
フィリピンの学校全部がこの教え方というわけではなく、
桃ちゃんの学校、アテネオ小学校、ミリアム小学校などの保護者の話しから
ああ、同じ、同じ~と、
まあ教科書が似てるので同じ傾向なんだと思います。
教科書は色々な会社で出していますが
書店で見る限りでは大差はない感じです。
シンガポール数学教授方式を取り入れたという言葉をよく耳にするんですが、
それがどんな方法か正確にはわかりません。
ただ計算をしっかりして理屈は後からでもついてくる・・というやり方ではなく、
とにかく計算より理屈という教え方な気がします。
お正月休みの後、桃ちゃんの算数は「分数」「時間」「グラフ」「長さの単位の換算」
と1週間ごとに新しい課題に移ります。
3月の始めには授業が終了し、
3月2週目は期末テストになるので
出来なかった課題を慌ててやっているのでしょう。

これは教科書に出ていた問題ですが、
こういう問題の傾向が多いです。
時間について教えるのに
(初めて時間について習う)
最初にこういう風に時間を分に直したり、
分を時間に直したり。
その後、何時から何時までは何時間と何分ですかなどの問題。
でも時計の動き方(日本では小1で習う)については教えてもらってないので
1時間が60分とか、
長い針が12に戻ったらゼロに戻るとかは家庭か塾で教えてもらう感じです。

これは桃ちゃんが間違えた分数のテスト問題。
「ウィルマはサンドイッチを2/3食べ、エレンは同じサイズのサンドイッチを2/6食べました。どちらが大きいサンドイッチを食べたでしょう。」
先生は絵を描けばわかるでしょ?
と思っているらしいんですが、
実は初めて習う分数なのに分数の基礎は習っていません。
最初からこの問題です。
最初は分母が同じ分数と、それが「1」になることを徹底的に教えて欲しいものです。
例えば1/3が3つ集まったら3/3で「1」になるみたいな。
それから分母が同じもの同士の足し算。
足し算しながら分子が大きくなったら「1」が出来るので
割り算して余りの数が分子になる、という基礎。
これを教えてないんです。

これも桃ちゃんが間違えた問題。
「サマンサは長方形のケーキを10等分に切りました。彼女と友達はそのうちの4/5食べました。残りのケーキの分数は何ですか?」
問題に10等分と書いてあるのに、
食べたのは4/5・・・これって引っ掛け問題ですよね。
入試に出して落とす目的ならそれでもいいんですが
初めての分数で自信をなくさせたいのかしら。
それとも先生は正解者が多いと生徒に負けた気になるとか?
4/5が8/10だと大人の私なら分かりますが、
初めて分数を習う子にこれはどうかと思います。
ラサール小学校だった虎次郎は当時、こんな問題は出された事がなかったです。

これも桃ちゃんが間違えた問題。
カーレンは板チョコの3/4を食べました。カミールは同じサイズの板チョコを5/8食べました。どちらが大きな板チョコを食べたでしょう。
これもさっきの問題と同じですが
教科書には載ってません。
教科書には分母が同じで分子が違う分数を大きい順に並べなさいとか、
分子が「1」で分母が違う分数は数が大きくなるほど大きさは小さいなど教えてる箇所はあったんですが、
これって絵を描くにしても、
同じ絵を二種類の方法で分割しないと分かりませんよね。
桃ちゃんみたいに別々の絵を描いたのでは答えは出ません。

