失われたメディア-8cmCDシングルの世界-

50円とか100円で叩き売られている8cm CD singleを見るとついつい買ってあげたくなることはないか。私はある。

「ラーメンブルース」 青江三奈&清水アキラ 1991年

2017-03-22 | 
青江三奈の67thシングルは、清水アキラとのデュエット作。

①ラーメンブルース メルビオ・ラーメンCFイメージ・ソング
作詞:丼盛太郎、作曲:猪俣公章、編曲:伊戸のりお
前奏で思いっきりブロウするサックスとやたら打ち鳴らされる鼓の音がコミカルな味付けとなり、この曲がブルースのパロディであることを宣言する。歌は短い4行詞を6番まで繰り返すリストソング。5番までのサビは「ラーメン」ではじまり、1番なら「札幌 泣きぼくろ」2番は「喜多方 うしろ髪」と続く。以降5番までラーメン有名地をめぐる歌詞がつづくが、その土地にまつわるあるあるはそれほど出てこない。いかにもなペンネーム「丼盛太郎」って誰なんだろ。作曲の猪俣公章(1993年に55歳で没)にとっては最晩年の作品となった。間奏にラーメン屋のおばさん(青江)と客(清水)のショートコントあり。6番の後半は「お湯をさしてね 三分間 アキラと三奈の カップメン」と歌い上げる。三共が出していたヘルシー志向のカップ麺「メルビオ・ラーメン」のタイアップなのでこうなった。当時青江三奈は懐メロ歌手と認識されていた。清水アキラのモノマネにより注目され、このデュエット曲が実現したようだ。青江の心中は計り知れないが、歌声はからっと割り切って自らのパロディを演じているように聴こえる。清水アキラはもちろんワンコーラスごとに声色を変えて、五木ひろしや北島三郎を降臨させている。最後はチャルメラのメロディ。

②デュオ 年上の女
作詞:山口あゆみ、作曲:猪俣公章、編曲:伊戸のりお
デュオとわざわざつけているからカヴァーなのか?と思わせて森進一「年上の女」とは別の曲。オリジナルのようだ。こちらもイントロはサックスのブロウ。曲はこてこてのラテン系ムード歌謡。清水アキラはモノマネを封印し、普通に歌っている。

③④カラオケ

定価1000円、中古で100円。
青江三奈50歳&清水アキラ37歳のセミヌード写真。青江三奈には女優ライト。

関連青江三奈
恍惚のブルース/伊勢佐木町ブルース


1991.9.21発売のビクター盤。内部には「パッケージの組みたて方」の図解あり。コンパクト化推奨はビクターではまだ続いていた。トイズファクトリーの1992.6.21には遠く及ばないが、まあまあの記録。


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2 コメント

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Unknown (3rd=D)
2017-03-23 21:27:57
こんなのあったとは…
そしてまさかのMEG-CD化してたんですね。
http://meg-cd.jp/products/detail.php?product_id=4868
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うお (nakamura8cm)
2017-03-24 01:04:12
MEG化知りませんでした。
こんな需要が薄そうなものまで!?
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