ホリコは今…

見たり、聞いたり、感じたり、そんなものを何かに綴って残したい、そう思うこの頃です。

母の“百合”

2014-08-10 13:50:47 | 日記
今年もまた
百合の花が咲いた
我が家の
狭い狭い小さな小さなベランダで
百合の花が咲いた

    かつての二宮の実家
    誠実で頑固・不器用な父と素朴で純粋・情熱を内に秘めた母がいた
    二人の住む小さな家
    季節になると庭には様々な花が咲いた
    空き地や道端に咲いているような素朴な花が
    花好きの母に応えるように次々と咲いた
    ホトトギス、ミズヒキ、ネジバナ、カキツバタ、ハナワラビ、‥‥
    そして夏を彩るのは“ユリ”
    庭のあちこちに、清楚な白い花が咲いた

   
母が他界した年の秋
実家から花(名前は?)を鉢に植え替え持ち帰った
翌年
その鉢の端から百合が芽生えた
やがて蕾がふくらみ花が咲いた
その翌年
隣の鉢の端からも百合が芽生え
そして花が咲いた

それから毎年
我家のベランダでは
主に遠慮するかのように 鉢の端に芽生え
居候を忘れたかのように ぐんぐん伸びて
8月
次々と花が咲いてくれるのです


父亡き後
気丈に一人、生きてきた母が他界して12年
もう12年経ったのに
親を想う気持ちは
幾つになっても変わらものなのですね~
 (もうすぐ古稀になろうとしているのに…)

“百合”の花が
毎年咲くものですから‥‥