なぁなママの聞いてきいて

70代でアルツハイマー認知症を発症した姑は86歳で老衰で他界。今度は実母が膝痛をきっかけに介護生活そんな日々のつぶやき

認知症に店番は無理だって!

2008-11-12 13:39:21 | 物忘れ
我が家は印章業を細々と今でも78歳の舅が営んでいる。

と言っても・・・めったにお客さんが来るわけでもなく、私たち夫婦のほか二人の社会人の息子たちもサラリーマンとして勤めをしている。

姑はずっと『店番』と称してお留守番ばかりさせられてきた人生だった。 

一時期、近所にミシンを掛けるパートに出かけていたこともあったのだが、商売以外の事(消防団や町会の役員など)で外出の多い舅を助けるためにいつのまにかいつも留守番の人になってしまった。

姑の認知症に気付き始めたころ私たち夫婦はこの刺激の無い生活が姑の脳のためには良くないのではないかと、店は閉めてでも外へ出るようにと薦めてきた。 

今日は水曜日でいつもお友達と近所の区のスポーツセンターへ卓球に出かける日で、とっても楽しみにしている。

なのに・・・今日は舅がお泊りで老人会の旅行へ出かけてしまった。 

店は閉めて卓球に行っても良いと言われていたはずなのに・・・最近とみに物忘れが激しくなった姑は昔の習慣だけが体に染み付いていて『自分は店番をしなくては・・・』と思い込んだようである。 

時間になっても外出する気配が無いので様子を見に行き「卓球に行った方がよいですよ!」と話すと素直に仕度をし始めていた。

その時の姑は舅の留守を良いことに・・・以前のように舅が大事にしている箱の中をごそごそと弄繰り回していた。 

2月3月の頃、アリセプトを飲み始める前に色々な妄想に悩まされ始めた頃から激しかった物探しの行動がまた再び激しくなってきているような感じである。

いざ卓球に行こうと思ってから身支度をして家を出るまでにはかなりの時間がかかっていた。 

店を閉めて出かけようとしていると道を尋ねた人までやってきて・・・今の自分には町会の名簿を探して番地を探しても説明したりと言うすべがあまり無いのに、それでも対応しようとしていた。 

あまりにもたもたしていたら・・・「警察に行って聞いたほうが良いですかねぇ~~」と尋ねた人の方が言ってきた。(最初から警察に行ってくれればよいのに・・・すぐ隣なんだから)

店を出ようとしたら雨が降っていることに気付いた姑、朝ベランダに洗濯物を干したことなどすっかり忘れている。 

これ以上外出が遅れてもいけないと思って・・・そのまま出かけてもらって私が雨降る中洗濯物は取り込んできた。 

午前中には突然大きな声で階下から呼ばれたと思ったらファクスが届いたのだが紙が入っていないと言う。

以前にたくさん買ってあげたのになぁ~~と思って操作してあげると・・・どうも以前のタイプのファクスの事だけ覚えていて今の機種に変わったことにも気付いていない雰囲気だった。 

認知症の姑をひとり残して舅が泊りがけで出かけるときには事前に伝えて欲しいと思うのだが・・・こちらがカレンダーを見て気付くまで何も伝えてくれない。 

残された姑がどんな行動を取るだろうか?なんてことは気にもしないのだろうか?

本当は今日は私も友達と朝早くから久しぶりにTDLへ出かける予定をしていた、たまたま都合で一週間伸びたから家に居たようなもので・・・もしも一人で家にずっと居た時にはどうなっていたのかなぁ? 

一人でただ留守番をするだけでも心配なのに・・・『店番』など期待して欲しくないと思うのですが・・・。

「客が来た時にはとにかく電話番号を聞いておくんだよ!」と夕べ話していた舅、そんな事もきっと忘れてしまっている姑だろうに。


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