2019年10月27日(日) ☁/通り雨 黒尾山~銚子ヶ口
黒尾山最高点からの続きです
黒尾山最高点からは
穏やかな尾根が続くと思っていました・・・
しかし・・・
勝手に名付けた 黒尾山ジャンダルム
略してクロジャンは途切れるはずもなく
続く尾根はジャンダルムの如く・・・
馬の背は細く長くどこまでも・・・
細くなればなるほど
足場はもろく 木の根が滑りやすく
少しでもズルっと滑れば
そのまま地獄に真っ逆さま・・・って
大袈裟に思うかもしれませんが
この時はそう感じました
どこかの木に引っかかるかもしれませんが
無事ではすみそうもなく 緊張が続きます
北アルプスのジャンダルムも確かに
引きつりそうになりましたが
違う意味の危機感がここにはありました
細尾根の急登
そんな切れた尾根に咲く
白いお花が目を惹きます
何とか 足場の確保できそうな所で
漸く その姿を撮る事が出来ました
リュウノウギク
清楚な姿が 癒しになります
ただ・・・咲いている所が所だけに
緊張しながらチラ見でしか見る事が出来ず
写真を撮るにも 冷や冷や・・・(;´▽`A``
急なトラバース
切れ落ちた西面
見た目以上に
踏ん張りのききにくい急斜面
こんな斜面が常につき纏います
樹林帯の尾根は・・・
灌木の枝に覆われ 足元が隠されてしまいます
枝を押しのけながら進みますが
時に足を置いた所が不安定で
バランスを崩し掛ける事も・・・
見えない細尾根は 意外に
デンジャランスです
隠された道の下り
繰り返される 急な登り
黄葉が心のよりどころ・・・
登ったり下ったり・・・
細尾根だったり
広い尾根だったり・・・
地図では見落としそうな枝尾根があったり
倒木や太い木が尾根上にあり
それを避けて歩いていると
道を見失いそうになるところも・・・
頑張って歩いているのに
尾根がドンドン延びて
目的時点が遠くなるような・・・
そんな錯覚を覚え始めます
何度も 位置確認をし 時計を見ると
時間だけが過ぎてしまっているようで・・・
いつになく不安に襲われます
チチ・・・今日中に着くかしら・・・
えっ・・・あはは
着くよう~ 大丈夫だよ♪
私の不安を吹き飛ばすかの様に
チチは笑った・・・
大丈夫・・・チチがいる・・・
奮い立たせるように足に力を入れて
チチの背を追う様に登っていきます
植林の中を・・・
春が楽しみなイワウチワ群生の中
自然林の灌木地帯になると
尾根が緩やかになり 歩き易くなります
そして 心成しか明るくなったような広い尾根・・・
着いたよ
着いたの?
銚子ヶ口ではないけど
ここまで来れば大丈夫だよ
いつも 先に着くのはチチですが
テチはその時の私の様子から 必ず
着いたよ!と声をかけてくれます
その声掛けは 心折れそうになった時
随分と助けられたものです
そして今回もまた 声掛けをしてくれます
T字の分岐?
大峠・クラシと銚子ヶ口の分岐
今日中に着くのかと不安になっていた
銚子ヶ口の分岐に出ます
そして 誰にも会わなかったお山に人の気配
ここまで登ると 漸く 人に出会う事が出来ました
出会った人と 少し言葉を交わしながら
銚子ヶ口へと向かいます
ここからは地図上の実線の登山道です
クロジャンのような緊迫した道は
もうないはずです
費やしたロスタイムを取り戻すように
歩き始めます
銚子ヶ口への標識
分岐を少し戻るように進と・・・
御在所岳
国見岳
樹木の切れ間より 鈴鹿の山々が見えます
銚子ヶ口 1076.75M
銚子ヶ口は灌木の覆われており
展望は望めません
銚子ヶ口から更に進んで
もっと展望の開けた東峰へと向かいます
東峰へ・・・
開けた東峰
東峰 1064M
東口からの展望は遮るものがなく
鈴鹿山脈を一望できます
御池岳
御池岳や先週登った天狗堂など
懐かしき山々が集結したような展望が広がっています
見飽きない展望に別れを告げて
杠葉尾登山口へと向かって下っていきます
基本下りとなると スピードも上がり
一気に下りますが
東峰からの下りは 要注意です!
