ホリコは今…

見たり、聞いたり、感じたり、そんなものを何かに綴って残したい、そう思うこの頃です。

白神山地~厳冬期の十二湖トレッキング~

2015-02-10 01:55:52 | 日記
2月1日

雪 しかもかなりの吹雪

「今日のトレッキングは?」
「大丈夫です、できますよ」
何が心配? そんな顔で現地まで送ってくれる

地吹雪で 数メートル先しか見えない…
それなのに、ごく普通に運転(さすが雪国!)

心なしか雪は小降りに
笑顔のガイドさんが迎えてくれる
白神自然ガイド・森林セラピーガイドの斎藤富士子さん
そして私たち
   山歩き大好き、山の樹木が特に好きという敏子さん
   山歩き、ほとんど経験なしの克子さん
   山歩き、30数年前までは“山女”の私

気になる天候は
吹雪いたり、小降りになったり、また吹雪いたり…
「大丈夫、大丈夫、こんな天気は普通です!」
明るい笑顔が何とも頼もしいガイドの富士子さん
《かんじき》を履いて、足は開いて歩きましょう♪

   《かんじき》
     深い雪に、足が埋没しないようにと考案された
     木をまるめて作られた素朴な民具
     先人の知恵が今につながる


【世界遺産・白神山地・白神十二湖めぐり】 
そこに 足を踏み入れる 
深々と降りしきる雪の中
幻想的に木立が浮き上がり 点在する湖を巡る

ガイドの富士子さん
枝を手に取り、見上げ、指さし
明るく 丁寧な説明が始まる

   ブナ、カツラ、トチ、アサダ、イイギリ、クロモジ、‥‥
   一本一本の樹木に名前がありその習性がある
   樹木に絡むツルも その習性がよく分かる
   ぐるぐる巻きつく山ブドウ、まっすぐに伸びる山アジサイ
   オオカメノキの枝先がネバネバしているのは何故?
   寒くなるとあくが抜け 小鳥が好んで食べる木の実は何?
   マッチ棒になる木は何だった?
   クロモジになる木はクロモジ(これは分かりやすい)

   オス・メスがあるというカツラ
   メスの木の傍には必ずオスの木がある
   そして古木になると若木が出てきて
   やがて世代交代となるのだそうです

   樹木にもそれぞれの子孫を繋げる生き様があるんですね~

あっ! キツツキがいる!
口ばしで木をつついています!
ツグミが飛び交っています!
美味しい木の実があるんですね、きっと

避難小屋で一休み
富士子さんから温かいコーヒーをいただく
美味しい…ホッと一息


降りしきる雪が ブナの深い木立が 見え隠れする湖が
踏みしめる雪面の感触とともに
忘れかけていた感動を甦らせ
身体中を熱くする

やはり 私は “山女”



追伸:富士子さん
   《かんじき》履いてのトレッキング、お世話になりました。
   降る雪も、幻想的な湖も、深い木立も、全てが心に残りました。
   ただ、たくさん教えていただいたのに…
   ゴメンナサイ、よく覚えていないんです。
   だから、また、行かないといけない気分になっています。
   今度は、一面カタクリが咲く季節に、青池の神秘な色が見られる季節に
   そのときにはまた、案内していただけますか?