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フィリピン国際結婚・菜の花の主婦日記goo版

南国フィリピン便りー結婚しフィリピン在23年。22才長女、20才息子、9才末娘のお母さんである私の毎日ー

フィリピン中1で習った息子の数学

2013年09月20日 01時47分15秒 | フィリピンサイエンス高校(PSHS)




片付けをしていたら虎次郎がフィリピンサイエンス高校(7~10年生)の
1年目(7年生)の後半に習った数学の問題が出て来ました。

虎次郎は日本の中1として普通の年齢で13才くらいだったのですが
同級生の中には11才という子もいて、
やはり数学では苦労している子もいたのを思い出します。

払える人は家庭教師をつけたり、
親がエンジニアなど理系の人は親が教えたり、
貧しい家庭の出身で遠慮しないタイプの子は数学の先生にアタックしてましたっけ。

私は日本の中学の数学なら大丈夫なのですが、
これはさすがにわからず・・・。汗

虎次郎は最初、私に聞いてきたのですが、
私の方が 「え・・これ、どうやってやるの?」 と目が点。

それ以来、彼は私に聞いてくることは一度もなかったです。

シャイな虎次郎なので先生に聞きに行ったりせず、
家庭教師も拒否。
私や主人にも聞けない・・というわけで
自分の力だけでやってました。








紙が黄ばんでしまってますが、

「因数分解しなさい」という問題。















因数分解の後半。














式を簡単にしなさい・・という問題。














式を簡単にする・・その2。




















式を簡単にする・・その3。

















不等式と絶対値の問題。



















不等式と絶対値 その2


















不等式と絶対値 その3







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<どうでもいい菜の花家の食卓>




今日の夕飯はフィリピン版わかさぎ(タウィリス)の唐揚げ。
野菜がなくて・・それでピーマンやパプリカを生のまま薄切りにしてサラダにしました。
味付けはワインビネガーとオリーブ油、塩、はちみつのみ。
クルミと貝割れの葉をアクセントに使ってみました。















食べたかったひじきと大豆を一緒に煮込みました。















フィリピンではお馴染みのチョコレートクリンケルというクッキー。
買うと高いし、何が入っているのか分からないので
自分で作ると安心です。

作り方はいたって簡単。

チョコレート 200g
無塩バター  90g
砂糖(又は粉砂糖) 115g
玉子 3個
バニラエッセンス 小さじ 1

最初にチョコレートとバターを湯煎で溶かし、
その後、バニラエッセンス、バター、砂糖、玉子を1個ずつ入れます。

そこにふるった

小麦粉 200g
砂糖無しココアの粉 25g
ベーキングパウダー 小さじ1/2
塩 少々

を入れ、ハンドミキサー(弱)や手(スパチュラ)でしっかり混ぜます。

冷蔵庫に1時間寝かせた後、手で丸めて
粉砂糖の中を転がし、
油を塗ったベーキングシートの上に少し離して並べたら
上をちょっと押して形を整えます。

そして160℃のオーブンで10~15分ほど、
いい香りがするまで焼きます。

焼き上がりは柔らかくても冷めると固めになるので
焼き過ぎに注意。

美味しく作るコツは良質のチョコレートを使うこと。
焼いている間に割れ目が入ってくるのが可愛いクッキーです。







フィリピンサイエンス高校の里親制度

2012年11月27日 22時35分14秒 | フィリピンサイエンス高校(PSHS)
今日は久々に夕方、息子が通ってたハイスクールに出向いた。
里親制度があって、そのクリスマス会。

私は一人の7年生男子の里親をしているのです。



(久々に行ったサイエンス高校は工事中でこんな風に・・)

息子が卒業したハイスクールは国立なので授業料は無料。
田舎から出て来ている子は1ヶ月50ペソ(100円)で寮に入れる。

あとは凄く貧しいという事が納税証明など書類審査で証明されれば学校から最高で2500ペソ(5000円)の援助金が出る。

それでも生徒によっては食費、プロジェクト代などちょっと足りないので里親制度がある。
金額は1ヶ月2000ペソ(4千円)。

(息子が卒業した去年まではその半額だったので大変だったよう)








(向こうの橋はよく洪水で車が不通だった場所。橋を高くしただけで洪水って回避出来るものなのかしら?)

今回はクリスマス会だったのでプレゼントを渡しに行く目的で行った。
クリスマス会は先週の木曜日、午後4時~9時まで。

週日なので桃ちゃんは次の日学校だし、
主人の夕飯作りもあるし、
そんな会に出てられません。

プレゼントは何が良いか迷ったけど粉ミルク(溶かすと普通の牛乳のような味になる)の大きい缶(多分2kgくらい)1つ。
それから日本の明治チョコレートなどのお菓子(日本製品を応援したいから)。

残念ながらその子はまだ放課後活動が終わってなくて会えなかったけど
事務のお姉さんが渡してくれたんじゃないかな。








(右の奥ドアがクリスマス会会場。受付が一人ぽつんと座ってます。立ってるのは職員の一人。)

ところでその里親制度を仕切るファウンデーション(機関)の一番偉い人はリンダさんって人なのだけど、
この人はかなりしたたかな人。

彼女の子どももフィリピンサイエンス高校の卒業生で
それでこの職に付いたらしいのですが
お金を集める為には何だって言っちゃう人です。

もっともフィリピンではこういう人は重宝がられます。
嘘付いても利益を上げる人は良い人って価値観が社会にあるように思うのです。

今回もリンダさんって言う人に挨拶したけど
何だか疎遠な感じ。

何だかふっと

「何か後ろめたいことがあるのかしら」

と思っちゃいました。

私ってバカ正直でバカが付くほど善良で
直ぐに人のことを信じて騙されるタイプ。

ところが、例えば盗みをするメイドや運転手などは
私が彼らを信じきっているのに何故か目を伏せるようになるのです。

やっぱり心に何かやましい事がある人って外に出るものかしら。

リンダさん、痛くない腹を探られるかも・・と思って警戒してるのかな。
私は挨拶しただけなのに。

まあ彼女と関わらない方がいいのでしょうね。
彼女も私と利害関係のみの関係でいたいのでしょうし。


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<どうでもいい菜の花家の食卓>



久々に好きな野菜で煮物をしたらお鍋を焦がしました・・。









でも殆ど救えたので良かった!
味が滲みて美味しかったです。





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<ちょっとだけ愚痴> 聞きたくない方はスルーでお願いします。

また虎次郎のこと・・

いや、最近何も言わないようにしてるのだけど、まあゲームなどやったら止まらなくて・・。
いえね、ゲームする事はまあ、もう諦めたって言うか、良いのだけど、
夕べも何時頃までゲームしてたのかな。

言いたくないから私は階下に降りて見に行かないようにしてたんですよ。
午後4時近くまでやったと思う。

大学は午前8時半から授業。
私は虎次郎が起きる頃は寝てたけど大学にはちゃんと行ったみたい。
(いつも桃ちゃんを6時に学校に行かせてまた寝るけど今日は桃ちゃん風邪でお休みしたのでぐっすり)

大学の授業が2時半に終わって、
今日から公共の乗り物で帰るって虎次郎が言うので待ってたら2時40分頃家に帰って来たのは良いけど、
それからず~~っとゲーム。

今、午後10時半だけどまだ寝る気配なし。

2、3時間しか寝てない筈なのに、
主人も桃ちゃんも風邪だし、

「寝てないと風邪うつるよ」って言っても聞いてないみたいな感じ。

こういうの見てるのが凄くストレス。
あいつが何時に寝るのかを見届けたいって感じで私も夜更かしになってるし。
(注意したりはしないのだけど凄く気になる)

桃ちゃんはホワイトボードをあげたら自分で自分のやるべき事を箇条書きにし、
やる時間も決めてその通りに守ってやってるので
今までは私が追いかけ回してたのに何でも自分でやるようになって凄く楽になりました。

寝る時間まで逆算してちゃんと考えて寝てるし。

やっぱり

「何時に寝なさい」

って今までみたいに言うよりは

子どもに考えさせて、何時に起きるから8時間寝るとしたら何時に寝た方が良いって決めてもらうと親は楽。

もっとも桜も虎次郎も小さい頃はちゃんと自分で決めてその通りにやってたのです。
桜はずっとそのまま続いたけど
虎次郎はサイエンス高校で異常な量の宿題が不定期に出るので生活リズムが崩れちゃったんですよね。


いつも応援有り難う御座います!


