
残念ながら、どーしても8cmが見つからない!やむなくマキシ。無念。2005.12.27 細野晴臣 & 東京シャイネス公演。多くの人が去年のうちに記事にしているのでセットリストはもういいか…とも思ったが、自分のためにコピペ。
ろっかばいまいべいびい
風をあつめて
暗闇坂むささび変化
僕は一寸
Pom Pom蒸気
HI-HEEL SNEAKERS
恋は桃色
ロータス・ラヴ
夏なんです
CHATTANOOGA CHOO CHOO
終りの季節
はらいそ
風をあつめて
幸せハッピー
STELLA
メンバーも一応。
細野晴臣(Vo.Ac-G.)
鈴木惣一朗(Mandolin)
浜口茂外也(Dr.)
高野寛(G. Cho.)
高田漣(Pedal Steel)
伊賀航(Ac-B.)
三上敏視(Acc. El-G.)
2004年末にカーネーションの素晴らしいステージを見た九段会館。一年後に細野さんを見ることができるとは。
何しろ音楽王だから。YMOのホソノだから。はっぴいえんどのベースのひとだから。
私は辛いとき、悲しいとき、もしくは特に何もなくても、歩いていると一番よく頭に浮かぶ曲はYMOの「Gradated Gley(灰色の段階)」だったりする。ひとりのときは20年以上この曲のリズムで歩き、ときに歌詞を口ずさむ。だから、何だろう?やはり私にとって特別なひとなんだ。
今年はハイドパーク行けなかったことが最大の後悔になりそうだった。でも九段に来れた。それで救われる気持ち。
再版されたインタビュー本「THE ENDLESS TALKING」で予習し、細野晴臣という大河ドラマはしっかり頭に入っていた。さらにHOSONO BOXを聴きつつ、このBOXを編んだ鈴木惣一朗の熱い原稿に胸を打たれたり。
相当がんばったけど、オープニングアクトのKAMA AINA(リトル・クリーチャーズの青柳拓次)は遅刻してちょっとしか聴けなかった。見たこともない不思議な弦楽器を操っていた。少しくらい休憩を入れるのかな、と思ったら、青柳拓次が退場してすぐに東京シャイネスのメンバーが入場。細野さんもさらっと舞台に現れる。会場は、うおぉぉぉ!と低いどよめき。そして大拍手!
えっ、もう始まるの?的な空気の中、「ろっかばいまいべいびい」が紡ぎ出される。ああ、もう心は号泣。
「中南米音楽愛好会のリサイタルへようこそ」と楽屋オチ的ギャグを連発しつつ、おそらく本当に緊張のあまり、いつもより饒舌になっている雰囲気。何をしゃべってもホソノ声。ってあたり前か。
そしてもう演っちゃうよ!「風をあつめて」はイントロで大拍手。一番の「靄ごしに」と同じ符割りで2番の「防波堤ごしに」を歌おうとして字余りになってしまう、という失敗。3番でも同じところでつまずく。んーダイジョブか?歌唱指導してあげたくなる(何様?)。アンコールで同曲をリベンジ。やっぱり「防波堤」怪しかった…
これを人前で歌うのは初めて、みたいなことを言っていたが、再結成で歌ったじゃん!と心の中でツッコミを入れる。国立競技場で見たよ、20年前。
で、むささび変化。ここらでようやく落ち着いてステージを見る余裕が出てくる。惣一郎さんのマンドリンがバンドサウンドの方向性を決めている感じ。中南米の匂いはアコーディオンの三上さんからも。予想どおり高野くんのギターは前に出すぎず、手堅くバックを支える雰囲気。パーマネントのバンドではないので当然だが、鉄壁のアンサンブル、と言うよりはいい意味でゆるい感じが中南米。
いかんいかん、こんなペースで書いてたら終わらんぞ。
僕は一寸、Pom Pom蒸気、恋は桃色…まさかこの曲たちを生で聴けるなんて…ありきたりな表現だが夢のようだった。HI-HEEL SNEAKERSは公開リハーサル、と称して細野さんが各パートに指示を与え、その場で組み立てていったブルース。細野マジックの一端を垣間見たスリリングな瞬間だった。高野くんが唯一主張したギターソロも渋かった!
