失われたメディア-8cmCDシングルの世界-

50円とか100円で叩き売られている8cm CD singleを見るとついつい買ってあげたくなることはないか。私はある。

「BANANA-BA-BANANA」 MiLK 1994年

2011-05-28 | アイドル系
MiLK are; 染谷由紀子、星野貴代子、堀口綾子

イエローキャブ所属のセクシーアイドルトリオ。これがセカンドにしてラストシングル。最もメジャーな仕事は、日曜昼のまったり番組「スーパージョッキー」のお色気担当アシスタントだったようだ。

①BANANA-BA-BANANA
作詞:武田緑、作曲・編曲:Lemon & McCacca
露出度の高い衣装が似合いそうな、カリプソ歌謡。「♪今が食べ頃よ 見逃さないで 傷つきやすい わたしバナナ」と自らを「魅惑の果実」にたとえた歌詞は、期待するほどエロくない。バナナをあえて女性に見立てた段階で、エロ展開には限界があるか。後述のようにプロデュースサイドにビートルズ志向があったようだが、この曲に関する限り、どちらかといえばケヴィン・エアーズ・テイスト?サビはちょっとだけ「世界にひとつだけのナントカ」に似てる。全編3人のユニゾンで明るく楽しいのに、不思議とどこかに陰がある感じ。

②星の下で生まれて
作詞:武田緑、作曲・編曲:Lemon & McCacca
80'sアイドルっぽい、正統派バラード作品。こちらはほとんどソロ。誰の声かは分からないけど、やっぱリーダーの染谷さんなのかな。

③④カラオケ

定価1100円、中古で200円。
セクシーアイドルにしてはえらく地味なジャケット。ていうか、これじゃダメだろう。地方局の女子アナ三人衆がうっかり出したCDに見えるぞ。彼女らのセールスポイントを封印している時点で、商品として売る気があったのか疑問。

シングル2枚しかないのに、意外なことにアルバムも2枚残している。『MEET The MiLK』(1994)と『With The MiLK』(1994)の2枚。持ってないけど収録曲もビートルズ寄りなタイトルがちらほら。「Lemon & McCacca」ってネーミングからしてあんまり期待できない気がするけど、内容はどうなんだろう。


メンバーのその後については、ときどき参照させてもらっているコアなアイドルブログ「みるくはうすにようこそ。」の記事に詳しい。間違いなく、世界で一番詳しい。悲しい話だけど、アイドルと関わっていく覚悟が伝わってくる文章に心打たれた。ふりかえって自分は「アイドル好き」ではなく、ただの「音楽好き」なんだと改めて確認したのだった。



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