失われたメディア-8cmCDシングルの世界-

50円とか100円で叩き売られている8cm CD singleを見るとついつい買ってあげたくなることはないか。私はある。

「Loveって何よ」 soap 1996年

2011-05-27 | アイドル系
soap are; MAKIKO、SHIHO、AYUMI(フルネーム不明)
吉本興業所属のヒップホップアイドル?の、デビューシングル。

①Loveって何よ(ORIGINAL MIX) テレビ朝日系「爆走Ponchies」エンディングテーマ
作詞:森浩美・小日向歩、作曲・編曲:小日向歩
クールで切ないバックトラックに乗せて歌われるのはこんな歌詞。

「Loveって何よ 私なんかさ スノボーの方がサイコー 
Loveって何よ 彼氏なんかさ Sex超好き スキスキ」

3人で楽しげにサラッと歌っているけど、どうしても「Sex超好き」の部分で「えっ今何て!?」と気になってしまう見事なキャッチ。適度な雑さ加減が、10代女子っぽくていい。小日向歩といえば、今田耕司のアルバム(これも1996年)でテイ・トウワとともにいい仕事をしていた。このアルバムに入ってたスムースR&Bの名曲「Blow Ya Mind」(テイ・トウワ作品)と兄妹曲といっていいんじゃないかな。では、どうぞ

②ANGELA PIVA DANCE MIX
そんなにオリジナルミックスと印象の変わらないリミックス。

③カラオケ

定価1000円、中古で300円。
少し前のdeepsのジャケに構図が似ているが、あっちより純真そうな3人。こんな娘にあんな歌詞を歌わせて、もう!
シングル3枚のあと、唯一のアルバム『ふにゃちん天国』(1998)を残し、消えていったとさ。

10年後の2008年、パンティハイスクールというインディーズバンドが同じく『ふにゃちん天国』と題されたアルバムをリリースした。両アルバムに収録されている楽曲「ふにゃちん天国」は同一曲なのか?気になって調べたら、作者のMORI KUNがsoapへの提供曲を自らのバンドでカヴァーしたんだって。soapファンはチェキラ!


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4 コメント

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毒を喰らわば…。 (都市色)
2011-05-27 06:32:57
凄いです!
恐れイリヤのジューシィフルーツ!
J-POPバブルの陰部にメスを入れる連日のレヴューには鬼気迫るモノがあります。
スバラシイですね。
世紀末、荒んだセンター街での泡沫コギャル白書。
作る側&演じる側にも何か疲弊感を覚えます。
「ふにゃちん天国」って!?
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薄口シリーズ (nakamura8cm)
2011-05-28 00:41:36
90年代をいろんな意味で代表しているかもしれない名作ですよ、これは。
そう、まさに「疲弊感」はキーワードですね。

いや~今月中にこの「3人娘シリーズ」を終わらせてやろうと必死なんですよ(笑)
予定ではあと4枚。
もう少しお付き合いください。
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90年代の産物 (パクちゃん)
2015-06-04 08:34:42
90年代はなぜか女性が強かった。それも若い女性が。日経新聞のコピーが「女性は変わった。男性は…」というものだった。女性の金銭消費が男性を上回ったのも90年代。soapのこの曲は、女性の持つなんらかの潜在性をエグイぐらいに白日にさらしていますね。当時コンビニのBGMで流れていて衝撃を受け、買いました。
sakiの『酔っ払ってホテルでH』と並べて聴きたい名曲です。
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時代の空気 (nakamura8cm)
2015-06-05 23:09:56
バブル崩壊は1991年らしいですね。
その1991年にはピチカート・ファイヴが名盤『女性上位時代』をリリース。
確かにそんなムードはあったように思います。

しかし、もはやうすぼんやりとしか思い出せませんが、80年代も強かったような…
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