失われたメディア-8cmCDシングルの世界-

50円とか100円で叩き売られている8cm CD singleを見るとついつい買ってあげたくなることはないか。私はある。

「星の河を渡ろう」 カルメン・マキ 1996年

2008-03-17 | 
寺山修司が主宰していた劇団「天井桟敷」出身。寺山作詩によるデビュー曲「時には母のない子のように」がいきなり大ヒットしたのが1969年のこと。その後、「OZ」をはじめいくつかのバンドを経て、1996年にソロ名義でリリースされた8cm。

①星の河を渡ろう TBS系「筑紫哲也NEWS23」エンディングテーマ
作詩:松葉美保、作曲:平沢仁、編曲:春日博文
「時には~」のアングラ臭とも、「私は風」のプログレ感とも別のところに辿りついたマキさん。カルメン・マキにしてはやや普通?と思わないでもないけど、いいメロディだな。やはり声の存在感が圧倒的。シャーマン系?ヴォーカル・スタイルは似てないけど、吉田美奈子と迫力の点で共通するものがある。

②人魚
作詩:Carmen Maki、作・編曲:春日博文
「カルメン・マキ&OZ」のギタリストであり、RCサクセション末期のドラマーだったりもする春日博文作品。アコギ+アコーディオンを中心とした薄いバッキングに、カルメン・マキの声が①よりも生々しく響く。自作の詩のせいもあるのか、説得力は①より上。「死んだ人魚に恋をする孤独な男」なんて題材はシャンソン的か。

③①のカラオケ

定価1000円、中古で100円。
「眼光鋭い」という形容がぴったりな、迫力のあるジャケ写。裏は、なんとなく小悪魔風の45歳。

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「最後の河を渡ろう」にはしなかったのね…


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