失われたメディア-8cmCDシングルの世界-

50円とか100円で叩き売られている8cm CD singleを見るとついつい買ってあげたくなることはないか。私はある。

「夢の中で会えるでしょう」 高野寛 1994年

2006-01-12 | 
前回、前々回と昨年末に見たライブについて書いたが、このふたつのライブに共通した出演者が(鈴木惣一郎と)高野寛。トリローでは、ちょっとはにかみながらセリフ入りの歌を歌ったり、鈴木慶一のバッキングをしたり。細野さんのバックでは、YMOチルドレンとしては最高の名誉であろう、「ロータス・ラブ」のコーラスも担当していた。幸宏+慶一のTENTレーベル・オーディションで見出された、という経歴からしてジャパニーズ・ポップスの王道を歩んでいると言ったら言い過ぎか。

そんな高野くん、1994年のシングル。
Produced by 坂本龍一

①夢の中で会えるでしょう
作詞・作曲:高野寛、編曲:坂本龍一
タイトルは、ジャパニーズ・スタンダード「夢で逢えたら」を十分に意識していると思われる。内容も「夢で逢えたら」に負けない、明る切ないソウル・ナンバー。ギター&シタールが本人、それ以外(キーボード、プログラミング)が教授、とほぼふたりで作っている。ミラクルズを思わせるAメロから、霧が晴れていくような開放感のあるサビへの展開が素晴らしい!サビ前の「僕らのつくる奇跡を 笑いながら ながめていよう」のところが大好き。

②Time and Again
作詞・作曲:高野寛、編曲:坂本龍一

③①のカラオケ

定価1000円、中古で100円。

右のアルバムはザ・キングトーンズ「SOUL MATES」(1995)。
アルバムのプロデュースは村松邦男と中西康晴。1曲目がSUGAR BABEの「DOWN TOWN」、2曲目が「グッド・ナイト・ベイビー」のリメイク。そして3曲目で高野くんの「夢の中で会えるでしょう」を取り上げている。編曲は村松邦男。もしかしてこっちがオリジナル?と思うほど内田“スカイテナー”正人の声がハマっている。ひょっとして高野くんはキングトーンズを想定して書いたんじゃないのだろうか。でももしそうなら先に自分がシングル出すのはおかしいか…まあ、どちらも甲乙つけがたい完成度なのでどっちでもいいのだが。こちらのキングトーンズ版「夢の中で会えるでしょう」もシングルカットされている。未確認だがおそらく短冊8cm。是非手に入れたい一品だ。って言うか並べたかった…

こういった歴史をつなぐような仕事を着実に積み上げていく高野くん、カッコいいなあ。
そういえば「ソリトンSIDE-B」のスタジオライブで、ザ・キングトーンズと共演でこの曲をやっていたのも感動的だった。

関連高野寛
べステン・ダンク

この2枚にはGで参加。



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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
渋い。 (Sugar)
2006-01-12 02:06:51
確かこの曲キングトーンズのために書いた曲のはずですよ。



ちなみにキングトーンズの短冊はしっかりとシングル・エディットになってます。

私の去年買った短冊で一番お気に入りが、キングトーンズのこの曲です。



勿論、高野さんのこの曲の短冊も持ってます。
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やっぱり (nakamura8cm)
2006-01-12 13:02:32
Sugarさんはお持ちではないかと思ってました(笑)

是非「日刊Sugar Times」で紹介してください!



やはりキングトーンズのために書いた曲だったんですね。

当時、ソリトンでそんな話を聞いたような気もしていたのですが、

自信がなかったもので。

情報ありがとうございます!
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あ~、 (Sugar)
2006-01-12 23:37:59
書いてますよ。他にも何枚か買ったんで、本日購入のところにあるはずです。



キングトーンズは「DOWN TOWN」も先行シングルで出しているとか。
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ほんとだ! (nakamura8cm)
2006-01-12 23:54:09
8cmカテゴリだけチェックして安心してました(笑)

いやあ、「本日購入」もあったか!



今後何か書く時は、Sugarさんとこのページ内検索してからにしよう、と思いました。

「DOWN TOWN」もキングトーンズのためだったとは!

知りませんでした。ビックリしました!
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