鈴木ナオミ劇場 舞台裏

鈴木ナオミ活動報告まとめ版

ナオミ劇場歌謡ショー Part2♪『満員御礼』 ストーリー

2008-03-09 17:27:20 | Weblog
 3月7日に『ナオミ劇場歌謡ショーPart 2』 を開催しました。 
      AT The Source Below 祝 満員御礼  

今回も、英国の日本人コミュニティー新聞『週間ベイスポ』さんから、
http://www.bayspo.com/index.html
多大なるご協力を頂き、広告や、告知の記事を掲載して頂きました。
御陰さまで予約の電話もジャンジャン鳴り、テンションが上がる中、問題発生。

ここ、英国で日本語の、しかも歌謡曲にこだわり続けて早3年。
バンドさんも、やっぱり日本人が良いと、日本人ミュージシャン関係をあたるが、皆さん引け腰。。
一度は決まったミュージシャンには逃げられ、 
10日前になろうとしているのに、一番大事なバンドさんがなかなか決まらず、
絶体絶命のその時っ彗星のごとく、あるアイディアが、
私の悩める脳ミソの思考回路の中に突如現れました。

「バックバンドさんは歌わない→ 日本人である必要はない→ あ、そーよね。」

そこで、今一番ミュージシャンとしては信頼をしている(私的にブームな)
オーストリア人のベースマン フィリップくんに
「ねえ。ニッポンの歌謡曲を洋風にしてみない?」と誘ったら、
「ヨっ!!待ってましたっ!」
とばかりにノッテ来て、実質5日間で、13曲分のアレンジをサクサク仕上げてくれました。

で、そのフィリップくんが、これまたサクサク集めてきたのは、
世界で活躍するミュージシャン達ばかり。
キーボードのジュリアンくんと、チェロのベッキーちゃん。
でも、超ご多忙な皆さんからのお約束事は
『リハーサルは1回ポッキリ。』。。。げっ!

いざ、合わせてみると、
ニッポン歌謡なのに、コード進行が、あり得ないジャジーな方向へ。
歌手というのは、次に絶対やってくるはずの和音めがけて歌う習性があるので、
思いがけない和音に飛び込むと、
『座ろうとしたらカラ椅子でずっこけた。』
みたいになるわけです。

・・ヤバイ。 
これに慣れる迄には最低あと3回はリハが必要
・・・ヤバイ。
呼吸が整わない。
バックボーカルのようこさんも戸惑い気味。

しかし、バックバンドさんらは余裕シャクシャク。
(キミらはいいよ。)

さあ。当日です。
その日の午後、チェロ抜きで軽く合わせ、もう本番です。
(ちょっと待ってよ。)

18時前に現場到着。
ステージはまるで倉庫の状態で、いきなりお掃除からはじまり、
サウンドチェックはもう30分しかできません。

完璧に マズイ。。。

緊張と精神疲労で喉が不必要に締まり、
突然、喉にあめ玉が引っかかったような違和感がぁ~

『息は吸って吐く、吸って吐く』、、
と独り ヒィーヒィー呼吸の練習をしている間に
前座の猿山くんの熱唱も終わり、

あー
      はじまってしまいました。

腕時計外すのも、衣装の小道具をつけるのも忘れステージ(お立ち台)へ。

え''?声がでない。。みたい・・・??

え''??耳も聞こえない?? 浜崎あゆみさん状態だあぁあっ


吹き出る(しかもぬるい)汗、アセ、あせ

裏返っては、ひっくり返る声、コエ、こえ

こうなったら、もう全てを信じて、腹筋の筋目に力を込めるだけです。
一日3000回(日課)の腹筋パワーの見せ所です。
あとは、(一応)プロの意地で勝負。

それから 仏さまと ご先祖さま頼み。

だんだんメロディーに心が入るようになって来て、
呼吸も人間の法則通り、器官の中を行ったり来たりするようになって、
遂に入魂状態に突入!!!
となった頃・・・終了してしまいました。

せっかく、大金をかけ、素晴らしいミュージシャンを雇い、
彼らが私のために素敵な音楽を奏でてくれたのにぃ~~
~~面目ない。。

と、ヘコンでいたら、あれ?
皆さんから「今迄のショーの中で一番良かった」と、お褒めの言葉が続々と
アレンジが最高だったよと全員一致の感想でした
中には本当に涙してしまった人までっ
私が頑張れたのは、アレンジをしてくれたフィリップくんや、バンドメンバーを信じれたからなんです。
ニッポン歌謡でも、着せるものが違うとこれほどまでに、形をかえる事ができるんですね。結果的には、概念を取り払った、素晴らしいものになったと思います。

もう一回やり直ししたいくらい至らなかった事。
悲しかった出来事。
反省ばかりですが、
これもまた栄養です。

今回は、『地下鉄のギタリスト』という本を書いて英国で話題の土門英明さんに3曲 特別出演ギタリストをやってもらいました。JAZZYな渦の中、土門さんの懐かしい、ニッポン歌謡ならではの、アコギ アルペジオは、ある意味心のよりどころでした。

先輩シンガーなおみさん(同名)と即興 『恋のバカンス IN JAZZ』もトントントントンと軽快なベースでナイスな感じでした。

共に音を奏でた、ミュージシャンという家族。感謝
狭い会場に足を運んでくれていっしょに心を揺らしてくれた、
友人(勝手ながら初対面の人含む)、仲間、家族。感謝
チケット予約をして来て下さったベイスポ読者さん。感謝
スタッフ皆で来てくれて盛り上げて下さったベイスポさん感謝!
お花や、お菓子や、お酒の差し入れを届けて下さった方。感謝
ビデオ、写真を担当してくれた親友ひろくん・たいしくん。感謝
日本から、音響の為にやって来てくれた前田さん。感謝
オーガナイザーなのに、前座をやってくれた猿山くん 感謝
リハーサルの場所やPAを提供して下さったソーホージャパンの高木さん感謝
無償なのに、寒い中笑顔で受付を担当してくれた可愛い後輩 かやちゃん・ゆみちゃん。感謝

私に力をくれた全ての人に特大サイズの感謝です。お疲れさまでした。

あまりの緊張と震えと冷や汗でアイメークが目の下へ総移動し
エイミー・ワインハウスのようになってしまっていて
鏡をみてびっくりしました。(目が4つあるみたいな。。)
だから、撮影班は、「アップは避けた」んだそうです。
実際、エイミー風メイクにワザとしていると思った人もいたので、そういう事に
しておきましたが。。。

半年に一回はやって欲しいと、皆さんにリクエストを頂きましたので
次回はドームクラスの大きな会場でやりましょう あ、打ち上げた。

継続は力なり



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