息子の高校卒業式写真

2012年04月17日 05時52分29秒 | フィリピンサイエンス高校(PSHS)
2012年3月29日、フィリピンサイエンス高校メインキャンパスの卒業式が行われたのだけど、
まだちゃんと写真を載せてませんでした。

4年間、大変だった~。
どんだけ大変だったかここに書くと何百ページにもなるから書かないけど。






主人と私と息子と撮った写真はこれだけ。
嫌がる息子と無理矢理撮ったけど運転手さんにシャッターを頼んだらこうなった・・。







友達と写ってる写真はどれも楽しそうなのよね。
家で見せる態度とは違って学校では本当にいつも楽しそう。
(一番背が高いのが息子)







式の始まりも終わりも軍事訓練でオフィサーを勤める現3年生が式の行進の誘導や客席の周りに断って警備にあたってた。
4年生(卒業生)でオフィサー(指揮官)だった生徒は「Power tripping」だと言われて生徒だけじゃなく親にまで評判悪かった~。

パワー・トリッピング、つまり権力乱用。








卒業生全員が舞台に上がってわけのわからない歌を歌ってた。
誰が選曲したんだ~って思うほど変な歌。
と言うか多分ポップ音楽(?)で、テンポが早くて、全員で歌うには歌詞を同時に歌うのを合わせにくく、そのせいもあって声も小さくて、何を歌ってるのかさっぱり。








卒業証書をもらう息子。
あの三角帽子って大学院で修士や博士号を持った人しかかぶれないんですよね。
後、線の数とか決まってたような気が。

握手してる先生は社会科で博士号を持ってて息子が1年生の時にフィリピン史を教えてくれたけど、人柄は本当に素敵な先生だったけど、彼女が出した宿題には苦労した。

息子は何でも自分でやってきたけど、この宿題は私がやった。
内容は15世紀以前の文献の残っていない時代のフィリピンについて書かれた文献を探してこい、
それを元にある特定の年月日と場所を選んで新聞を作れってもの。
しかも何か事件とか誰が統治してたとか、
時代に即した4コマ漫画やクロスワードパズルも書かなきゃいけなかった。

1年生って言えば11~13才のクラス。息子は13才だったけど。

新聞を適当に作るなら簡単だけど、ある年月日で作るって凄く大変。
しかも文献が殆どないし。
アテネオ大学が出版したある日本人が調査した英語で書かれた文献をたまたま見つけて凄く役にたった。

でもきっと適当で良かったんだよね。
先生なんてきっと調べようがないし、読んでもいないと思うわ。

この先生はフィリピン史の中でスペイン統治前半からそれ以前が好きだったけど、いや、本当に好きだったか疑問です。







卒業生にスピーチしたこのおっさん。
タガログ語だったから何を言ってるか分からなかったけど
(だから息子もわからなかったんじゃないかと思う)
主人が言うにはインスピレーションを卒業生に贈ることもないつまらない頭の悪いスピーチだったとか。

大臣だか何だか知らないけどがっかり。
ま、フィリピン語がわからない息子には意味がある事でも分からなかったと思うから一緒か。










左寄りにカメラが設置されてて舞台の邪魔になってますが舞台の上はこんな感じだった。

前にも書いたけど段取りが悪くて午前9時~午後1時までの長~い卒業式だった。

息子は卒業式で着るマントや帽子を自分だけ担任から貰えなくて
担任は息子が服を貰ってないって知ってるのに遅刻してくるし。

本当はプロの写真家に親子の写真を撮ってもらえる筈でお金も払ってあったけど
担任の遅刻でマントと帽子をもらった時は殆ど時間なくなった。

でも卒業出来て本当に良かった。

フェイスブックには書いたのだけど科学技術省の出すメリットスカラシップという奨学金に合格したと先週に日曜日の新聞に載りました。
メリットスカラシップは国の出す奨学金だけど、親の収入に関係なく貰える奨学金。
返すとかお礼に何かするなどの制約はないです。

同じ高校の卒業生でも奨学金が貰えなかった生徒も多かったので本人の自信に繋がればと思います。




いつも応援ありがとう御座います~!!


クリアランス終了~!

2012年04月04日 01時26分44秒 | フィリピンサイエンス高校(PSHS)
左手の親指の腹に小さな傷がいつのまにか出来てて、
ちょっとヒリヒリするな~と思ってたら心臓の鼓動みたいにズキズキしてきて
あっという間に膿んじゃいました。
(フィリピンは小さな傷が化膿しやすい)

でも今日は1日出てて消毒する暇も抗生物質の軟膏を付ける余裕もなかった。

とにかく終わった~~~!!
クリアランス!!!

registrar office の人と記念撮影してもらっちゃいましたよ~。
レジストラーと言うのは生徒の出席や欠席した時、理由届けがあったかとか、成績表を管理したりしてる事務所。
この事務所の方々に1年生の時から本当にどんなにお世話になったか。



最初に行ったのは生物学の実験用具管理室。




生物学の宿題、あの息子がクラスメートから知らされてなかったアンケート。
でも実はアンケートは2つあって授業内容のアンケートはず~っと前にクラスで集めてた係の子に渡したんだって。
でも他の子も出してないって先生に言われてやり直したそう。
どうも集めた生徒がなくしたみたい。

息子が知らなかったアンケートはビデオレポートのアンケート。

息子はもうやらない、クリアランスなんてしなくても大学に入れる、
って言ってたでしょ。

だからこればっかりは息子しか出来ないから、と私も憂鬱だったけど
夕べ、午前2時にまだゲームしてる息子に

「生物学の宿題、もしやったらこのホルダーに入れておいてね。私は朝9時半には出るからあなたはまだ寝てるかもしれないし。」

って言って台所でお弁当作ったり、朝食の準備して、私が見張ってるみたいに思うわないようにずっと台所にいた。
息子が寝たか気配がなかったんだけど、午前5時に二階に行くと二階の息子のパソコンの横のホルダーにちゃんと入ってた!
授業内とビデオレポートの両方共ちゃんとやってあった。



(顕微鏡などもここに置いてある)


でも学校に行くと生物学教室は南京錠がかかってた。
それで実験用具室の先生に聞くと彼女が宿題未提出の名簿を持ってきてくれて宿題を受け取ってサインしてくれ
無事終了!!



