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家庭で作る次亜塩素酸水 作り方 ノロウイルス、インフルエンザ対策、空間除菌消臭

2019年07月23日 | Weblog
家庭で作る次亜塩素酸水の作り方 歯周病防止、口臭わきが足臭、ノロウイルス、インフルエンザ、害虫フェロモン分解によるゴキブリ、アリ、ダニ、蚊防除に

屋内ペットの粗相は当たり前。
そんな時、消臭剤洗浄液によっては床表面コーティングを傷めてしまいます。
自作、微酸性次亜塩素酸水なら床を傷めることが有りません。
次亜塩素酸水を浸けてブラッシングして歯周病、口臭防止に役立てましょう。
市販する微酸性次亜塩素酸水となんら違いは有りません。
液のPHと有効塩素濃度で決まります。
次亜塩素酸ナトリウム水溶液を炭酸水中和すると
殺菌力80倍の次亜塩素酸HOCLに変わります。
NaOCL+H2CO3→HOCL+NaHCO3

コストは10円/L
(ここで作る次亜塩素酸水(溶液)は自分で使うためのものです。製造は原液の転倒・飛散・付着の無いよう注意し、使用・配布は自己責任で行ってください。)

●用意するもの
㋑ 市販炭酸水500mL(成分:水、炭酸ガスのみのもの)
㋺ ピューラックス(食品添加物用なら更に良い)など6%、600ml
  (他のメーカーのものでも良い。成分表示に次亜塩素酸ナトリウム以外の物の記載が無いことを確認する。又は薬剤師にピューラックス相当品であることを確認する。)
㋩ 2Lペットボトル2本、A、Bのラベルを付ける。
  天然水の入っていたボトルなど内部のきれいなもの
㋥ キッチン秤又はメスシリンダー
㋭ プラスチック漏斗
㋬ PH試験紙PH1~11、アドバンテックなど(なくても良い)

●次亜塩素酸水をつくる
1、キッチン秤又はメスシリンダーを用いてピューラックス(他のメーカーのものでも良い)6%、120ml(又は130g)を2LペットボトルAに測り入れる。
2、同ペットボトルの2L水位まで水道水を加え、栓をして軽く振る。
次亜塩素酸ナトリウム3600mg/Lと記載したラベルを張り付ける。
同時に日付も記す。
3、ボトルAの液145±5mL(又は145g)を2LペットボトルBに測り入れる。
4、同ペットボトルBの半分水位まで水道水を加える。
5、500mL炭酸水ボトルの100mLくらいをペットボトルBに入れる。
6、ペットボトルBの2L水位まで水道水を加え、栓をして軽く振る。
7、ボトルB内部液のPHをPH試験紙で確認する。(しなくても良い。)
ボトルBには微酸性、250mg/L程度の次亜塩素酸水が出来上がります。

万一、PHが7以上の場合には、炭酸水10ml程度を追加する。
炭酸水が過剰であっても、炭酸ガスが逃げPH5.0以下になることは有りません。
炭酸水を150mL入れれば、PH6.5以下になりますが、
一度PH測定しておけば安心です。

濃すぎるときは水道水で薄めて使いましょう。
2Lボトル3,4本作ると炭酸水が無駄になりません。
塩酸中和ではHCLOの分解により生じたHCLによりPHが低下し、分解が加速されます(特にRO水を使用した場合には顕著になります。)。
炭酸中和ではHCLOの分解により生じたHCLと炭酸が反応し(入れ替わり)炭酸ガスを放出してPHの変化を防ぎますので寿命が大きく伸びます。

●次亜塩素酸水650mg/l、2Lを簡単に作る方法
1、空の2Lペットボトルと漏斗をキッチン計りに乗せゼロセットする。
2、6%ピューラックスを25g入れる。(液比重は約1.1です。)
3、ペットボトルの半分まで水道水を入れる。
4、炭酸水を約300mL入れる(入れすぎても炭酸ガスが逃げるので問題ない)
5、水道水を加えて2Lとする。
 これで約PH6.5、HCLO650mg/lの次亜塩素酸水が出来上がる。

●次亜塩素酸水250mg/l、10Lを簡単に作る方法
1、10Lポリエチタンクに水道水約8Lを入れる。
2、6%ピューラックス42mlまたは46gを加える。
3、炭酸水500mlを加える。
4、水道水を加え10Lとする。
 生成液の1例 PH6.4 残留塩素濃度254mg/l