桜の大学のノートをちょっと盗み見。
理系は得意じゃなかった桜ですが、
公文のお陰で計算だけは得意でした。
桜は私が仕事で居なくても一人でコツコツ、宿題も時間割も全部自分でやっていて
何の世話もかからず、
成績も真ん中より常に上で、
バレエも小学校の時は週に4日、中学からは毎日、
ジープなど公共の乗り物で通ったりもしていて、
帰宅も夜10時とか11時とかでした。
(夜は危ないので駅に迎えに行きました)
大学で微分積分のような内容も出て来るんですね。
桜もテストで出来ない問題、結構算数の変な問題はあったんですが
気にしませんでした。
そしてひたすら公文の算数をやらせてたんです。
結果的にはそれが良かったです。
学校では先生によって教え方が違いますし、
問題の傾向も違います。
それに合わせるより公文の算数でしっかりした基礎の土台を作っておけば
大学に入ってこんなちょっと難し目の問題が出て来ても
困る事はないんです。
公文が目標にしているのは学校の算数や数学の成績が上がることではなくて
大学に入った時にしっかりした基礎が身に付いている為に
自分の可能性が広がることだと思います。
高校の成績が良くても大学の数学で躓く人はいますから。
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<危険なマニラ>

桃ちゃんの公文教室の前の道路で
3つものタイヤの空気を抜かれた車がありました。
私は運転手さんが居るので車を置いて何処か(公文など)に行く事はないんですが
前に自分で運転してる時は文房具さんに買い物に行って
数分後に出て来たらタイヤの空気を抜かれていたことがありました。
当然、その車は走らせられません。
スペアのタイヤに交換するのに近くのお兄さんが手伝ってくれたんですが
実はそのお兄さんが犯人だったと私は思うのです。

ある日、ママ友とランチの約束をしていたら
15分の距離が1時間の渋滞。
道路の真ん中なのに人だかりが凄くて
テレビやラジオの報道者も多くて
何かと思ったんですが実際には人だかりで何も見えず。
あとでニュースを見たら
ケソン公園のわきで起こったんですが
タクシーの運転手が3人の乗客を乗せ、そのうち1人が途中で下車したと思ったら
暫くしてオートバイに乗った人がタクシーに近づき
後部座席に居た乗客2人を射殺して立ち去ったそう。
タクシーの運転手は無事でした。
最近、麻薬の売買が盛んなので
それに関連してるんじゃないかと言ってました。
麻薬は一人では売れないので色々な人の手に渡るらしいんですが
売ったのにお金を元締めに渡さない人とか、
上手く集金出来ない人とか
そうすると見せしめに・・・となるみたいです。
警察が絡んでいることもあって
麻薬はなかなかなくならず、
知り合いで麻薬に溺れた人の話しをよく耳にします。

日曜日の朝、主人と散歩。
アテネオ大学の校庭。

あ、そのタイヤと犯人の関係、あると思う、思う!!
算数って基礎が本当に大事なのに、なんで?って感じです。
小学校の算数の基礎、中学1,2年の数学の基礎をしっかりしていないと高校になって本当に大変な思いをするの、先生なんだからご存知だろうに。
結局はその辺は自宅で教えて下さい、って事でしょうか?
息子は1週間休んでしまって明日FCATのWritingなんですよ。
恐らく先週はその練習テストをしてるはずなのでちょっと大変かも・・・。
算数、本当に基礎が大事ですね。桃ちゃんは特にそんなには得意じゃないので公文の算数が一番合ってると思います。ゆっくりですがコツコツやらせようと思います。
いや、先生達はわかってないです。ここの先生は小学校は小学校教員の免許だけなんですよ。だから中学以降の問題は解けない人も多くて。算数の基礎が全く出来てない先生も多いと思います。前に先生が「3+3=6ー4=2+1=3って問題をやらせて、私はイコールの前後は等しくないでいけない決まりです~と手紙書こうと思ったけど虎次郎がフィリピンの先生はこれでも普通だって言うので止めました。
計算は自宅で教えて下さい・・ではなく、計算しなくても、出来なくても高校では出来るようになると思い込んでいて、実は先生自身も計算が苦手だったりするみたいです。
息子さん大変でしたね。え~出席して直ぐにテストですか。いや、桃ちゃんも去年の期末を丸まる逃した時、その試験の数日前から先生達は復習やってくれてた、それも出てなかったからきつかったです。休むのって日本だったらそうでもないけどこちらでは不可能な感じがします。