失われたメディア-8cmCDシングルの世界-

50円とか100円で叩き売られている8cm CD singleを見るとついつい買ってあげたくなることはないか。私はある。

「シャントン・ラ・ムール」 1993年 「哀愁のアダージョ」 1994年 ナタリー

2007-01-28 | フレンチ
覚えていますか。知らないですよね。トンバパ限定ブログ「トンバパ祭り」のことなんて。

昨年の今日、1月28日に始めた別館。ネタがつきたため半年前から更新していない。現時点で総アクセス数が2200ちょいだから、一日平均6アクセスか。未だに検索して見にきてくれる人がいるようなので、記事が増えていない割にはまあまあだろうか。

半年間ぶりの更新で、一周年なんてずうずうしいが、ネタが8cmなのでこちらでも地味に祭り同時開催。

アーティスト、ナタリーについてはこの記事を。多分世界で一番詳しい。事情通の識者によるコメントも見逃せない。

左、多分デビューシングル「シャントン・ラ・ムール」。

①Chantons L'amour DK CF SONG
作詞:Jean Terisse、作曲:井上大輔、歌:Nathalie
カラオケ屋「ビッグエコー」で有名な第一興商のTVCMタイアップ曲。「DK」じゃ分かりづらいよ。なんとなく安っぽい雰囲気がカラオケ屋に似合ってる、というのも失礼な表現だが、そんな感じ。このシングルでナタリーが歌っているのは、このトラックのみ。クレジットを見ると、演奏を含めたスタッフは全て日本人のようだ。
故井上大輔もGS(ブルーコメッツ)出身だった。

②Straight From The Heart
作詞:Linda Hennrick、作曲:井上大輔、歌:Mauricette
③Caribbean Paradise
作詞:Linda Hennrick、作曲:中村裕介、歌:Mauricette
で、あと2曲はMauricetteというこれまた特に印象に残らない女性ヴォーカリスト。Exective Producerが共通しているのと、②が井上大輔つながりってことで数合わせ的に収録されたような印象。ナタリーの録音物はこの時点では①一曲しかなかったんだろうな。

④①のカラオケ

定価1000円、中古で52円。


右、アルバム『シャントン・ラ・ムール』と同時発売のセカンドシングル「哀愁のアダージョ」。

①T'EN VA PAS(哀愁のアダージョ)
作詞:R. Wargnier-C. Cohen、作曲:R. Musumarra
シングルには編曲のクレジットがないが、アルバムには「All songs arranged by Kenji Ikeda Exept "T'en Va Pas” original arrangement by Romano Musumarra」との記載あり。上記リンク記事にあるように、サムシングのCMで話題になっていたのにオリジナル音源のリリースが諸般の事情で遅れたため、急遽でっち上げたようなシロモノ。お世辞にも名カヴァーとは言い難いのだけど、オリジナル・エルザ盤が短冊で再リリースされるまでの3ヶ月ちょっとで結構売れたとか。

②COMMUNICATE MY LOVE(シャントン・ラ・ムール英語ヴァージョン)
英語詞:Dan Dipaola
デビュー曲のアルバム未収録ヴァージョン。上のシングルはもちろん仏語。アルバムには日本語ヴァージョンがボーナストラックとして収録されている。

③LE SOLEIL EN PLEUR(涙の太陽)
作詞:R.Hotrivers(湯川れい子)、仏語詞:Eko Satoh、作曲:中島安敏
オリジナルはエミー・ジャクソン(1965)、安西マリアが73年に日本語でカヴァーし大ヒット。この気だるいフレンチ・ヴァージョンは①なんかに比べれば悪くないかも。

定価1000円、中古で100円。

ナタリーさんはヨーロピアン・カヴァーもの中心のアルバムをもう一枚出したあと、3枚目に『宝物~Le temps de L'amour』(2000)という古内東子フレンチカヴァーアルバムをリリース。それが今のところ最新作みたい。

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