ホリコは今…

見たり、聞いたり、感じたり、そんなものを何かに綴って残したい、そう思うこの頃です。

初午祭り~千束稲荷神社~

2015-02-25 01:27:11 | 日記
2月22日~23日
千束稲荷神社の初午祭り

台東区竜泉にある「千束稲荷神社」
毎年、2月の二の午の日は初午祭り
五穀豊穣、家内安全、商売繁盛を祈って行われる

境内に飾られた たくさんの≪地口行燈≫

夕やみ迫るころになると 行燈に灯りがともり
境内は
時代が遡ったような 幽遠な風情が漂う

その中で
ライトアップされた 樋口一葉さんの胸像が目を引く
ここ 千束稲荷神社は
樋口一葉さんの名作「たけくらべ」ゆかりの神社でもあるのです

     登場人物の美登利、信如、正太郎、長吉など
     モデルとなったと思われる人物がこの辺りにいたそうです。
     そしてもちろん小説の中に、千束稲荷神社も登場しているのです。

     一葉さんも、美登利や信如たちも
     この初午祭りを見に来たのでしょうか…
     そんなことに 想いを馳せるのも
     素朴で温かみのある“地口絵”のせいでしょうか?

ところで≪地口行燈≫とは何???

    【稲荷神社の説明版】
     当社では2月の初午祭に百灯あまりの地口行燈を飾ります。
     地口とはいわゆる駄洒落のことで、
     地口行燈とは行燈に駄洒落を絵と文句で描いた、
     要するに一コマ漫画です。
     かつては江戸中どこの稲荷神社でも見られましたが、
     今では地口絵を描く職人が少なくなり、
     この光景もほとんど見られなくなりました。
     そこで当社では江戸以来の初午祭の風習を守り伝えるべく
     境内に百灯余りの地口行燈と幟旗を掲げ、
     また子供たちには御菓子を配っています。

ということで
行燈に駄洒落の言葉と絵が描かれているのですが
その駄洒落とは
ことわざや成句、芝居のセリフなどをもじった言葉遊び
その元句が分からなければ全く意味不明

・たらいに見かわすかおとかお
・竹にするめ
・玉をみやがれ
・虎ないて酒のましょ
・とんび一羽でおめでとう
・箱根八里は熊でもこすが
・ひょうたんからごまがでる

分かりそうで でも 何だろう?
元句は?

大丈夫です。
説明版がありました。

・互いに見交わす顔と顔
・竹に雀
・ざまあみやがれ
・捕まえて酒のましょ
・こんにちはおめでとう
・箱根八里は馬でも超すが
・ひょうたんから駒がでる


やはりここでも
知識と教養が問題のようです。
そもそも持つ知識が少ない上、それも徐々に薄らぐ昨今、
時々
こんな体験も良いのかもしれません。

そんなことを思っている時
外国人のグループが訪れ
楽しそうに記念写真を撮って帰って行きました…
これも日本の冬の風物詩
それで良いのですね。


追伸:フォトチャンネルの写真、見てください。