次は社会科(経済学)の先生。
昨日のうちに社会奉仕の証明書を出しておいたので先生に署名を貰いに行くと、
社会奉仕の証明を受け取った事務所のサインがないから自分はサイン出来ない、
(ま、そりゃそうだろう)
受け取った人を捜して署名貰ってからまた来て、と。

でもその人は今日は休み。
昨日出した奉仕証明を見つけて今日の日付で別の人に受領証明のサインをもらう。

そしてまた経済学の先生に教員室(別の建物)に戻って無事サインしてもらう。



最後に一つ残っちゃったのが体育の先生。
他の教科の先生は出勤時間超えても仕事してるのに体育の先生はさっさと帰っちゃって先週の金曜日、何度も体育館に行ったけどつかまらなかった。

そしたら校長室勤務の先生が体育の先生の携帯にメール入れてくれて代理でサインしてくれた。







ね、全部埋まりました!
(Res. Hallは寮なので息子は不要)


左側上部分は今年履修した科目全員の先生で、

生物学(Advanced Biology I)、化学(Advanced Chemistry)、物理(Advanced Physics II)、研究論文、数学(Elementary Analysis)、コンピューター科学(JAVA, Programming)、英語(American and European Literature)、フィリピン文学、経済学、体育、保健、軍事訓練、選択科目(数学7)

左側下部分と右側は教科以外の部署からサインをもらうもので、

生物学実験用具管理室、化学実験用具管理室、物理実験用具管理室、コンピューター科学実習室、歯科医、医務室、ガイダンスカウンセラー、図書室、寮、食堂、物品管理室(貸し出された教科書、卒業式衣装、ロッカー)、会計事務、クラブ担当教師、学級会計生徒、学級担任、学年主任(卒業式の練習を無断で欠席したなど罰則の労働をしてから署名)、生徒会、同窓生協会、学校事務(レジストラー)



これで終わりだと思ったら突然渡された同窓生メンバーの書類。



年会費300ペソ(600円)か、終身会費5000ペソか、興味がないのでメンバーにならないの項目。
これに息子のサインがないと成績表くれないって言うので一度家に帰った。

長女、桜が高校卒業の時は何日も前からくれた書類。
さすが政府の学校。

この手続きの仕方、まさに英語で言う「red tape」そのもの。



息子に署名させ学校に戻って、終身会員の5000ペソ払った。

実は同窓会事務所の方(ここの学校の第一期卒業生)は今年虎次郎の英語の先生だった方のご主人で歩行困難で目が不自由になってきた英語の先生(奥様)の授業に常に同行され、息子のことをとても可愛がってくれた。

愛情に満ちた本当に素敵なご夫婦なんです。
なので多分、多くの生徒は会費を払わないと思うので、これは私からの彼らへのお礼も兼ねて。
って別に彼らの私用のお金になるわけじゃないですが。
(長女の高校の時も5千ペソだったの払ってあげたし)





この会費支払いの領収書を持って行くといよいよ、




身分証明書にハサミを入れました。






それからまた校長室に戻って下の3人の偉い人(校長など)にサインを貰い、

や~っと成績表、貰えました!!!



レジストラーの一番偉い人に「どうしてあなたがやってるの?」と聞かれたから本当の事を言いました。

「息子は他の学生がクリアランスしなくても大学に入れるって言ってるのを信じてクリアランスしない、って言ったので私がやったんです。署名を貰って歩くだけでしたから。」

ついでに去年の学生でまだクリアランスが終わってないけどフィリピン大学で普通に勉強してる人もいるって話してる学生も居ますよ、って言うと驚いて、え、誰だろう、と首を傾げてから、

「でも大学卒業の時に書類不備で卒業出来ない筈。海外の大学だと大丈夫かもしれないけど。」

って言ってました。

う~ん、ってことはクリアランスってシステムはフィリピン独自の物なの?

学校は履修した教科全部合格した証明書は出してくれるらしいんです。ただクリアランスが終わってないと高校の卒業資格がもらえないって。
履修科目が全部合格で高校卒業資格がないってシステムがよくわからないです。

もっとも今年はクリアランスが終わってない生徒に成績証明を出さないようにするとか何とか言ってはいたけど・・・
そうすると大学の入学手続きの時に慌ててクリアランス終了させようと奔走する事になるのかなぁ。

でも先生達は夏休みで不在だから大変そう。



食べたもの:

見た目は悪いけど、



梅干しとしめじと昆布茶のスパゲティー 






キムチの素でつけた即席の大根と白菜のキムチ。薄塩に出来ちゃいました。







牛スープボーンで作ったフィリピンの煮込み。
キャベツは一番最後に入れるので切って置いてある。

フィリピン語で「ニラガ」と呼ばれる料理。

フィリピンサイエンス高校の卒業パーティー

2012年04月03日 05時08分23秒 | フィリピンサイエンス高校(PSHS)
クリアランスが終わってないから何か手放しでは喜べない感じなのは私だけかな。
しかもクリアランスしたくないとか息子が言うし。

でも今日、学年主任に会って

「息子は卒業式の練習出たけどちょっと遅刻したから出席名簿にサインしてなかっただけなんです。」

ってひたすら懇願したら罰則として実験器具の倉庫で働くのは免除してくれた~!
ヤッホ~!





卒業パーティーは英語で「グラジュエーション・ボール」

ボールは英語で舞踏会ですね♪


場所はマカティ地区のインターコンチネンタルホテル。
卒業式の翌々日の3月31日(土)に行われました。

卒業式の翌日(金曜日)はクリアランスだったでしょ。







午後5時半から受け付けで、息子は日本人だからオンタイム。
実際には午後7時開始。



息子をホテルに連れて行った後、私は日本スーパーに買い物に。





大好きな豆大福などをゲット。






それから温泉卵が作れる容器も購入。
温泉卵大好きで早速作ってみると、




こんな風に出来ました。
15分だと黄身が少し固過ぎなので次回は10分でやってみようっと。




蕪と厚揚げもゲットしたので煮浸しをしました。
私は江戸っ子なのでお醤油色。でも結構薄味に作ったつもり。




そうだ、息子が携帯持ってるか聞くの忘れた、
とホテルに







そしたら親達が出てきて夕飯に行くから一緒に行こう~って言うのでお付き合い。





でも夕飯の後はさっさと先に失礼しました。
桃ちゃんは私が寝かせないと寝ないし。


あ、でも息子に携帯持ってるか聞いてなかった。
私は家に帰って運転手に戻ってもらうから携帯は必需品。お友達が2人同乗することも息子に伝えておかないと何かあって置いてかれたらお友達帰れなくて大変だし。



<ここからちょっと長文注意>

さ、帰ろう~っと思った私。せっかくホテルに来てるのでホテルのベーカリーで何か美味しい物があったら買ってかえろうかな~と思ってフロントに「ベーカリーってまだ開いてますか?」って聞くと、あのレストランの中がベーカリー兼ですよって。

中に入るとバイキングを出してるレストランでベーカリーなんてない。
ウェイターさんに聞くとパンやケーキなど全て前日発注のみだって。残念。

帰ろうと歩いてると素敵な奥様に「菜の花さん~」って声かけられて、その人のテーブルに近づくと彼女が自己紹介してくれたけど暫く思い出せない。(つくづく名前と顔を覚えるのが下手な私~!)

あ、やっと思い出した!

