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2019年10月27日(日) ☁/通り雨 黒尾山~銚子ヶ口
急な登りのある山は数えきれないほどあります
低山ほど 急な登りが多いのも経験済み
丸山までの道のりも
急な斜面に喘ぎましたが まだ・・・
体調がよい方で 自分自身
余裕はあったように思います
ただ・・・
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![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/15/28/60172586d743a86ee93bcf22ff6bc0c6.jpg)
待っていたのは岩の急な尾根
登り返しの尾根が立ちはだかります
ここからがこの尾根の醍醐味・・・
とでも言いましょうか・・・
本当の試練の始まりだったのだと
振り返ってみれば そう思います・・・
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急な斜面に根付く木々の力強さは
その根の張り方から伝わってきます
その根に助けられるように
しっかりと掴んで登ります・・・が
反対にその木の根が滑りやすく
中途半端に足を置くと掬われ 滑落の危険が・・・
ここから先もまた
両サイド急斜面と切れ落ちた崖となっております
滑落すればただでは済みそうにありません
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/39/1c/cce91737bc5f8ce485704f45b6a58911.jpg)
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![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/05/e5/63e311b5536a2d2db951c3b142cbdec1.jpg)
アップダウンの急登は容赦なく続き
秋めいた森は無言の歓迎をするだけ・・・
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![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0c/f6/8823f576bbb7b331889cf58ac91fa0d7.jpg)
そして また下り・・・
それでも尾根の形に添って稜線を歩きます
基本は1本の稜線を進む・・・そう思っておりました
しかし 尾根には枝尾根がのびる分岐もあります・・・
見誤ると 飛んでもない方向に進み
迷う事になります・・・
ともすれば崖っぷちに追い込まれます
追い込まれて 引き返すのも
容易ではない所のようです
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最初の鉄塔
樹林に応われた尾根が開けた先に
最初の鉄塔が姿を現します
この先が庭戸山・・・
その鉄塔からは展望が開けており
鈴鹿の山々の姿を捉える事ができます
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/67/19/005ab2c679b22bcf2295e8216728b4ab.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7f/ff/d1a7a36337e96812d3474bd92d7cff5f.jpg)
鉄塔の開けた足元からは
不老堂のすぐ後ろに尖がり帽子の水木野(割山)並び
右端に伸びる稜線の奥に 釈迦岳が覗けます
空は雲を集めて すっきりとはしませんが
遠望を開けて鈴鹿の山々を見せてくれます
鉄塔を過ぎて茂みに入ると すぐに
茂みの中に比較的新しい標識を見つけます
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/38/a6/b55800482f877243f7cf51003b1b9cdd.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/31/fd/ef614674fcbc6f37bcee36d77d95c160.jpg)
庭戸山 687m
意識していないと 見落としそうな標識です
そしてここが庭戸山だと知ります
尾根上の通り道のようなお山です
独立したお山とは違う 周りに溶け込んだような
自己主張はせず静かに佇むような感じを受けます
そのまま通り過ぎていきます
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7b/6c/221b828d407327b7cda73c077bae1148.jpg)
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庭戸山は 二つ並んだ鉄塔の間に位置し
二つ目の鉄塔は 地図上では確認できませんでした
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0e/13/c0b99f9076cd12a63256b6afb2b4ea89.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2e/89/29278d49ee430b7485932f9e78ca0a7d.jpg)
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3つ目の鉄塔
更に進んでいくと 再び鉄塔が姿を現し
目の前に黒尾山と銚子ヶ口が手招いています
鉄塔を過ぎて 今度は一気に下ります
東面の斜面へと道を取ります
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腰越峠
急な斜面で掴む処のない柔らかい地面では
足が滑りバランスを崩しやすくなります
注意して一気に下った先が 腰越峠です
この腰越峠を越えてから
更に試練は激しくやってきます
一つ越えて やっとクリアしたと思った先に
それ以上の試練が待っているような尾根です
まるで人生そのものの・・・
次第に不安が襲ってくることに・・・
ふと・・・腰越峠の意味するものは・・・
脳裏に浮かんだ 峠の名の謂れが気になる私・・・
そして いや~な予感がしてきました・・・
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黄葉が綺麗・・・まだ余裕のある時・・・
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本性を現すかのような根っこの張り・・・
斜面の角度は半端なく 地面を近くに見ながら
にらめっこ・・・
これがどこまで続く事になるのか・・・
登りの弱い私にとって スピードは上がらず
時間だけが過ぎていくような錯覚に陥ります
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4d/8b/719957045d7a9eaa36941f3a3888709b.jpg)
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アップダウンだけではない・・・
尾根がどんどん痩せていく
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ひえぇ~ せま!
