プロデュースユニット「ななめ45°」

白木原一仁による表現ユニット。関西を拠点に、パントマイム/ダンス/音楽を取り込んだ演劇をプロデュース形式で展開中!!

さよなら

2007年04月24日 11時07分00秒 | シロキハラの素ン晴らしい日々
親友と呼べる数少ない友人の一人が東京に行く。今ある仕事の状況をより良くするためだ。
やはり舞台関係の仕事は関西より向こうの方がやりやすいようで。ちょうど波に乗りかけていたから なるようにしてなった、というところか。

とても喜ばしいことだが、やはり寂しい気分は否めない。

彼はななめのメンバーである。元は役者で僕と一緒に初舞台を踏んだ仲だ。今は演出助手や舞台監督をしている。密に連絡を取るわけではないが、いつも何かの折りに行動を共にしていた。
信用できる友人というのとはまた違う、やはり親友という表現が一番近い存在だ。

今でも忘れられないことがある。

初舞台の時、ゲネでセリフをすっ飛ばした。
今でもやるが、当時はごまかし方も知らず、しかも稽古中はほぼ完璧にこなしていたので、周りもかなり動揺していた。準主役の重要な役だったのだ。
そしてどうする術もなく。「ごめん」と言って芝居を止めてしまった。

とても恥ずかしくて悔しくて。ゲネ後の楽屋で一人ヘコんでいた。
そんな時 横に来て「しっかりせえよ」とやんわり叱ってくれたのが彼だ。

役柄での絡みはなく それまでほとんど話した事のない相手だったが、すごく嬉しかった。人として とても信用できるヤツだと思った。


僕の中で彼に色がついた瞬間だった。始まりがそれで今でも繋がりを持っているのだから、これほど嬉しいことはない。

だが、今思えばあれからずっと甘えていたのかもしれない。事あるごとに相談したり無理聞いてもらったり。

東京に行くという話を聞いて、何かが抜け落ちる感覚と、しっかりしなきゃという焦りを感じた。
変な言い方だが、離れることになって良かったのかもしれない。

芝居始めてからの10年強。本当に世話になりました。ありがとう。
がんばれよ兄やん。おいらもがんばるよ。じゃあ気をつけて!


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