「あれ~美しくなってて気づかなかった~!」
(これは本当。彼女フィリピン大学で教育学の博士号を取ってた3年前はもっとおばさんっぽかった)

息子のクラスメートのお母さん。プロジェクトのことで連絡取り合ったりしてた事があった。
そして彼女はライアン君の里親。

フィリピンサイエンス高校には里親制度があって、里親は必ずしも保護者じゃなくて外部の人も沢山いるけど、ライアン君はクラスメートだったこともあって彼女が里親だった。

私はそれ意外にライアン君を個人的に援助してることを誰にも言わなかった。
でも今回のことがあって彼女に正直に話した。

思い起こせばライアン君には本当に振り回されたから。夕方携帯メールで明日までに物理の部品を買って~と言われて運転手に超過勤務を頼んで部品探しにあちこちの店を回ってもらったり、しかもその部品は息子とやってる卒論と関係ない、息子は同じようなプロジェクトがあるけどライアン君より1週間遅れで準備してて「知らなかった~」って感じだし。

しかもグループなら普通はかかった出費を皆で割って払うのが普通なのにライアン君は一度も払ってくれない。
前に人数で割って他の人の分は払ったけどライアン君の分だけお金がないから次回で良いですかって言われ、結局払わないで良い事にしちゃった私。

ライアン君はきっと私に出会って不運だったのかも。
ライアン君の里親さんは月曜日に彼に銀行口座を作って毎月援助分を振り込んであげようと思ってたそうだけど、私は援助するなら直接じゃなくて何処かの機関を通した方がいいと思います、直接携帯にメールなどされないようにした方が・・って言った。

結果的には彼女はとりあえず援助はしないことに決めた。
ライアン君は大学の優秀者奨学金を取ったので授業料はなし、学期ごとに大学から5万円ほどの手当も出る。
大学の寮が月に1000円くらいだし(多分)、彼にはシンガポールにいるいとこなど他に援助者も居るし、マニラの保護者代わりのおばさんは家は今改装したばかりだし、車も持ってて運転手もいる。

私はライアン君に今後関わるつもりはないです。援助する難しさを身にしみて感じたし。
今のライアン君は援助されることが当たり前で感謝の言葉は本心ではなく彼の生きる為に身につけた知恵みたいなもの。

ライアン君の里親だったお母さん、今度は新一年生の里親に一緒になろうよ~って誘われました。
もし援助するなら、そうですね。直接生徒と連絡取り合うことのない里親制度を利用するべきだと思いました。

クリアランスは教師のエゴか(フィリピンの公立高校)

2012年04月01日 17時24分16秒 | フィリピンサイエンス高校(PSHS)
昨夜は息子の卒業パーティー(graduation ball)だったのだけど
子ども達を送って来たあるお父さんが私に

「クリアランスなんて全く意味がない。あれはただ教師のエゴだ。」

って言った。

エゴ・・見栄とかプライドって感じかなぁ。


息子の友達の誰かがクリアランスなんてしなくてもフィリピン大学に行かれるって妙な噂を流してて
息子はそれをすっかり信じてるのでクリアランスをする気なし。

クリアランスがなければディプロマ(卒業証書)も内申書も出ないのは知ってる筈なのに、
それなしで大学が受け入れると思ってる息子ってちょっと・・・理解に苦しむ。

誰がそんな噂を流したか知らないけどタチが悪いよね。
信じてる学生も結構多いらしくて困った羽目になるのが楽しんだろうか。






卒業式の様子です。午前9時~午後1時までの限りなく段取りの悪い卒業式だった。
前の日に賞を出した人の一部にまた同じ賞を出して親と一緒の記念撮影まで舞台でさせるし。
スピーチも酷かったらしい(全部タガログ語で私は理解出来なかった)。




クリアランスが取れる最終日が卒業式の次の日、先週の金曜日だったので息子の代わりに学校にクリアランスに行った私。




これがその紙。


全部の項目がサイン(署名)で埋まったら下の方の左右に書いてある校長室などのサインをもらって終了になるらしい。

右側の下の方は事務局や医務室などが多くてそれは息子が既に終わりにしておいてた。
なので私は教科の先生を回れば良かったのだけど、この作業、簡単じゃない!

と言うのは先生達の出勤は今日で最後らしくて、先生達も忙しい。
私は虎次郎と一緒に行こうと思ってたので彼が行く気がないと知ってから学校に行ったから着いたのが午前11時。

出遅れた~。

殆どの先生はガイダンスカウンセラーも含めてミーティング中。
ミーティングは正午までだそうでその間は何も出来ない。




だからこうやって生徒はスタンバイしてる。

ここは正面玄関なので先生が帰る時に必ず通るからと待ち伏せしてる学生もいるし、
親がここで待ち伏せして生徒は他の教科の先生を回ってる人も・・



携帯メールをするとガイダンスカウンセラーの先生は返事をくれたけど彼女はミーティング終了後直ぐに帰るので手伝ってあげられないと。
いや、別に手伝って欲しいわけじゃないけどね。クリアランスで分からない事があっただけで。







この日は晴れて暑かったり、突然大雨だったり・・



本校舎から体育館に来たら突然降られた。






でも遠回りだけど本校舎まで戻れる細い歩道があるので傘を持ってなくて濡れないで済んだ。




クリアランスやってて思ったけど、シャイで無口な息子がこれをするのは凄く大変ってこと。

例えば軍事訓練のクリアランスには生徒で指揮官になった人3人の署名と顧問教師のサインが要る。
この顧問教師は偶然1年生の時の学年主任で私に借金して半分返したのみで放置してる人なので私は彼に携帯メールした。

生徒って誰に署名貰うんですか?

直ぐに返事をくれたがその生徒の顔を知らないので手当たり次第に知らない生徒達に聞く。

「レンズって子、何処?」
「メンドーサって何処?」

レンズはクリアランスの一貫の銀行口座閉鎖に行ってて不在。

本来なら生徒の署名の後、顧問教師のサインだけど顧問教師に先にサインしてもらえたのは私がやってたから。
これが息子なら信用されてないから無理。

レンズも自分のクリアランスがあるから動き回ってるけど根性で見つけて署名してもらった。
彼が指揮官は3人署名です、2人じゃ駄目ですよ、って言ったから顧問教師の携帯メールを見せた。

「ほら、2人って書いてあるよ。」
「あ、じゃあそれでいいです。」

それでいいの~?
突然不安になったけど、隣に座ってたお母さんが3人目は自分の息子だって言って息子さんを捜してくれた。
でも見つからなくて結局諦めた。



担任の先生はその日は他の先生と博物館に遠足。
こんな日に遠足行くか~!

息子のクラスは私にコピー(複写)代や黒のTシャツ代で16,000ペソの借金があった。

クラスの会計の子(サラちゃん)は担任にそのお金を渡すとクリアランスのサインをもらえることになっていた。

とまた私はサラちゃん見た~!?と聞き回る。

やっとサラちゃんに会えると彼女はクリアランスが欲しいので担任が早朝に出かける前に必死で払ったそう。
私は担任からそのお金を受け取りたいけど遠足で居ない~。

担任はお金を受け取ったら私の携帯に連絡を入れると言ったけど今の今まで連絡なし~。





数学教師の部屋は4階。
何度行っても先生が居ない。正面玄関に居ましたって誰かが言えば正面玄関で待ち伏せして
「何々先生見かけた?」と聞きまくる。

「さっきそこを通って向こうに行きました」とか、「裏の方で見ました」と言われればその方向に走りまた聞きまくる。



化学教師の部屋は1階でお昼休みは午後1時までだけど、12時40分くらいから署名を受け付けてくれたので生徒が出入りしてるのを見てさっさと署名してもらった。

そして学校の会計事務所は息子が銀行口座を閉鎖した署名がないとクリアランスにサインしないと言うので、家でゲームしてる息子を銀行にだけは連れて行かせるように運転手に指示。




これがその紙。

残高1万6千ペソほど(3万円くらい)。何か落ち度があったりすると罰金で減ったり、図書室で何かプリントするとここから引かれたり、クラスファンドという学級資金1人100ペソ/月をここから下ろして払ったりしてたみたいだけど、これは政府が息子にくれたお小遣いの残り。


そうこうしてるとまたミーティングだって。
午後2時半まで殆どの先生が不在に。誰かが校長室でやってると言うので校長室の前の廊下で待ち伏せして一人ゲット。



前回書いたけど、1万歩以上歩いた~。
凄く良い運動で気もち良かったけどね。

ただ先生を追いかけ回すこの作業。何の意味も感じなかった。

だってね、名簿を見て宿題提出が抜けてるか見てた先生はたったの2人。
卒論と生物学。

息子に低い点を付けた卒論の先生。この先生は7割の生徒のクリアランスを止めたままシンガポールの研修に出て4月10日まで帰って来ないとか。
生徒に聞くと卒論を先生にメールしなかったからって。でも口コミで指示したらしくて知らない生徒が多かったらしい。

7割もやってなかったら生徒の落ち度じゃないって気付けよ~と思いました。


生物学の宿題は3月9日に期末試験など全ての授業が終わったのに3月20日頃に口コミで出されて息子は知らなかったらしい。
簡単な内容で好きだった内容、好きじゃなかった内容、分かりにくかった授業内容、その他質問ってもの。でもノートを取ってない息子には何の内容を習ったか1学期から3学期まで分けて思い出せない。

学期ごとに提出させれば良いのに。段取り悪い~。


ま、出来次第、これを提出すればいいわけなんですが。
(今はやる気ない息子なので当分放置します)



クリアランスって何~?

