
小泉今日子の16th&17thシングルのカップリング。1991年に8㎝化。
①なんてったってアイドル
作詞:秋元康、作曲:筒美京平、編曲:鷺巣詩郎
アイドルがアイドルを演じることについて歌う。今では別にそれくらい普通じゃん?と軽くあしらわれそうな話だけど、昭和60年にはそれなりのインパクトがあった。1985年といえば、聖子は最初の結婚(神田姓へ)、明菜は「ミ・アモーレ」で歌謡界のトップに君臨した年。小泉今日子は自由度をどんどん上げていけた。小泉さんの「メタアイドル」としての資質を十分に意識した秋元康による自己言及的歌詞は、虚構の裏側の本音すらも虚構、という入れ子構造を提示する。冒頭ハードめのギターにつづきたっぷり歌われる「♪なんてたってアーイドール」は、観客の声援が入った疑似ライブサウンド。本編に入ると一旦大人しくなる歓声が、「恋をするにはするけど~」のパートでまた騒ぎだし、間奏&アウトロの「イェーッ」のコール&レスポンスでは大盛り上がりを演出する。実際当時の小泉さんのコンサートは、きっとこんなものでは済まない大狂乱だったのだろう。名曲ではないけど、確実にアイドル史に名を残す作品。
2012/4/2付け日経のインタビュー から小泉さんの発言を聞いてみよう。
例えば、みなさんがよく私の代表曲に挙げてくださる『なんてったってアイドル』なんて本当に歌うのがイヤでしたから。「またオトナが悪ふざけしてるよ」って(笑)。
ただ、客観的に見て「この曲を歌えるのは私だけだろう」っていう自信はあったし、そういう周囲の期待を感じてはいた。だから歌う。なんかいつもそういう感じなんです。自分が主観と客観の2つに分裂していて、同時にまるで違うことを考えている。そして、その時々に応じて、どちらかの声に答えたり、その真ん中を探ったりする。それは今も変わりませんね。(引用おわり)
うーん、さすがとしか言いようがない。このバランスこそが、メタアイドル「小泉今日子」を導いていたのだ。
②100%男女交際 1985
作詞:麻生圭子、作曲:馬飼野康二、編曲:山川恵津子
20歳になった小泉さんが「みんなの願いは一ツ 明るい男女交際」って。狙いすぎて一見普通ぽくなった倒錯加減を楽しむ作品かな。
③④カラオケ
定価1000円、中古で100円。
この自信満々で髪をいじっちゃう感じ。どうにも止まらない勢いが伝わってくるな。
右、小泉さんの最新ヒット「潮騒のメモリー」(2013)。役名の「天野春子」名義でのリリース。宮藤官九郎に狙い撃ちされている世代だという自覚はある。狙われて撃ち抜かれる快感を毎朝味わっている。7インチアナログ当たれ!
最後に上記インタビューから、「悪ふざけしてた大人」秋元康がプロデュースしたAKB48について、小泉さんのコメント。
たぶん、今彼女たちはなにかを犠牲にして頑張っていて、それが辛く感じられることもあるはず。でも「気にせずやんなさい」って声をかけてあげたいですね。「今は若くて経験も少ないから、辛いかもしれない。でも、それって実は大した犠牲じゃないから。10年も過ぎれば楽しいことばかり思い出すから大丈夫」って。実際、アイドルって楽しいですから(笑)。
①なんてったってアイドル
作詞:秋元康、作曲:筒美京平、編曲:鷺巣詩郎
アイドルがアイドルを演じることについて歌う。今では別にそれくらい普通じゃん?と軽くあしらわれそうな話だけど、昭和60年にはそれなりのインパクトがあった。1985年といえば、聖子は最初の結婚(神田姓へ)、明菜は「ミ・アモーレ」で歌謡界のトップに君臨した年。小泉今日子は自由度をどんどん上げていけた。小泉さんの「メタアイドル」としての資質を十分に意識した秋元康による自己言及的歌詞は、虚構の裏側の本音すらも虚構、という入れ子構造を提示する。冒頭ハードめのギターにつづきたっぷり歌われる「♪なんてたってアーイドール」は、観客の声援が入った疑似ライブサウンド。本編に入ると一旦大人しくなる歓声が、「恋をするにはするけど~」のパートでまた騒ぎだし、間奏&アウトロの「イェーッ」のコール&レスポンスでは大盛り上がりを演出する。実際当時の小泉さんのコンサートは、きっとこんなものでは済まない大狂乱だったのだろう。名曲ではないけど、確実にアイドル史に名を残す作品。
2012/4/2付け日経のインタビュー から小泉さんの発言を聞いてみよう。
例えば、みなさんがよく私の代表曲に挙げてくださる『なんてったってアイドル』なんて本当に歌うのがイヤでしたから。「またオトナが悪ふざけしてるよ」って(笑)。
ただ、客観的に見て「この曲を歌えるのは私だけだろう」っていう自信はあったし、そういう周囲の期待を感じてはいた。だから歌う。なんかいつもそういう感じなんです。自分が主観と客観の2つに分裂していて、同時にまるで違うことを考えている。そして、その時々に応じて、どちらかの声に答えたり、その真ん中を探ったりする。それは今も変わりませんね。(引用おわり)
うーん、さすがとしか言いようがない。このバランスこそが、メタアイドル「小泉今日子」を導いていたのだ。
②100%男女交際 1985
作詞:麻生圭子、作曲:馬飼野康二、編曲:山川恵津子
20歳になった小泉さんが「みんなの願いは一ツ 明るい男女交際」って。狙いすぎて一見普通ぽくなった倒錯加減を楽しむ作品かな。
③④カラオケ
定価1000円、中古で100円。
この自信満々で髪をいじっちゃう感じ。どうにも止まらない勢いが伝わってくるな。
右、小泉さんの最新ヒット「潮騒のメモリー」(2013)。役名の「天野春子」名義でのリリース。宮藤官九郎に狙い撃ちされている世代だという自覚はある。狙われて撃ち抜かれる快感を毎朝味わっている。7インチアナログ当たれ!
最後に上記インタビューから、「悪ふざけしてた大人」秋元康がプロデュースしたAKB48について、小泉さんのコメント。
たぶん、今彼女たちはなにかを犠牲にして頑張っていて、それが辛く感じられることもあるはず。でも「気にせずやんなさい」って声をかけてあげたいですね。「今は若くて経験も少ないから、辛いかもしれない。でも、それって実は大した犠牲じゃないから。10年も過ぎれば楽しいことばかり思い出すから大丈夫」って。実際、アイドルって楽しいですから(笑)。
鉄拳ジャケがまぶしいですね。7インチは欲しい!
なんといっても、僕が女性に目覚めたのは、彼女がきっかけですから。(狙い撃ち世代の多分、ちょっと下なんでしょうけど)
でも、あのドラマでは鈴鹿ひろみさんが素敵で綺麗でちょっと驚いております。
記事中リンクのインタビューよかったです。
「アイドルは やめられない」をいろんな意味で実践してる人なんだなあ、と改めて感じましたよ。
ひろ美、いいですよね~歌声を封じられている音痴役ってのも萌えます。