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拾い読み★2011-081≪コラム記事≫

2011年03月21日 18時39分28秒 | マリーンズ2011~15
選手たちの新・応援歌を総チェック!
歓喜の歌がライトスタンドに響く日。


 震災の影響があるとはいえ、そろそろシーズンの足音も聞こえてくる今日この頃。
 未曾有の天災からくる悲しみを乗り越えるためにも……外野席住人の方々には新たに加わる選手応援歌の復習に励んでいただきたい!
 もちろん応援歌、鳴り物応援と聞いて、拒絶反応を起こす野球ファンの方もいるだろう。野球場での観戦の仕方は千差万別であるから、そのことは否定しない。だが、せっかく日本にはメジャーリーグにはない応援歌という文化があるのだから、その世界を知らずして食わず嫌いをするのは実にもったいないような気がするのだ。
 応援歌の詞を読み解いてみれば、ファンがその選手へ何を期待し、どんなプレースタイルであるのかが、なんとなくわかってくる。
 たとえばバッターボックスに立っているのに応援歌で守備や足のことしか触れていない選手がいれば、つまり、まぁ、そういうことである。
 そして、球団によって差異はあるが、個人応援歌がつくということは、ファンから一人前としてある程度認められた証でもある。そのことは例外こそあれ選手からしても嬉しいらしく、モチベーションにしている選手もいるくらいだ。
 今シーズンもほとんどの球団で、新しく個人応援歌を得た選手たちがいる。各球団で新たに個人応援歌を得た選手の顔ぶれと、その歌、メロディに込められたファン側の思いなんてものを考察してみたいと思う。
 ちなみにそれぞれの応援歌の詞は長いため、ここでは軽く触れるだけとする。歌詞などの詳細が知りたい人は各球団、または応援団のHPを見ることをおすすめする。

個人応援歌ができた中日の大島洋平にはレギュラー獲りの期待が。
 ではまず、セ・リーグから。
 昨年優勝を果たしたドラゴンズでは、日本シリーズで大活躍した大島洋平に個人応援歌がついた。新背番号「8」も与えられたことを鑑みても、レギュラー候補としての首脳陣・ファンの期待が感じられる。また昨年個人応援歌があったブランコは、昨年の不振から心機一転という意味で今季の応援歌が変更されている。森野・和田の後の5番打者は今季のドラゴンズのキーポイント。応援団からの、ブランコへの期待の大きさがうかがえるというものだ。
 阪神、巨人は今のところ新着の発表はない様子。
 昨年、214安打を放った阪神のマートンも、外国人汎用テーマからの変更が発表されていないところを見ると、このまま定着になるのだろう。

ヤクルト小川監督の現役時代の応援歌、覚えてます?
 ヤクルトは期待の川端とオリックスから移籍してきた濱中に新しく個人曲がついた。飯原、畠山は変更となり、今シーズン戻ってきた宮出には再び前回の個人応援歌が使われる。
 なかでも阪神、オリックスと名曲揃いだった濱中は今回も名曲の予感が漂う。
 壮大な前奏からはじまる勇猛な楽曲は、かつて和製大砲として将来を嘱望された濱中の復活を期待せずにはいられない見事な仕上がり。やはり、何かしらを持っている選手は、曲にも恵まれるのだろう。「辿り着いたこの地、漢の意地見せろ~」という歌詞もまた泣かせる。
 また、最近ではロッテ西村、中日落合、巨人原など、監督にも応援歌世代の選手が増えてきているため現役時代のテーマを勝利時などに流す傾向があるが、あの控え目な小川監督にも今季からついに曲がついている。現役時代の応援歌はあのインディ・ジョーンズのテーマ! ……覚えてない。

カープファンは応援歌よりもスクワットに耐えうる体力を!
 さて、応援歌文化の発祥球団であるカープ。
 岩本あたりついてもおかしくないが、今季はまだ新曲の発表はないようだ。しかし、カープはかっこいい楽曲が多いのに、すぐに“スクワット応援”に移ってしまうためになかなか歌詞を覚えられない。むしろ準備すべきは観客席で何度も何度も立ったり座ったりを繰り返すための体力面の方か。
 セ・リーグ最後はベイスターズ。
 森本、渡辺直人の移籍組は歌詞に前球団のテイストを含ませるなどリスペクトも込められた作品。しかし、それら以上に力が入っているのは、今季レギュラー獲りが至上命令となっている筒香だ。
 前奏部分で田代富雄のフレーズを使ってしまうというこの贅沢な一曲は、この先20年歌い続けられるに相応しい力作。これは……いい。