先生は署名するけど生徒の名前を全然記録してないの。

さっきの2教科の先生以外は名簿すら見てないって事は全員クリア(合格)してるって意味なわけです。

合格してるのに生徒は先生に署名貰いに回る。

そして明日の月曜日以降、金曜日の時点でまだ宿題をちゃんと出してない生徒の名前を学校の事務局に提出する仕組み。
するとその宿題は教科の先生ではなく、今度は事務局が受け取る。
(先生は夏休みで居ないから)



ちなみに桜が高校卒業の時はどうだった~?と聞いたところ、卒業前にクリアランスという作業はなかったけど、教科の先生に呼び出されて「あの宿題出し忘れたからクリアランスが出せない」って言われて急いで出した事があったそう。

でもそれは卒業式のずっと前。それも先生の方から呼び出してくれた。

息子の学校はクリアランスの日(卒業式の次の日)に先生の間を回って初めて知る事実って感じ。



最後に教員室に午後4時過ぎに戻ってきてやっと捕まえた経済学の先生と記念撮影。
主人が卒業式でどいつだ~って探してたけど彼は来てなかったの。




人当たりは良いんだけどね~。うわべと行動は裏腹です。
私が経済学で残念だったと思うのは息子が経済学を嫌いになっただけでなく、これからの人生で使いそうな大事なことを何も学ばなかったこと。

私が高校で習った経済学は大した経済学じゃなかったけど、そして好きでもなかったけど、ここで習ったことは今でも生きるのに役立ってる。
微分積分の計算式が多く誰も答えられないような問題を出してたこの先生は生徒が生きていくのに必要なことは教えなかった。



息子が最後に一つ残した生物学のアンケートみたいな宿題。授業内容さえ分かれば簡単に答えられるわけなんだけど、本来だったら頼れるならライアン君に頼んでトピックを教えて欲しいところ。

でもきっと彼は見せてくれないだろうから頼まない。
ライアン君は自分がしっかりしてて作業、文書などは得意分野なのでそんなの出来ない生徒は怠け者だって思ってるし、ま、確かに彼の言う事に一理あるけど、痛い目を見ないと学ばないってモットーだからね、手伝うとよけい本人の為にならないって思ってるみたいだし。

それに彼は自分の利益になるんだったら出来ないメンバーの分もやってあげるけどね、そうじゃなければ動かない子だし。

結局、物理のプロジェクト(虎次郎と別のグループ)でライアン君のプロジェクトの部品を買ったのは私で無事に終了、提出。
虎次郎のグループは虎次郎しか出来る人が居なかったから未提出に終わった。
(卒論で合宿に参加してた時。ライアン君は部品だけ渡し他のメンバーにやらせた)

その部品はグループなのでライアン君が一人で負担することはないから支払ってねと運転手に伝えてもらったけど始めから支払う気はなかったのか、そのまま。私も何度も言うのは嫌だったし、100ぺそ(200円以下)なので放置。

ところで、ライアン君の里親として4年間、学校の里親制度を利用して彼をサポートしてた保護者に昨日偶然会った。
その話はまた今度~。

貧しい人 vs 普通の人

2012年03月29日 01時04分25秒 | フィリピンサイエンス高校(PSHS)
週末、フォートボニファシオで食品展示会があって行ってみたけど・・・



これは主人の友達が売ってたから買ってみたインドネシア料理、
彼は若くて綺麗なインドネシア人の奥さんが居て仲良く一緒に売ってましたが、

全体として大した物は売ってなかった~。






喉が渇いたので2人で買ってみたけど
お砂糖が多過ぎ~。フィリピン人はお砂糖の味が濃いのを好む人が殆ど。






見た目に惹かれて買ってしまった点心は
家で蒸かして食べたけど本当に最高に不味くて残りは全部メイドさん行き~。

でもこういう所に来るのはいわゆる日本で言ったら普通の人(庶民感覚)。
貧しい人は入場料が払えないし、中で売ってる食べ物も高いから買えない。

そしてやっぱりこういう場って安心出来る。
桃ちゃんは私たちが中を回ってる間、入り口のクラフトや絵付け教室(有料)を楽しんでて危なくないし。




実はね、今日は凄く嫌な事があって、泣いてたり、怒ってたり、自分が嫌になってたり。
息子、虎次郎の卒業式の一貫で今日は表彰式だったのだけど、卒論で賞を取った2グループ(1グループ3人)に虎次郎のグループも入ってたんです。

でも、でも、何でか知らないけど、2人の賞は「国内、国際で認められた研究」って言われて、1人は「国内のみで認められた賞」って言われ、プログラムにもそう書いてある。

虎次郎のグループでは虎次郎が国内のみで、ライアン君とチェロちゃんが良い方の賞。
もう1グループも2人と1人に分けられてた。

同じ卒論なのにどうしてなの?

先生に聞いてみたかったけど先生は誰も出席してないし、他の保護者は絶対に取り合って貰えないから黙ってる方がいいって。

(でも私はとっさにライアン君が仕返ししたのかな、って思ったけど。ほら、前にライアン君の落ち度を指摘したら逆恨みして僕とチェロちゃんにとって侮辱:インソルトですって怒ってた時があったからね。)


遅く帰ってきた長女の桜に聞いてもらったんだけど・・





突然ですが社長兄さんが家族と日本に旅行に行ったお土産。

もの凄い贅沢な旅してきたみたいで、日本にフィリピンからお金が流れたのは良い事ですよね~。
「また日本に皆で行ってね~」なんて言っときました。






で、長女の桜が思うに、フィリピンの貧しい人の思考回路は全く違うって。
桜の言葉を借りれば「理解しようとどんなに頑張っても理解不可能だし、理解しようとするエネルギーが勿体ない」って。


実は、昨日のブログでは書かなかったけど、
ライアン君は昨日、偶然すれ違ったら私にこう言ったの。

「虎次郎は受賞者なんですよ~。」

その時、私が「え?そうなの~?(ぬか喜び) 何の賞なの~?」って聞いたらライアン君が「知りません~。全然見当もつきません。」って。それでも私が「何、何~。何なのかしら~」って何度も言ったけど、ライアン君は知らないを繰り返したの。でも最後に「卒論じゃないかと思うんですよね」って彼がポツリと言った。

だけど受賞者が複数形じゃなくて単数系だったので私は心の中で、

”え、虎次郎だけが受賞なの?他のメンバーはもらえないの?”