不老堂 割山が見える急斜面を下ります
戯れたその斜面は 滑りやすく
掴む処もすくなく
私の苦手とする急斜面です
足の置き方を間違えると
戯れた斜面を滑って行く事に・・・
用心!💦 用心!💦
でも展望は素晴らしい・・・
緊張しながらも 展望を楽しみつつ
冷や汗をかきながら下ります💦
釈迦ヶ岳
水晶岳-国見岳-御在所岳
一気に下っていきます
急斜面が一旦切れて
分岐に出ます
風越谷 杠葉尾の分岐点
下ってそのまま真直ぐ進むと
風越谷林道へと下るようです
今回は駐車場に戻らなければなりませんので
杠葉尾登山口へと下ります
レスキューポイント確認!
風越谷林道の標識確認!
では・・・杠葉尾登山口へ下る
さぁ~ ここからはノンストップで下ります
急斜面でもお構いなく・・・
小さな渡渉を繰り返し・・・
杠葉尾登山口へ向かって急降下!
200mごとのPostを確認
苔むした岩の道も何のその
クロジャンの事を思うと
こんな楽な道は無し!と言わんばかりに
一気に下っていきます
杣道 登山道 沢の道
どんな道も 往路の道に比べると
本当に天国と地獄の差に思えます
小さな小さな渡渉を終えて・・・
漸くなだらかな植林帯の道になり
気持ちにゆとりが出てきます
入口が近づくと 樹林帯の一角に
網で作った被せものが目に留まります
ササユリの保護をしているようです
ササユリの再生
ようやく道路が見えてきました
銚子ヶ口の登山口
登山届のポスト
杠葉尾登山口(ゆずりおとざんくち)
2~3台ほどしか止められない狭い駐車スペースです
ここからの銚子ヶ口は2時間程で登れるとか・・・
しかし国道沿いの登山口
意外に交通量が多いようです
往来する車を避けながら
道の駅 奥永源寺渓流の里まで
30分ほど歩かねばなりません
国道421号線(八風街道)
愛知川
黄和田橋
危機感も無く ただ歩道をテクテクと歩きます
意外にこの舗装道路を歩くのは怠いものがあります
それでも歩かねば帰れません・・・
自動運転が可能になってきている今
スマホか何かで呼べば my車が
迎えに来てくれるようにならないものでしょうか・・
横着者の私が考えそうな事ですね・・・(〃艸〃)ムフッ
ハキダメギク
蓼畑橋
魚幸商店 PIZZERIA117
道の駅横にあるプレハブのイタリアンピッツァのお店
登り始めの時に ちょうど窯に火を入れたようで
煙突から出る煙が気になっておりました
辿り着くと PIZZERIA117に直行します
幸運にも 2枚分だけ残っているという事で
閉店間際に間に合ったようです♪
ただ ご夫婦で営業されているPIZZERIAは
ちょうど 奥様を帰られたところのようだったようで
初老の旦那様が一人で片付けをしており
忙しそうにしている処でした
それでも 閉店間際の唐突の来店にも嫌な顔をせず
ピッツァを焼いてくれました
スミマセン・・・
それでも気になっていたピッツァを味わえて
しあわせを頂いた時でもあります
店内の様子
テラスから見える神崎川
しかし ちょうどピッツァが焼きあがった頃
雨が落ちてきて 激しさを増してきます
店内で頂くことになりました
オリジナルピッツァ
チーズ5種のピッツァ&はちみつ
山から下山した直後と言う事もあり
このはちみつ入のシンプルなピッツァが
ジンジャエールとよく合い 美味しく頂きました
神崎川を見ながら テラスで
ゆっくりと時間を過ごすのもいいかも・・・
今度 また
訪れたいと思った時でもあります
今日も充実した1日を過ごして
最後はお腹も満たして
満足な山歩きとなりました
終
最期までのお付き合いありがとうございます
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