ああ、そしてLotus Love!!!ぐわー。私は辛抱たまらんといった具合に不審な動きをとり、隣の妻にウザがられる。原曲のシンセリフをなぞる惣一郎さんのマンドリンに震えがきた。高野くんのコーラスも泣けたよ…あんなに聴いていたのに、生YMOを体験できなかった私にとって、最高のプレゼント。
夏なんです(夏なんでした?)、一番難しいと言ってたチャタヌガ・チュー・チュー、大大大好きな終わりの季節…
終わりが近付く空気に悲しくなる。最後の曲紹介、「東京湾」のキーワードではらいそと気付く。「僕は本当にたくさんの曲を書いてきたけど、今でも歌いたいと思える曲は少ないですね。でもこの曲は歌ってもいいかな、って」と始まった「はらいそ」。もう何も言うことはありません。まさかこれを生で…(以下略)昇天、でございます。歌いだしをミスっても許します。
そしてアンコール。
再び風をあつめてから、環太平洋モンゴロイド・ユニットを招いての「幸せハッピー」。
では、ここで8cmならぬマキシ…
2曲とも作詞:忌野清志郎、作・編曲:細野晴臣。
①Oh,My Love~ラジオから愛のうた~ NHK放送80周年「こんにちは!80ちゃんです」テーマソング
坂本冬美名義だが、これは事実上のHIS再結成。清志郎がコーラスで参加。ゆったりしたリズムに気持ちよく坂本冬美の声が乗っていく。
②幸せハッピー
アンチ演歌的な清志郎作の詞が楽しい、細野版音頭。このシングル買ったときは正直あまり印象に残っていなかったが、ライブの後で聴きなおしてみたら、いい曲じゃないですか!ハイドパークでもやってたのね…ライブでは一番グルーヴを感じた演奏だったかも。
③④カラオケ
⑤Oh,My Love~ラジオから愛のうた~(口上:佐野史郎)
はっぴいえんどマニアとしても知られる、佐野史郎が口上をつけたヴァージョン。
定価1200円で購入。ジャケの3人のイラストはタナカサダユキ。
やはり8cm専門ブログとしてはマキシだけで終わるのは許せず、以前紹介したHISの2枚の裏ジャケを並べてみた。91年の3人、細野さんはこの当時43才か。
ラストはSKETCH SHOWのSTELLA。亡くなった友だちへのレクイエム。
メンバー紹介や最後の挨拶のとき、細野さんは惣一郎さんに本当に気を許しているのだなあ、と分かる。私は、鈴木惣一郎に軽い嫉妬を感じていたのかもしれない。
ああ、終わってしまうんだ…次にいつ聴けるか分からない、と言うよりかなりの確立でもう二度と生で聴くことはないであろう名曲たち、ありがとう。
…長すぎたな。まあ、いいか。
ろっかばいまいべいびい
風をあつめて
暗闇坂むささび変化
僕は一寸
Pom Pom蒸気
HI-HEEL SNEAKERS
恋は桃色
ロータス・ラヴ
夏なんです
CHATTANOOGA CHOO CHOO
終りの季節
はらいそ
風をあつめて
幸せハッピー
STELLA
メンバーも一応。
細野晴臣(Vo.Ac-G.)
鈴木惣一朗(Mandolin)
浜口茂外也(Dr.)
高野寛(G. Cho.)
高田漣(Pedal Steel)
伊賀航(Ac-B.)
三上敏視(Acc. El-G.)
2004年末にカーネーションの素晴らしいステージを見た九段会館。一年後に細野さんを見ることができるとは。
何しろ音楽王だから。YMOのホソノだから。はっぴいえんどのベースのひとだから。
私は辛いとき、悲しいとき、もしくは特に何もなくても、歩いていると一番よく頭に浮かぶ曲はYMOの「Gradated Gley(灰色の段階)」だったりする。ひとりのときは20年以上この曲のリズムで歩き、ときに歌詞を口ずさむ。だから、何だろう?やはり私にとって特別なひとなんだ。
今年はハイドパーク行けなかったことが最大の後悔になりそうだった。でも九段に来れた。それで救われる気持ち。
再版されたインタビュー本「THE ENDLESS TALKING」で予習し、細野晴臣という大河ドラマはしっかり頭に入っていた。さらにHOSONO BOXを聴きつつ、このBOXを編んだ鈴木惣一朗の熱い原稿に胸を打たれたり。
相当がんばったけど、オープニングアクトのKAMA AINA(リトル・クリーチャーズの青柳拓次)は遅刻してちょっとしか聴けなかった。見たこともない不思議な弦楽器を操っていた。少しくらい休憩を入れるのかな、と思ったら、青柳拓次が退場してすぐに東京シャイネスのメンバーが入場。細野さんもさらっと舞台に現れる。会場は、うおぉぉぉ!と低いどよめき。そして大拍手!
