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拾い読み★2010-330≪コラム記事≫

2010年11月16日 05時46分16秒 | マリーンズ2007~10
年俸高騰の裏側でドライになった解雇劇

■先週の五つ星ニュース「ヤクルト・青木が年俸3億円突破へ」
11月9日、東京ヤクルト・青木宣親外野手の来季年俸が、球団の日本人選手史上最高額になることが有力になった。今季の年俸2億8000万円(推定)から大幅アップの3億円超えは確実であり、2004、05年の古田敦也の年俸3億円を抜くのは間違いない。球団関係者は「(チーム内の査定では)すべての選手の中でもちろんトップの評価。2度目の200安打(209安打)を打ったし、アップは確実でしょう」と語り、契約更改交渉の席では4000万円増の3億2000万円程度が提示される見通しだ。
■年俸高騰の裏側で気になるバランスの悪さ
 FA制度が導入され、選手の海外移籍なども活発になって以降、プロ野球選手の年俸は一気に跳ね上がった。特に近年の全体的な年俸高騰は著しく、青木のような超一流プレーヤーが年俸3億円超と言われても、いつのまにか「青木なら当然の金額だろう」と特に驚かなくなってきた。感覚がまひしてしまったのだろう。
 しかし、球団の日本人選手史上最高年俸プレーヤーにプロ8年目で躍り出ると聞くと、さすがに衝撃を覚えてしまう。金額云々よりもスピードがすさまじい。まだまだ衰え知らずの青木だけに、この先どこまで年俸が上がるのか楽しみだ。もっとも、いつかの米大リーグ移籍のうわさは依然として絶えないが。
 一方、横浜ベイスターズの身売り問題や地上波テレビ中継の激減による各球団の減収のニュースなどを聞いていると、球界全体の経済事情が厳しいのは明らかだ。いまもなお赤字経営を強いられている球団は多く、第二の近鉄バファローズがいつ出てきてもおかしくない状態だという。つまり、選手の年俸は高騰しているものの、球団がもうかっているわけではなく、そのへんのバランスの悪さに妙なしこりを感じてしまう。余計なお世話かもしれないが、各球団の懐事情は大丈夫なのだろうか。
■かつてに比べ、ドライになった解雇通告
 現代のプロ野球界はかつてに比べ、選手が自分の権利や夢をずいぶん主張しやすい環境になった。プロ野球選手が個人事業主であることを考えると、それは確かに当然のことであり、球団と選手はより対等に、よりドライに話をできるようになった。
 球団サイドにしてみれば、ぜひともわがチームに引き止めておきたいスター選手には金銭的にも待遇的にも大盤振る舞いする必要がある。だからこそ、近年は選手の年俸が著しく高騰したのだろうが、しかしそれは逆に考えると、どんなスター選手であっても数年続けて成績を残せなくなったら、球団は情け容赦なく大幅減俸をする、あるいはクビを切るということを意味しているんじゃないか。それでこそ、対等の関係だ。
 それを証拠に近年の球界はかつてのスター選手に対する“引き際の通告”が、昔に比べ非常にドライになったような気がする。特に全盛期にFA宣言などを駆使して、様々な球団を渡り歩いた経緯のあるベテラン選手は、いったん力が落ちてしまったら、過去に残してきた素晴らしい実績に似合わない寂しい解雇通告を受けることも多くなった。
■中村紀、大村らの少々あっさりした解雇劇
 ことしに限って言えば、前東北楽天の中村紀洋や前オリックスの大村直之あたりがそうだろう。2人ともかつては文句なしの一流選手であり、2000本安打達成も間近に迫っているにもかかわらず、今シーズン限りでそれぞれの前所属球団を解雇された。
 プロ野球は実力の世界であるからして、成績を残せなくなったら厳しい現実が待ち受けているのは仕方ないが、それにしても中村や大村ほどの大選手にしては、少々あっさりした解雇劇だったという印象がある。いくら衰えたとはいえ、中村は今季も規定打席に到達し、13本塁打を放っている。大村は今季わずか2試合の出場に終わったが、それでも昨季はレギュラーとしてほぼフルシーズン働き、3割近い打率(2割9分1厘)を残している。かつての球界の慣例なら、あと数年は様子を見てもおかしくない成績と言えるだろう。
 おそらく、これがひとつの球団にずっと在籍してきたような選手なら、球団は過去の実績に敬意を払いつつ、もっと丁重に扱ったような気がする。しかし、中村や大村のように全盛期に自分の権利を主張し、FA移籍を経験してきた選手は、いざ成績が下降してきたら、そのぶん球団から情ではなくビジネスライクに対応されやすいのではないか。
 現在のところ、2人とも来季の所属球団は決まっておらず、先日行われた第1回12球団合同トライアウトにも姿を現さなかった。もしこのまま引退ということになったら、あれだけの大選手にしてはあまりに寂しい引き際だと切ない気持ちになる。しかし、それもまたプロ野球選手の権利主張や年俸高騰の裏側にある新時代の現実なのかもしれない。





ノムさん、日本人メジャー流出に「屁理屈だよ。俺に言わせりゃ」

13日深夜、TBSのスポーツ番組「S1」では、土曜日恒例となった元東北楽天ゴールデンイーグルス監督・野村克也氏による「ノムさんのボヤキ部屋」コーナーが放送された。
「今日は何をボヤいてもいいんだね」と前置きした野村氏。「今一番腹立ってるのは、猫も杓子もメジャー、メジャーって、日本のプロ野球はメチャメチャ(メジャーメジャー)になっちゃうよ」とダジャレをいいつつ、相次ぐ日本人選手のメジャー流出に怒りを露にした。
その後も、「メジャー行くのも、止めるのも五分五分なんだけど、自分の人生一回しかないからね。夢を果たすっていうのは結構な志なんだけど。僕らは日本のプロ野球で厄介になって、お世話になって、ここまでこれたわけで、日本のプロ野球どうなるんだって、そっちが心配。一流選手って簡単には生まれないじゃない。10年に一人出るか、出ないか。分かりやすくいえば、イチローとか松井が行っちゃったでしょ。それくらいに匹敵する選手出た?出ないでしょ」と捲くし立てる野村氏。ロッテ・西岡剛が、チームを日本一に導いたことで、今度は自分の夢を目指したいというメジャー挑戦理由を語ったことについては、「屁理屈だよ。俺に言わせりゃ。勝手なことすんなって。僕としては正直行ってほしくない。日本のプロ野球の発展のために尽力してほしい」と訴えた。
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