生成液は次亜塩素酸ナトリウムが食品添加物の場合、食品添加物になりますが飲食物では有りません。
様々な次亜塩素酸水の製造方法がありますが、家庭で作れる簡易な次亜塩素酸水(溶液)の作り方について説明しました。(なお、上記次亜塩素酸水(溶液)は従来から用いられている慣習用語としての次亜塩素酸水(溶液)です。食品添加物として認められた次亜塩素酸水とは製法が異なりますので、食品添加物としての次亜塩素酸水ではありません。)


ここで生成した次亜塩素酸水(溶液)を人の居る空間に超音波噴霧器等で噴霧しないでください。
超音波噴霧器からの霧はほとんどが呼吸により直接肺まで入り込む5μm以下の吸入性微粒子です。高濃度の次亜塩素酸水粒子が肺に付着し肺を侵してしまう可能性があります。(次亜塩素酸水吸入性微粒子が有害を示すはっきりしたデータもありません。試験により安全が確認されるまで噴霧しないでください。)

室内空間への気化には能力次亜塩素酸気化量mg/Hを確認の上、使用場所に合った能力の気化式をご利用ください。
高濃度の次亜塩素酸は喉・気管支・眼に違和感を与えることがあります。喉・気管支・眼に違和感を受けたり、塩素臭を感じた場合は次亜塩素酸気化量mg/Hを減らすか換気量を増やしてください。




(h17.3.5)
(追加h18.4.26)
(修正h18.7.17)
(修正R1.7.23)
(修正R2.2.25)
(追加R2.6.10)

次亜塩素酸による空間除菌消臭・空間安全濃度

2019年07月21日 | Weblog
空間除菌、次亜塩素酸水で歯周病、虫歯、口臭、わきが、足臭をなくそう、 蚊、蟻、ダニ防除

次亜塩素酸空間の安全濃度

次亜塩素酸の空間中の環境基準は決められていません。
次亜塩素酸に近い物質として塩素が挙げられます。
ATSDR(アメリカ毒性物質疾病登録機関)により塩素ガスに対する毒性の最小リスクレベル(MRL)が導出されています。
塩素ガスに対する毒性の主な標的は呼吸気道と眼です。
塩素の毒性は、曝露期間と曝露濃度、およびガスと接触する表面の水分量(例:呼吸器上皮または結膜)に左右されます。

ATSDRの最小リスクレベル(MRL)
日数       濃度
14日以内   0.06ppm
15~364日   0.002ppm
1年以上   0.00005ppm
塩素と次亜塩素酸は水分の存在下ではPHの変化により容易に相互に変化するので、周囲へ同程度の影響をもたらすものと考えられます。

人もしくはペット等の居る周囲空間へ次亜塩素酸を放出して使用する場合には
以下のことを守ることが必要であると考えます。

使用自主基準として
1、眼・喉気管支に違和感を受けないこと
2、常に0.06ppm以内であること
3、短時間居る場所は0.002ppm以下が望ましい
4、長時間居る場所は0.00005ppm以下であること、

 寝室で0.001ppmにして過ごしたケースでは翌朝、喉にいがいが感を受けた例がある。0.00005ppmでは喉・気管支・眼に違和感を受けた例は聞いていません。
(身体へ以上をきたす:目視、解剖等により異常確認可能)

日本産業衛生学会 許容濃度等の勧告(2018年度)
許容濃度 0.5ppm
があるが、労働条件下の基準であり、8H/日、40H/週の負荷、個人のばらつき因子が小さい、など環境基準に比べると格段に緩い条件となっているので、許容濃度は一般生活環境における安全濃度としてはふさわしくない。

室内環境の次亜塩素酸濃度測定
実環境の次亜塩素酸濃度測定は濃度が希薄過ぎて容易には検出することができない。
このため、希薄化前の気化装置からの放出量を測定し、部屋の換気量で除して濃度を算出する。
次亜塩素酸濃度(ppm)≒放出量(mg/h)/(部屋の容積(m3)x換気回数(1/h))x0.345(ppm/(mg/m3))

また安定後の、試験機内次亜塩素酸濃度xポンプ送風量=部屋の次亜塩素酸濃度x部屋の換気量であるから
実験例(測定下限値):風量0.8Lのポンプを4秒オン44秒オフで間歇運転する。このとき、検知管測定値が検出下限値の0.05ppmであったとする。この次亜塩素酸気化装置を8畳間32m3の部屋に置き、換気回数を0.3回/Hとすると、
部屋の次亜塩素酸濃度(ppm)=0.0008x4/48x60x0.05/(32x0.3)=0.000021ppm(=0.021ppb)

