美しく絵を描かなければ、、、っと思うと
急激にプレッシャーと不安とで
臆病風にも吹かれるのだったが、そうは云うてられへんので
全力で向かうのみ














「壁なんてものは乗り越えられるためにあるんだ」
スナフキンも言ってたのを想い出す

(壁違い)





こちらは正面の反対側
デッキにパーゴラっと、これから植えられる植栽に向っての中庭
グリーンに似合う気持ちの良い空間













内装は、木がふんだんに使ってあり、さらに天井は高くひろびろ
大きな開口部から空は気持ちよく眺められるし
壁は漆喰で塗られた、もう、すごく贅沢な空間


そうそう、改めてのご紹介
「伊豆の国市大仁」にある
玄米レストラン
「ぜんな」です
オープンは8月の予定
(詳しくはまたインフォいたします)










そして2日目、いよいよ描き始める
まずはだいたいのアタリをとるところから

そしてそして、マスキングも駆使していよいよ開始
なんや云うてもねー、真っ白の壁やから
汚したり間違った筆いれると、、、













一応タッチアップ用の壁の塗料も用意してもらってるとはいえ
最小限使いたくはない







足場の上からペンキ缶蹴飛ばして壁にぶちあててしまったりしたら
試合終了










セーフ

ではなく、完全にアウト!




そういうのに怯えつつ








じわじわ進んで参ります








ベースは薄く、一通り描けた後で
更に濃淡のコントラストを付けていく作戦





調子に乗ってきた図







いつも調子に乗って後悔するのが私流

(あかんやん)

























3日目

少し描いては離れて見て、脇締めて調子に乗らないってーのを
何度も何度もブツブツ唱えながら
慎重

濃淡をつけなかが進めつつ、アウトラインに強弱も

7割完成の図





イエー








その後、今回の差し色に秘密兵器の金の実
(秘密でもないし、兵器でもないけど)



真鍮の板を切って、夜中コツコツ叩いて作った
金の実モチーフを取り付ける
もちろん自作自演、自作自慢、ワンオフのハンドメイド





最高の位置を決めるために
何度もマスキングで仮留め



こんなん思い付く、私って天才ちゃうん
「な、私天才天才!天才やんか!
っとくどいくらいに連呼するが、一切レスは無し


















立体感を出すために15ミリほど足をつけ浮かせる













バランスが大事、そして設置完了



カッコえぇ
(自画自賛)











4日目

足場も外されて、最後の手直し
この日も一層陽射しで反射する白い壁に向かいつつ








詰めが甘い脇が甘い
全方向甘々と自覚しているゆえ
最後まで尋常無い集中力キープ
(自分で言うとウソくさい)















完成♪































今回、初めてこんな大きな壁画を描きましたが
海のモノとも山のモノともわからぬ私に、遠方よりお話を下さいました0様
本当にありがとうございました
(詳細はコチラにYes)
当然のことながら、O様が設計された建物の顔となる部分
失敗は許されないのは承知の上、ですが
夜中にハッ!っと急激に恐くなることもあったにはあった、ありましたが
お請けして本当に良かったです
もう、それしかありません
こちらの意向を全て受け入れて頂き、最後まで任せて頂けたこと



やはり「Yes」でした
と、ゴチャゴチャいうてますが、何より素晴らしく楽しい仕事でした
ありがとうございました
本日より禁酒解禁、おいしいお酒が呑めそうです

加えて、段取り手順など嫌な顔ひとつせず教えてくれ付き合ってくれた
レタリングアートS君、感謝してます
S君の力添え無しではできませんでした
東京見物、スカイツリーや東京タワー、タミヤサーキットにラジコン走らせに不在でも
全然不安ではありませんでした、全然!
これは余談です、もちろん
わざわざ帰りも拾って帰ってくれてトラックで往復楽できました
本当にありがとう
(Tシャツ以外の着替え忘れて、ツナギで新幹線乗るかと思った)
(ラジコン写真は次回のブログに載せます)

それから、背中を押して下さった東京のIさん
いつも造詣の深さに驚きつつ、的確な答えをありがとうございました
これからも頼りにしてます
手放しですごいすごいと連発してくれたHさん、調子に乗ることができました、ありがとう
それから毎回私の負けん気に火をつけ、ダメなところを指摘してくれつつも
励ましてくれるKちゃん、いつもありがとう
これからもよろしくお願いします

、経過の写真を送っても一切褒めることもなく
関心も(感心も)なかった娘
魚持ったハイジのスタンプには呆れたぞ












まだ続く




































ドヤ顔♪

napdesign










最新の画像もっと見る