えっ、もう始まるの?的な空気の中、「ろっかばいまいべいびい」が紡ぎ出される。ああ、もう心は号泣。
「中南米音楽愛好会のリサイタルへようこそ」と楽屋オチ的ギャグを連発しつつ、おそらく本当に緊張のあまり、いつもより饒舌になっている雰囲気。何をしゃべってもホソノ声。ってあたり前か。
そしてもう演っちゃうよ!「風をあつめて」はイントロで大拍手。一番の「靄ごしに」と同じ符割りで2番の「防波堤ごしに」を歌おうとして字余りになってしまう、という失敗。3番でも同じところでつまずく。んーダイジョブか?歌唱指導してあげたくなる(何様?)。アンコールで同曲をリベンジ。やっぱり「防波堤」怪しかった…
これを人前で歌うのは初めて、みたいなことを言っていたが、再結成で歌ったじゃん!と心の中でツッコミを入れる。国立競技場で見たよ、20年前。
で、むささび変化。ここらでようやく落ち着いてステージを見る余裕が出てくる。惣一郎さんのマンドリンがバンドサウンドの方向性を決めている感じ。中南米の匂いはアコーディオンの三上さんからも。予想どおり高野くんのギターは前に出すぎず、手堅くバックを支える雰囲気。パーマネントのバンドではないので当然だが、鉄壁のアンサンブル、と言うよりはいい意味でゆるい感じが中南米。
いかんいかん、こんなペースで書いてたら終わらんぞ。
僕は一寸、Pom Pom蒸気、恋は桃色…まさかこの曲たちを生で聴けるなんて…ありきたりな表現だが夢のようだった。HI-HEEL SNEAKERSは公開リハーサル、と称して細野さんが各パートに指示を与え、その場で組み立てていったブルース。細野マジックの一端を垣間見たスリリングな瞬間だった。高野くんが唯一主張したギターソロも渋かった!
ああ、そしてLotus Love!!!ぐわー。私は辛抱たまらんといった具合に不審な動きをとり、隣の妻にウザがられる。原曲のシンセリフをなぞる惣一郎さんのマンドリンに震えがきた。高野くんのコーラスも泣けたよ…あんなに聴いていたのに、生YMOを体験できなかった私にとって、最高のプレゼント。
夏なんです(夏なんでした?)、一番難しいと言ってたチャタヌガ・チュー・チュー、大大大好きな終わりの季節…
終わりが近付く空気に悲しくなる。最後の曲紹介、「東京湾」のキーワードではらいそと気付く。「僕は本当にたくさんの曲を書いてきたけど、今でも歌いたいと思える曲は少ないですね。でもこの曲は歌ってもいいかな、って」と始まった「はらいそ」。もう何も言うことはありません。まさかこれを生で…(以下略)昇天、でございます。歌いだしをミスっても許します。
そしてアンコール。
再び風をあつめてから、環太平洋モンゴロイド・ユニットを招いての「幸せハッピー」。
では、ここで8cmならぬマキシ…
2曲とも作詞:忌野清志郎、作・編曲:細野晴臣。
①Oh,My Love~ラジオから愛のうた~ NHK放送80周年「こんにちは!80ちゃんです」テーマソング
坂本冬美名義だが、これは事実上のHIS再結成。清志郎がコーラスで参加。ゆったりしたリズムに気持ちよく坂本冬美の声が乗っていく。
②幸せハッピー
アンチ演歌的な清志郎作の詞が楽しい、細野版音頭。このシングル買ったときは正直あまり印象に残っていなかったが、ライブの後で聴きなおしてみたら、いい曲じゃないですか!ハイドパークでもやってたのね…ライブでは一番グルーヴを感じた演奏だったかも。
③④カラオケ
⑤Oh,My Love~ラジオから愛のうた~(口上:佐野史郎)
はっぴいえんどマニアとしても知られる、佐野史郎が口上をつけたヴァージョン。
定価1200円で購入。ジャケの3人のイラストはタナカサダユキ。
やはり8cm専門ブログとしてはマキシだけで終わるのは許せず、以前紹介したHISの2枚の裏ジャケを並べてみた。91年の3人、細野さんはこの当時43才か。
ラストはSKETCH SHOWのSTELLA。亡くなった友だちへのレクイエム。
メンバー紹介や最後の挨拶のとき、細野さんは惣一郎さんに本当に気を許しているのだなあ、と分かる。私は、鈴木惣一郎に軽い嫉妬を感じていたのかもしれない。
ああ、終わってしまうんだ…次にいつ聴けるか分からない、と言うよりかなりの確立でもう二度と生で聴くことはないであろう名曲たち、ありがとう。
…長すぎたな。まあ、いいか。
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