王者ロッテの圧倒的なグルーヴ感は今季も健在。
 もちろんパ・リーグも、魅力ある応援歌が目白押しだ。
 まずは、一昨年の応援団問題で、昨年は応援歌がガラリと変わった千葉ロッテ。
 昨年の日本シリーズで戦ったドラゴンズの選手やファンは未だに「ゴー、きよーたーきよたー」などのフレーズが耳から離れないという症状に悩まされているとも聞くが、その12球団イチの感染力と圧倒的なグルーヴを巻き起こす旋律は今季も健在。新曲では翔太に同じ沖縄のモンパチの琉球哀歌を使用しているが、それ以上に驚かされたのが、名曲と名高いサブロー、そして応援歌史に残るであろう名曲中の名曲、福浦の楽曲をガラリと変えてしまったことだ。しかもこれが、メチャメチャカッコいい。特に福浦は前作を凌駕するほどの出来栄えで、歴代作品も含めたCDを出してほしいほどのレベル。
 日本一になってもこの攻めの姿勢は、さすが、である。


12球団で唯一、選手全員の応援歌を持つソフトバンク!?
 そして12球団で唯一、投手も含む登録選手全員に応援歌を作ろうとしているのは応援歌天国ソフトバンク。昨年ドラフトされた5名ほか新外国人投手のレルー、移籍してきた内川、細川、カブレラと、選手の数だけ応援歌があるわけだ。果たして、全員覚えているファンはいるのだろうか……いるのだろうな。
 内川は横浜時代のポップな曲調から一転、松中ら往年のホークスの看板打者を彷彿とさせる重厚な旋律。細川も主軸らしい王道の出来栄えと、それぞれに相応の期待がうかがえる。
 投手応援歌をはじめ、多くの選手に個人応援歌がある西武は今のところ新しい応援歌は発表されていない模様。秋山翔吾あたりが活躍次第ではシーズン中に出てくるか。日本ハムでは、大野、鵜久森、村田和哉とレギュラー獲りに期待が掛かる若手に揃って個人応援歌がついた。だが、彼らと同じぐらいの立ち位置にいる陽岱鋼への個人応援歌は見送られた。これは本人としては相当悔しいはず。今季の陽に注目したい。

本塁打王T-岡田に個人応援歌が! 楽天の岩村、松井は……。
 そしてオリックスは相変わらず熱い。
 今シーズン満を持してついに個人応援歌が完成したのがT-岡田。同球団らしい勇ましくて骨太な旋律に、野球界ではタイロン・ウッズ以来となるまさかの「T」コールが鳥肌もの。球団の顔となる選手に相応しい、今シーズンの目玉ともいえる渾身の一作だ。
 さらに、意外なところでイ・スンヨプ。歌詞に韓国語が多すぎて慣れるまでが大変かもしれないが、楽曲の方はT-岡田に匹敵するであろう素晴らしい出来栄え。声が揃うようになれば、かなりの完成度になるだろう。その他も素晴らしい作品をそろえてきたが、欲を言えば、坪井に「PL、青学、東芝、(阪神、日ハム)」のファンファーレを入れて欲しかった。
 最後に楽天だが、岩村、松井稼頭央というビッグネーム2人が加わっていながら、彼らの応援歌は今のところ発表されていない。今月の頭に星野監督が応援を行わない「球音を楽しむ日」を作ることを示唆したことで、遠慮しているのだろうか。ヤクルト時代の岩村、西武時代の松井稼頭央の応援歌が名曲だっただけに、今後の展開に期待したい。
 以上、ざっと駆け足で見てきた今シーズン注目の新応援歌。しかし、どんなに素晴らしい個人応援歌がついたとしても、選手自身が活躍しなければ埋もれてしまうのが応援歌の難しいところ。本当の名曲というものはシーズンが終わったときにはじめてわかる……のかもしれない。
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