なんて思ってた。まさか彼らの方が上の賞を貰えるなんて知らなかったから。
(何処までも馬鹿にされてる私)

皆が貰えるなら普通は「卒論で僕たち(複数形)、受賞出来る事になりました。今まで有り難う御座います」って言うのが日本人の常識ですよね。主人が出費したわけだし。




写真撮影の為に緑のピンだけを付けてるのは一般生徒で、緑と赤のピンを付けてるのは受賞者なんだけど、ライアン君は朝、叔母さんと一緒に出席してるのですれ違って挨拶したらしっかり緑と赤のピンを付けてた~。

って事は彼は自分が受賞するって知ってたって事じゃない。

彼は卒論の他にも賞をいくつか貰ってたし~。
(まあ、おめでとう~だけど)


虎次郎は賞を貰っても嬉しくなかったのかも。賞状をグチャグチャにして鞄に突っ込んであった~。

なんか私は凄く自己嫌悪になったよ~。賞なんて貰えなくても、卒論で落第になりそうになっても、虎次郎の好きな友達と組ませてあげたら良かった。ライアン君が卒論で出費しなくて良いように援助したいから一緒に組んであげてと虎次郎に言って仲間に選ばせたのは私だし、チェロちゃんを選んだのはライアン君。

実際、この卒論をやったのは虎次郎だけど、ライアン君が先生のお気に入りじゃなかったらきっとここまで来なかったし賞も取れなかったかもしれない。でも、だからどうなの。私は虎次郎の高校最後の年を台無しにした・・・。



全て終わってからライアン君で寮が一緒だった虎次郎に性格が似てる子のお母さんと話したらそのお母さんが、

「ライアン君はね、ほんと、何でも出来るし、何をすべきとか、全部分かってるけど、利用目的で友達に近づく人だし、成績を上げる為に何でもするのよね。うちの子も虎次郎君も大人しいし、成績とか全然気にしないし、でも好きなことに打ち込むし集中出来るでしょ。ある意味、ライアン君よりずっと出来るけど先生達にはここでは評価されなかったよね。ライアン君は自分に使える人だけが大事。あなたも良い勉強になったと思いなさいよ。」

でも、私だけが勉強になったならそれでいいけど、
息子を巻き込んだのが凄く自己嫌悪。時間を戻せるなら戻して全部やり直したい~。



桜が言うには、

「ママ、貧しい人とは関わらない方がいいよ。ママ見たいな庶民感覚で付き合える相手じゃないよ。全然違う人種なんだから。」


私は思うけど、そんなバレるような嘘で自分は賞を取らないみたいな言い方して一時しのぎって言うか、その場さえ取り繕えば後のことは考えないなんて普通の感覚なら絶対におかしいでしょう? だって自分の首を絞めてるようなものじゃない。

でも桜が

「そうやってママは理解しようとするのが間違ってるのよ。」って。

そうなのかも。でも、本当に貧しさから抜け出したかったら、その部分を変えなければいけないでしょう?
人間はそうやって成長していくものじゃない。ライアン君の今回のことは嫌なことだったけど、私だって彼に成長して欲しいし、変わって欲しいと思うのに。

「misguided」私の頭に浮かぶ言葉。

明日は卒業式。だけど何か暗~い気持ち。虎次郎君の担任から借金返してもらえるのかしら。私がクラスの為に出費した3万円相当くらい、卒業式の後に返してもらうのはやっぱりちょっときついかな。
もっと早く返して欲しかったけどフィリピンって借金取り立てる人が頭下げる国だし。





先週、アテネオ大学の卒業パーティーでうち上げられた花火が家の窓から見えました~。

フィリピンサイエンス高校の卒業式

2012年03月28日 02時15分44秒 | フィリピンサイエンス高校(PSHS)
「クリアランス」と呼ばれる書類がフィリピン独特のものなのかはわからないのだけど、
私立に通ってた長女の時にはなかったもの。

クリアランスの説明は昨日の記事の最後にちょっと書いたので興味がある方はそこを読んで下さい。

ちなみに運転手の息子(高校)は私立だけどやっぱりクリアランスは息子虎次郎の学校と同じスタイルだって。

毎年学年末にこのクリアランスに苦しめられてきたけど、
卒業にあたって先週の金曜日に発行されたクリアランス。見ると項目が30くらいある~!!

今までは問題ある教科・部署だけだったのに、卒業だからって全部の教科、部署から署名を貰って来るらしい。
息子は私には見せなかったけど偶然見てしまった・・・

そして昨日の時点で1/3も署名が貰えてなかった。
一体、明後日の卒業式に間に合うんだろうか。あ、でも待てよ。学校のホームページにはクリアランス終了しなかったら大学進学に必要な書類は発行しないと書いてある。
じゃあ卒業式終わってからも署名を全員に貰うまで学校に通い続けるってことなのかしらね。


そしてフィリピン大学では大学で最初に取る数学2教科の先攻試験があって、申し込みの締め切りは4月4日。
この試験に受かるとこの教科を履修しなくても済むのだけど、虎次郎は学校があるので私が申し込みに行った。

そしたら高校(ハイスクールと呼ばれるけど実際には中学1年~4年)の成績表が必要とかで虎次郎の学校に成績表を貰いに行った。
そしたらコピー機がないから外でコピーしてきて、と原本をくれた。

校内で営業してるコピー屋さんは既にお休みだったので、学校の前のコピー屋さんに行ったのだけど、




こんな掘建て小屋で、






周りには予防注射もしてなさそうな犬がゴロゴロ寝てたり、







家具が捨てられてたり、






ゴミが捨てられてたり、






赤ちゃんの子守りをしながら下着をつけてない子ども達が遊んでたり。





そして今日はカナダ姉さんの子ども達の卒業祝いパーティーでマカティのレストランに行ったのだけど、
その前に息子を迎えに行くと、卒業式の練習、まだ終わってなくて、







他の保護者達も集まって練習が長引いてたので終わるの待ってた。

うちなんて経済学が本当に大変で私は気をもんだけど、他のお母さん達は涼しい顔で、うちの子は何も問題ないわ~って感じで、
あ~羨ましい、

でも、2人だけ確実に卒業させてもらえない生徒が決定したので、本当に何とかしてあげられたらしたいくらいだけど
(その2人の子達を個人的には知らないけど)
ガイダンスカウンセラーの先生も私も涙・・・

大体、フィリピンでは大学で習うことを教えてるんだから高校の卒業資格くらい出せ~と思うのだけど。







外に出ると桜もどきの花が咲いてました。

毎年咲いてるけど、今年はあまり息子を迎えに行かなかったから気づかなかった。




そして虎次郎がまだまだ終わりそうにないって言うし、私はカナダ姉さんの息子のパーティーがあるから家に帰りパーティーへ。
運転手さんから連絡があって息子が帰宅したのは午後7時半だって。

午後10時前に帰宅すると台所のテーブルに虎次郎の学校から手紙が来てて、

「おめでとう御座います。虎次郎君は明日の賞状授与式で賞を与えられますので是非出席して下さい。」

って。


え~~~~~!!!