足元が崩れやすい馬の背
崩れやすく油断をすると 滑落しそう・・・
緊張するところ・・・でも
不思議と緊張した記憶は残っていません
ビビッていたのでしょうか・・・
余りの恐怖にその時の事は
下山と共に置いてきたのでしょうか・・・
いえ・・・恐怖という感覚ではなく
ただ 急登がいつまで続き
今日中に辿り着けるのか・・・
そんな不安に襲われていたように思います
いまでも写真を見て思い出すと
その時のいつにない不安感が蘇ります
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/21/af/8b9c82560f8c93dee8d97a7cb3ad18bc.jpg)
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まるで 鈴鹿の第2のジャンダルムのよう・・・
ではここは クロジャン?と呼びましょうか・・・
以前登ったイブネ・クラシの クラジャンを思い出します
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/35/d3/2efc125065eeb7872ddc86b5b420fb9d.jpg)
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西側の谷 須谷川の滝を見る
細道! 急道! 泣きの道!
木の根が無かったら
だれも登ろうとは思わなかったかも・・・
そんな腐葉土の急斜面が続きます
地面に顔を突っ込む勢いで
四つん這いの四駆動フル回転です
腐葉土の斜面は 雨を吸い 雨水を抱え込み
柔らかく 足元を崩すように滑ります
木も 根っこも 掴む処のない斜面では
地面に指を思いっきり突っ込み
地面を掴むようにして
四つ這いの立位のような格好で
必死に登っていきます
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人の少ない尾根道の様で
雑木林の中では 私は異端者・・・
どうぞ通してくだしゃんせ~
変化にとんだ尾根道・・・
雑木林から植林へと変わり
岩などでコース選択せざるを無い場面も出てきて
ルートを探し選んであるきますが
今度は踏み跡が消えていく・・・
山の形状 地図の確認がこれほど必要とは・・・
尾根沿いに歩くだけの楽ちんコースは
何時しか夢の夢になりました
いつもチチの後ろから付いて歩くだけの私が
今回の山歩きでは 地図を片手に
ルートファンディングをして歩いていました・・・
現在地点の確認
進む方向の確認
目的の所の付く時間などなど
地図を見て確認する作業をしていると
昔 単独で登っていたころの自分を思い出します
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/71/fc/1434d377dfbd90ee8f6a5c2468ccc3c9.jpg)
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![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2d/a3/c4f8443a24ae85f3fe826d57a9ed1e03.jpg)
途中・・・杣道を外れ
植林の間の急斜面を歩きますが
踏み跡が複数あり迷いそうになります
チチは歩く目標と道をしっかりと掴んでいるため
少々道を外してもすぐに修正をして歩きます
それでも 予想している以上に時間が掛かり
地図を見ても余り進んでいないことに愕然となります
四駆動でしか登れない程の急斜面では
チチがいても 自分が足で纏いになっている事に
不安が付きまとい
スピードが上がらない自分に苛立ち始めます
しかし 今来た道を戻る勇気はなく・・・
頑張って登る他ありません
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1e/00/7fc060a480f7c0fdc63ec57fde8dd309.jpg)
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黒尾山 948.7M
やった~ 着いたぞ~!
漸く 三つ目のお山に着きました!
ここが黒尾山です
地図を見ると 黒尾山の頂上は
尾根上にあるように見えますが
少し西側に入る形になります
尾根上そのまま進むとルートを外れ
佐目町へ下る事になります
少し戻る形で小さな分岐を見落とさず
ルートに戻ります
少し休んでから 先を急ぐことにします
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/52/4c/6a14f38dd222278b3818ea23d63dcc94.jpg)
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標高が上がると 色づく木々の美しさに
目を奪われます
黒尾山からの稜線は
いままでの事を思えば楽勝!楽勝!
勝手にそう思っていました・・・
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![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/26/9c/e4207b9dcfdeaba5952c4bc49e283507.jpg)
歩き易い尾根道が延びています
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/53/21/acc67780595da868109f751b2294206b.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3c/19/98ee684cff6bb6a16db3ba088294a887.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/16/c7/aedbed2867229b2f8cf66984e5757a40.jpg)
黒尾山最高点 971m
黒尾山の三角点から 最高点まで
約10分ほど歩きます
ロング尾根の黒尾山
細く長~いお山の様です
最高点の周りは色づき始め
黄葉を楽しめます
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4c/d4/d11435177e6d9c545d5f85940cb4b3a7.jpg)
そして なだらかな尾根に
漸く 危機から脱したような
そんな安堵感を味わいます
つづく
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