次亜塩素酸気化量の簡易な測定


精度を求める場合には次の方法を参考にしてください。
独立行政法人国民生活センター
二酸化塩素による除菌をうたった商品 -部屋等で使う据置タイプについて-
図9


何故、塩素は猛毒、次亜塩素酸は安全と言われるのか
塩素の事故はボンベで供給した塩素ガスが利用の過程でガス漏れを起こす、あるいは次亜塩素酸ナトリウム6%水溶液を使用する過程で間違って酸を混入してしまうなどの事故により、塩素ガスを放出してしまう事により発生しています。
塩素の気相/液相分配平衡の値であるヘンリー定数は13.57atm/(mol/l)です。塩素は酸性水溶液中には残らずほとんどが大気中へ放出されてしまいます。

一方、次亜塩素酸水の水溶液のPHはほぼ中性であることを前提としています。
次亜塩素酸のヘンリー定数は約0.001atm/(mol/l)です。次亜塩素酸はほとんどが水溶液中にあり、僅かしか気化しません。次亜塩素酸濃度250mg/lの次亜塩素酸水を容器の半分まで入れ密栓し、充分時間経過後上部気相の次亜塩素酸濃度測定を行うと3ppm位になっています。実際の部屋に次亜塩素酸水の入った容器を蓋をせず置いた場合、次亜塩素酸を検出(検出限界0.05ppm)することはまずありません。部屋は多少なりとも換気があり、次亜塩素酸が検出されることはまずありません。

塩素と次亜塩素酸のヘンリー定数の比は13.57/0.001=13570ですから、乱暴な言い方をすると、同じような条件の室内濃度測定をすると、次亜塩素酸が0.05ppmの場合、計算上塩素では679ppmになります。次亜塩素酸では臭気も感じない程度の低濃度であるのに対し、塩素では即死に近い高濃度になります。

塩素(ppm)  (危険物データブック 東京消防庁)
0.1~0.2    臭気を感ずる。
0.2~3.5    臭いを感じるが耐性が生じる。
1       かなり刺激臭が強い。
3~6      目、鼻、喉に刺激、頭痛をまねく。
14~21     0.5~1時間で生命危険。
40~60     短時間で生命危険。
100      1分間以上耐えられない。
430      30分以上で致命的
900      即死。



次亜塩素酸による空間除菌消臭・一般細菌、大腸菌検査

2019年07月10日 | Weblog
空間除菌、次亜塩素酸水で歯周病、虫歯、口臭、わきが、足臭をなくそう、 蚊、蟻、ダニ防除

次亜塩素酸気化装置を用いた除菌

一般細菌、大腸菌検査
300リットルのケース内に次亜塩素酸気化装置を置き電解電流0.1mAを流した。このとき、次亜塩素酸濃度は0.05ppmであった。
このケース内に豚肉を調理し細菌および大腸菌に汚染させたまな板を置き、初期、1時間後、3時間後のまな板表面の一般細菌および大腸菌汚染度を測定した。
次亜塩素酸濃度は検知管
細菌等はサンコリ試験紙を用いた。
(次亜塩素酸濃度は反応同等性を確認の上、塩素検知管を用いた。)

初期  左側は一般細菌、右側は大腸菌


1時間後  左側は一般細菌、右側は大腸菌


3時間後  左側は一般細菌、右側は大腸菌





押入れのカビ臭防止

1階押入れのカビ臭さを次亜塩素酸気化装置で消臭した。
カビ臭のする押入れに次亜塩素酸気化装置を置き、2mA通電した。5日後、カビ臭は完全に消えていた。このとき、押入れ内は塩素臭も無く無臭であった。
0.5mAでもカビ臭は防止できると思われるので追加試験を行う。また、カビの繁殖、胞子の放出についても試験する。

0.5mAで良ければ、3年間ノーメンテナンスで使用できます。(0.5mAでは約6cm角の大きさですが、2mAでは約12cm角の大きさになってしまいます。)電源に電池を使用する場合には、途中電池の交換が必要です。

この次亜塩素酸気化装置は水の蒸発が無いので、押入れの除菌消臭・防カビ、エレベーター内の除菌消臭・インフルエンザウイルス対策など狭い場所での使用に適しています。