失われたメディア-8cmCDシングルの世界-

50円とか100円で叩き売られている8cm CD singleを見るとついつい買ってあげたくなることはないか。私はある。

1988年2月25日の8㎝CD

2018-02-25 | 8cm論
1988年2月21日に始まった日本の8㎝シングルの歴史。

ちょっと出遅れた盤たちを振り返る。

リスト化はもういいか(面倒になった)。

画像にあげた10枚をざっくり紹介。すべて1988年2月25日発売。


「雪椿」小林幸子 ワーナー 10SL-101
オリジナルシングル(アナログ&カセット)は1987年6月25日リリース。ワーナー再発8㎝の一枚。ちなみに101なのにトップナンバーではなく、10SL-100 中森明菜「AL-MAUJI(アルマージ)」も2月25日発売。

「GET SMILE」森高千里 ワーナー 10SL-2
森高の3rdシングルは、2月25日発売の新譜。これは消費税導入後のセカンドプレス。ジャケには(横の「乾杯」にはない)ミシン目あり。
ちなみに10SL-1は小林幸子「恋の曼珠沙華」。

「乾杯-NEW RECORDING VERSION-」長渕剛 東芝EMI CT10-2001
2月5日発売のアナログ&カセットシングルを20日後に8㎝化。これも消費税表示があるのでセカンドプレス。今回の10枚中、唯一ジャケにミシン目がない。てことはサードプレスかも?(消費税表示ありでミシン目ありがセカンドとして)

「鏡の中のアクトレス」中原めいこ 東芝EMI CT10-2002
長渕と連番。1月25日発売のシングルの8㎝化。

SWEET DREAMS」松任谷由実 東芝EMI CT10-2003
さらに連番。オリジナルは1987年11月5日リリース。なぜかこの8㎝再発はアルバムミックスを採用。


「ほらね、春が来た」うしろ髪ひかれ隊 ポニーキャニオン S10A0005
2月21日にも5タイトルの8㎝をリリースしたポニキャンの8㎝第二弾。おニャン子内ユニットの4thを8㎝新譜でリリース。

「炎のエスカルゴ」とんねるず ポニーキャニオン S10A0006
連番のこちらも新譜。とんねるずとおニャン子。ポニキャンの売れ筋が新譜を揃えた。
S10A0001~4と7は2月21日。8~10は3月発売だが、11の中島みゆき「仮面」は2月26日。
1988年2月21日、25日、26日と3日とも8㎝CDをリリースしたのはポニキャンだけかな?

「IN YOUR EYES」森川由加里 ファンハウス 10FD-3003
3001はオフコース「君住む街へ」3002は横山輝一「PRESSURE」3004はS.E.N.S.「海神」でこの4枚がファンハウス邦楽部門の8㎝ファーストラインナップであった。

スキヤキ」マリーナ・ショウ ファンハウス 10HD-3002
"SUKIYAKI" Marlena Shaw
前後の番号が検索してもひっかからない。2月25日のファンハウス洋楽部門はこの1枚だけ?

いとしのレイラ」エリック・クラプトン RSO P10W 30001
"LAYLA" DEREK AND THE DOMINOS
アーティスト名まで日本独自の解釈が入ってしまった一枚。ちなみに30002はビージーズで5月リリース。


上記のとおり、長渕剛「乾杯」を除いてジャケの中央を横切るミシン目が入っている(「乾杯」も初期ヴァージョンはミシン目があったはず)。これは初期短冊が「ミシン目から下を切り取ってコンパクト化する」という乱暴なシステムを採用していたから。実際に切り取られてしまうとほぼ捨てられるか失われるかなので、推奨に従わず切り取られなかったジャケは貴重。90年代に入るとコンパクト化が流行らなくなり、ミシン目は廃れていくのだった。



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