何の賞かは書いてない。もしかしたら卒論かな~。もしそうならライアン君もチェロちゃんも一緒に貰えるってことなのかな。
卒業式は明後日で、明日は表彰式だけなので行かないつもりだった主人に是非来てね、って言ったけど、仕事があるからって乗り気じゃない。一番の賞じゃなきゃ貰う意味はないとか、出席する時間が無駄になるとか言ってる。実は主人の父がそういう価値観の人。それで子ども達は皆、傷ついてきた。

どんな賞だっていいじゃない。何の賞ももらえてない生徒だって親に褒めちぎられてるよ~。
自分の親が自分に取ってきた態度を、同じように息子にするんだからね。こういうの、本当に残念だと思う。意識したら変れると思う、でも確かに簡単じゃないのはわかるけど。

でもそういう価値観だとどんなに頑張っても親は永遠に認めてくれないって感じ。

主人は帰りの車の中で長女のこともケチョケチョにけなしてたよ~。だから言ってやった。

「あら、あなただって遅刻が多いって上司に叱られて、遅刻くらいでうるさく言う上司は間違ってるって文句言ってたでしょ。」

とか、覚えてる限りの事を言った。自分のこと、忘れてる~。自分がどんなに完璧な人間か、子どもがどんなに駄目か、みたいなこと直ぐ言うんだから~。
主人にとっては気まぐれで出た言葉、自分が人(子ども)のことを傷つけるなんて思いもせずに言ってる言葉。言われた子どもはたまったもんじゃない。

今のところ、私のところで止めてて直接子どもに言わないようにしてるからいいんだけど。昔は私も若かったから止められなくて大変だった。
子育て不参加な主人だけど、きっと参加しない方がいいんだろうと思う。

あ、息子の卒業の話しだったけど話題がずれてしまった~。汗

息子の卒論の行方

2012年03月11日 04時52分21秒 | フィリピンサイエンス高校(PSHS)
以前の記事にも載せてた息子の卒論、
と言うか3人のグループだけど他の2人は書類作成だけしてたアレですが、中心になってるライアン君、私には出来上がった卒論を見せる気はなかったのに、ギリギリに終わらせたものだから学校のコピーが閉まってて私に添付で送って来た。
(プリントして3部ずつコピーして欲しいって)

ところが見てびっくり~。

大変だとか、時間かかるとか色々言ってたのに凄く不完全な卒論。一番肝心なサーキットの設計図もないし、息子の作ったプログラミングのコピーもなし。ロイ先生が助言してた特許のフォーマットに準じた書類作成とかけ離れてる。

ライアン君のメールでは
”先生がサイエンスジャーナルに発表したい、学校の名前で出すから同意書を3人でやったんだから3人全員の名前で出すことにしよう” って。

私が折り返しどういう意味なの?
と聞くと、将来利益が発生した時に学校が利益をもらえるからって返事なのだけど、じゃあ3人の名前にしようって何度も書いてたのはどういう意味だったのか。

矛盾~。

そもそもこの不完全な卒論を提出するってちょっと恥ずかしいけど、この話しを一番先に勧めてくれたコンピューターサイエンスの先生は、

「良かった~ライアン君はきっとサーキット設計図やプログラミングの部分は必要ないと思ったので入れなかったのね。幸いしたじゃない。助言して入れさせたりしないでね~。」

とわざわざ私に電話くれました。
(言われなくてもそんなやぶ蛇なことしないけど)

実は色々な会社が興味を持って開発したいらしくて、ちょっと複雑な事になってるんです。そんな時期に学校がサイエンスジャーナルに発表するのは時期尚早だし、3人の名前にして出したら将来もっと複雑な事になりかねない。

多分この先、うちの息子が開発に携わらなかったとして、自分の名前が入ってなくても納得するように思うんですよね。
今アニメやゲームに夢中だし、やりたいかどうかさえ分からない。

ただ卒業は出来そうな感じです。落第候補生には入ってないみたい・・。
(最後まで心配ではあるけど、てかもう授業も試験も終了済み)



ちょっと納得出来ない台湾のサイエンスフェア

2012年02月15日 14時01分33秒 | フィリピンサイエンス高校(PSHS)
先日ブログで紹介した息子の心電図の器械作りのプロジェクトが学校代表で台湾サイエンスフェアに参加したんですね。学校代表で参加したグループは2つ。一つはエンジニア部門での息子のプロジェクトで、もう一つは数学部門でした。

学校が旅費など全部負担してくれるってことなんですが、参加出来るのは3人のグループメンバーで一人だけでした。去年の9月頃に学校から話しがあって、10月にはもう代表に選ばれるって決定してたと思います。学校も絶対にこのプロジェクトが成功するって確信してたんでしょうか。その辺からして変な学校です。



写真は全部ライアン君のフェイスブックから拝借しました。こんな感じで開幕したんですね。


で、グループメンバーはライアン君とチェロちゃんと言う女の子なのだけど、このメンバーが良かったんだか悪かったんだか、終わってみた今、私には全く分かりません。息子は凄く怒っていてライアン君とは口もききたくないって感じだし。




でもうちの息子(ブログ名:虎次郎)は賞をもらった時にライアン君の名前しか入ってないって多分知らないと思います。(ライアン君の苗字は消しました)

虎次郎はフェイスブックは殆ど見てない子なので。人の噂とか大嫌いっていつも言ってて、フェイスブックにも腹を立ててるんですよね。何で個人情報や自分の気持ちを書くんだって。

私はこのプロジェクトを息子が一人でやったって知ってるので絶対に納得出来ません。

後の2人は documentation という記録係をしただけ。だから息子の気持ちは全然分からないし共感も出来ないと思う。
私は息子がどんなに大変な思いをしてこのプロジェクトをしたか知ってるし、息子が自分の作ったサーキットボードに全然納得なんてしてなくてコンクールにこんな不完成品を出すのは恥だって言ってた気持ちもよく分かります。

だって努力しても、寝ないで作業しても誰も教えてくれないでやってて、それでも限界を見たんですよね。

最初にアンドロイドのスマートフォンにblue tooth を使って心電図の電波を送るプログラミングをしたのだけど、その時も何度やっても信号をスマートフォンに送れなかったんです。息子はプログラミングを何度も何度も見直して何かコードが間違ってるんじゃないかと調べるけど何もおかしいところはないみたい、でも動かないと。

その時に助けてくれたのは主人の友達でアテネオ大学で先生をしていて自分でもソフトの開発の会社を持ってる人。スマートフォンやblue tooth のプログラミングに役立ちそうな資料を沢山ネットを通して息子に送ってくれたんです。もちろん無償の手助けです。それを見て息子は何とか信号を発信させ携帯で受け取れるように出来ました。

そして次のサーキット作りは本当はライアン君とチェロちゃんの担当だったけど、何故か2人とも凄く消極的で、ライアン君は特に口がうまい子なので、段々息子の担当みたいに私にもチェロちゃんにも思わせて、ライアン君自身も自分で言ってるうちにそう思い込んだのか知らないけど、とにかく実際の制作には一切関わらず、でも書類制作が大変だとか、寝ないでやってるとかそういう文句はしっかり言ってた。

そして1月の1週目だか2週目、締め切り間近。今度はサーキットボードが起動しないハプニングが。このsoldering という作業。実際に初めてやってる虎次郎が簡単に出来る作業ではありません。ハンダゴテで鉄を溶かして付けて行くのだけど、付き方が悪いと取れてしまって電気が伝わらないし、小さい部品を反対につけると反対に電気が流れてしまうし、床に触れただけでも、車で移動中でも外れることがあるそうなんです。もう寝ないでこの作業ばかりしてた虎次郎、彼は人に助けを求めるのが苦手。何でも自分で調べて、ネットの動画サイトでやり方を実際に見たり、何処かの技術系サイトでテクニックを調べて自分でやってたのだけど、最後の最後、もう何をしても電気がちゃんと伝わらない、壁にぶつかったのです。

それで私が今回の卒論のアイデアをくれたフィリピン大学の博士号を勉強中のロイ先生に電話し、彼が弟でフィリピン大学でElectric and Communication engineering学科 3年生を連れて来てくれたんですよね。彼と虎次郎で午前1時までやって、うちの息子は電気のテスターという器械をもってなかったのだけど、彼はそれも持って来てくれて、取り付けた部品を全部一つずつ確認していきました。

最後には出来なかったら最初から作り直しとも言ってて、もう締め切りまで2日しかないのに、と私はドキドキしてたんです。でもやっと終わって、何とか起動させることが出来ました。だからはっきり言って虎次郎はこの制作そのものに誇りを持ってるとかそういう気持ちはないみたいです。むしろ自分の至らなさを感じて嫌な思いすら持ってると思う。

そしてライアン君の口癖はフィリピン語で「出来るよ~」「がんばれ~」「kaya yang」って自分の能力の範囲内だよ~みたいな意味だけど、何もせずに口だけ応援。そしてやってなさそうだと電話や携帯メールでやってますか、やらせて下さい、締め切りですよ~。これライアン君の得意技。

資料や書類作成だってそんなに簡単ではないし、記録の仕方は特別なものがあるから、だから別に終わったことだし、私はこのことでもう何も言いたくないけど、でも何でライアン君が代表で台湾のサイエンスフェアに参加すると彼の名前だけが賞を取ったことになっているのでしょう。

学校がエントリーする時にライアン君の名前だけを出したってことですよね?
それっておかしくないですか?

