失われたメディア-8cmCDシングルの世界-

50円とか100円で叩き売られている8cm CD singleを見るとついつい買ってあげたくなることはないか。私はある。

「SUKIYAKI」 ディック・リー 1990年、ヤミ・ボロ 1995年

2006-07-24 | アジア・エスノ
アジアものに戻る。

日本が生んだ真のワールドワイド・ヒット。カヴァーがいくつあるのか見当もつかない。このブログでもサヨコ濱田理恵の短冊を紹介した。坂本九の短冊も存在しているので、手に入れればファイブ・カードか。でもきっともっとある。

左、90年代初めにはエイジアン・ポップス界をリードしていたシンガポール出身、李迪文(ディック・リー・Dick Lee)の全盛期のアルバム「エイジア・メイジア」からのセカンド・シングル。

①SUKIYAKI
(R. Ei-H. Nakamura)
英語ラップから始まり、歌は日本語オリジナル詞。一緒に歌ってるのはサンディさん。サンディも名盤「MERCY」でこの曲やってた。いまさらだけど、ディック・リーって声が弱いね。完全にサンディさんに押されてしまっている。アジア的な音色を織り交ぜつつ、(おそらく)西洋的視点からエイジアン・ビートを再発見していく、というコンセプトは「MERCY」と共通している。

②THE MAD CHINAMAN
(Dick Lee)
代表曲になるのかな。1989年の大ヒットアルバムのタイトルソング。ところどころアジアなテイストもあるが、やっぱ基本AOR。

定価900円、中古で100円。
仕事できそう。元ファッション・デザイナーで会社経営者だもの。


右、ドレッド・ヘアの兄さんがSUKIYAKIを歌う。

①SUKIYAKI~上を向いて歩こう~ TBS系「カウントダウンTV」オープニングテーマ
作詞:永六輔、作曲:中村八大
期待通りのレゲエ・アレンジ。作詞のクレジットは永さんしかないけど、英語詞。意外性のカケラもない、という点でもうひとつか。いい曲をレゲエにアレンジして歌ってみました、だけじゃねえ…口笛が信じられないほどヘタクソなのには驚いた。

②君といつまでも
作詞:岩谷時子、作曲:弾厚作
こっちはオリジナル日本語詞。ジャマイカ訛りの日本語で「しとねにしておくれ」なんて歌われると、ちょっと面白い。さすがにセリフの部分はなかったけど。しかし雄三、いい曲書くよなあ。
 
③①のカラオケ

定価1000円、中古で100円。
宮沢和史との「MIYA & YAMI」という出来すぎた名前のユニットもあった。親日家のようだ。



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2 コメント

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しとねにしておくれ… ()
2006-07-27 01:47:34
ワハハハハ!ヤミ、すごいっすね。口笛が信じられないほどヘタクソな外国の音楽をやっている方に今まで出会った事がないので聴いてみたいです!(外国の方はなんとなく口笛が上手なイメージがあるのです)

「君といつまでも」は好きな曲なんだけど、それをヤミが…あの名台詞までも、しかも日本語でやっちゃたんだ。「ぼかぁ…」とかもやりましたか?凄いな、ヤミ。



そういえば「MIYA & YAMI」、先日アルバムをそれと同じ価格で発見しました。
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「ぼかー」 (nakamura8cm)
2006-07-27 13:31:04
は、ないんですよ、残念ながら。でも、歌だけでもなかなかの出来です。



口笛下手といえば、私が思い出すのはブライアン・フェリーです。ジョンが亡くなったときにヒットした「ジェラス・ガイ」はレコードもかなり怪しかったのですが、ライブエイドでの口笛パートは、心底ヤバかったです。

ビリー・ジョエルは上手いねえ。
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