これって個人でしか参加出来ないんでしょうか。それなら参加しない方が良いのに。




トロフィーには彼の名前は書いてないのかな。裏に書いてあるのか知りませんが。
賞金は3200ペソちょっとだったそうなんです。それでライアン君がチェロちゃんと虎次郎に1000ペソずつあげますね、だって。

なんか彼、変じゃないですか。いかにも自分が賞取ったけど一応メンバーだから分け前をあげましょうって感じ。

でもこのプロジェクトの全ての費用はうちの主人が払ったんですよ。特に心電図の身体につける部分のパッチは使い捨てと吸盤と両方買ったけどそれだけだって3000ペソ(6千円)くらい使ってるし、スマートフォンだって主人が買ったわけです。本来なら賞金の3200ペソちょっとを全部頂いても足りないくらい。





ライアン君と一緒に写ってる女性、誰でしょう。これが指導教官ってこと?
上の写真の「指導老師」の後に書いてある「Ana Lloren」って人?

指導教官って居なかったんですけどね。一番手伝ってくれたのはフィリピン大学で博士号を取ってるロイ先生。

学校の先生で一番手伝ってくれたのは男性の先生でコンピューターエンジニアの人。手伝ってってほどは手伝ってないけど、一応その先生が一番やってることを理解してたと思います。でも教科の担当の先生はケミカルエンジニア(化学エンジニア)の専門だったのでそれこそ何をしてるか分かってなかったと思います。


そして書類作成が大変だ、大変だと文句ばっかり言ってたライアン君だけど、何か書類のことで聞くと彼は曖昧な返事ばかり。何日も経ってからまた聞くと「チェロちゃんのパソコンに入ってるから」って返事が何度かあったんですよね。だから彼は技術面は虎次郎にやらせ、書類麺はチェロちゃんにやらせて自分は指示だけしてたのかなと疑ってる私です。

そして今でもロイ先生は書類が全部終わったら一冊僕にもって言ってるんだけど、ライアン君に先週賞金のことで電話を貰った時に聞いたら

「え~そんなの wala (ない)ですよ。書類なんてまとめて出すだけで綴じたり必要ないですから。」って。

でも前に話した時に記念になるから皆で1冊ずつコピーして持ってようねって話して、ロイ先生も欲しいって言ってたのに。虎次郎の作ったプログラミングのデータも、心電図のサーキットの設計図も特許を取れるような内容が全部入った書類なんです。

とにかく何かをライアン君に頼んでも全然こちらに来ない。レシートも彼が全部貰いますって言ったけど、全部提出すると金額が大きくなって先生に叱られるから他のは隠しますとか言ってたし、結局トータルでいくらなの?って聞いてもいつも言葉を濁して

「え~ノートみないと分かりません」とか言う。

ライアン君が全然信用出来ない気になっている私。

残念だけど今のライアン君はフィリピン人特有の性格が顕著に出てる。
「言いわけが多い」「見栄っ張り」「成績の点数を気にして高得点を狙う」「自分が損になる情報は絶対に漏らさない」「直接聞いても絶対に笑って誤摩化したりして言わない」「ストレートに何か言うと”どうせ僕は役立たずです”とか言って大げさに騒いで結局私が悪者になり周りの同情をかうことに成功する」

私にしてみればライアン君の落ち度なのに最後には何で私が謝るような状況になるのか理解出来ないです。

虎次郎もライアン君が文句ばかり言ってるとむかっとしてたけど、ほんと、自分は大変、大変ってアプローチが上手い。

実はメイドさんに来る人でそういう人が多いんですよね。こういうのって周りを見て学ぶんでしょうね。一時、メイドが私は洗濯だけで疲れますとか、アイロンしたらヘトヘトとか言って私は一人ひとり別の仕事を与えて6人雇ってたこともあるんです。考えたら一人でもやれる仕事なのに。こういうパフォーマンスが上手いんですよね。ライアン君も何処かでそれを見て学んだんでしょうね。だって家の子は長女でも虎次郎でもそういうことしません。したって私は許さない、何で言いわけしてるの、やることしてから何か言いなさいって言うし。

ライアン君、成績はクラスで一番なんですけどね。ライアン君に言わせれば数学と物理のテストでは虎次郎にはかなわないと言うけど、成績はプロジェクトなど色々な提出物も含めてなので、こうなるとライアン君は存分の力を発揮するみたいです。と言うかライアン君ってゲームもしないし、ネットでも遊ばないし、教科書をもらったら端から端まで読む子です。小説とかも好きで友達に借りたりして休暇になると読みあさる子。読書(特にフィクション)が大嫌いな虎次郎とは当然差がついちゃいますね。

そして、ライアン君はフィリピン大学の入試でも上位100人の中に入ったので大学から奨学金がもらえるんです。入試はフィリピン語も多く含まれるのでライアン君のような地方出身でタガログ語が上手な子はさらに有利になっている入試。うちの虎次郎はフィリピン語は殆ど出来ないで受験勉強はしなかったけどフィリピン語の単語はいくつか辞書で引いたりしてました。でも間際になって指で数えるほどだけ辞書で引いても意味ないかな~と思って見てたんですが。






そんな中、今日、フィリピン大学から届いた手紙。

73400人の受験者の中から合格した12900人の合格者(フィリピン大学ディリマン校)の上位10%に入りましたというお知らせ。
なんだか嬉しくなりました。

全く勉強しないで受験したから本人はあまり嬉しいと思ってないと思うけど。

息子も今回のリサーチプロジェクトは賞を取っても自分ではこんな作品恥ずかしいと思ってて、ライアン君は見栄っ張りでそういう見せる部分ばかりに熱心で開発には全く協力してくれないので、そしてチェロちゃんはライアン君のアシスタントで陰に隠れてたし、だから虎次郎は怒ってるけど、大学ではもっと良い友達に出会えて、プロジェクトも本当に協力しあえる人と組めると良いなと思います。

むしろ日本人からしたら虎次郎の感覚の方が普通かなと思いますしね。つまり「こんな製品恥ずかしい」って感覚。

チェロちゃんは医者になりたいって生物学科に合格しました。彼女は大人しい穏やかな性格です。ライアン君ばかりが間に入って一人でしきってたので(彼ってちょっとスティーブ・ジョブス氏みたい?)私はチェロちゃんと知り合う機会は全くなかったのがちょっと残念でした。虎次郎もチェロちゃんは何してたか全然知らないって。

でも殆どのデータはチェロちゃんのパソコンに入ってるんですよね。
ライアン君はシヴィル・エンジニアに合格したので虎次郎とはたまに顔を合わせるのかも。でも同じ学科じゃなくて良かったです。

今回、このグループを組んだのはライアン君が私と虎次郎君と組ませて欲しい、その代わり資金援助して下さいって言ったからなんです。だから私は息子に悪い事をしたなと今は思います。