ロッテ無念の終戦 秘密兵器G・G・佐藤の活躍実らず、CS敗退
クライマックスシリーズ(CS)ファーストステージで西武を破り、楽天とのファイナルステージへ進んだロッテは21日の第4戦で5-8の逆転負け。アドバンテージを含む対戦成績は1勝4敗となり、敗退が決まった。同じくシーズン3位から日本一へ登り詰めた2010年の再現はならなかったが、伊東監督は「最後まで粘りを見せてくれた」と選手の労をねぎらった。(三浦馨)
G・G・佐藤の逆転弾実らず
何とも惜しい試合だった。第4戦は3点を追う四回、無死二、三塁から今江の遊ゴロの間に1点を返し、さらに2死二、三塁から、自ら「秘密兵器」を名乗り、CS初スタメンとなったG・G・佐藤が左翼席へ起死回生の逆転3ランを放った。
その裏、3番手投手の西野が楽天の主砲・ジョーンズに2ランを浴びて再びリードをされるが、七回1死二塁から根元が右前へ同点の適時打。ここまではがっぷり四つの展開だった。
だが、またしてもその裏、4番手のロサがマギーに勝ち越しのソロ本塁打を許すと、八回には決定的な2点を追加された。それでも九回2死から根元と代打の福浦が楽天の6番手で登場したエースの田中から連打。一発出れば同点の場面を作ったが、最後の打者・井口が三ゴロに倒れた。
粘りのある姿勢、1年間見せた
「ファーストステージを勝ち抜いた勢いで(仙台へ)乗り込んだが、向こうの投手陣に止められてしまったね」。試合後の伊東監督は、さばさばとした表情だった。
開幕前、ロッテの上位進出を予想する声は少なかった。「下馬評が決して高くない中、開幕から2試合(オリックス戦)にサヨナラ勝ちしてから粘りのある、最後まで諦めない姿勢を1年間(通して)できた」と指揮官は収穫を語った。
もちろん課題はある。「先発投手陣に完投できるスタミナがなく、中継ぎ陣へ負担をかけた。(チームも)選手個人個人に淡泊な部分があって泥臭さが足りない。鍛え上げなくては」と来年へ向けた青写真を描く。「でも去年の秋季キャンプでひ弱さを感じた選手たちが一生懸命やってくれた。あっという間の1年だったが、楽しめた」と伊東監督は総括した。
まだ終わったような気がしない
選手も手応えを感じたようだ。2年目で遊撃の定位置を獲得。この試合も二塁打を含む2安打と気を吐いた鈴木は「シーズンより、(CSのほうが)いい試合ができた。まだ終わった気がしない」と残念そうな表情。
「この悔しさを忘れちゃいけないと思う。まずは自分自身を見つめ直し、来年チームがレベルアップするための戦力になりたい」とうなずく。
西武とのファーストステージ第3戦で好投。ファイナルステージ進出へ貢献したが、この試合は二回途中3失点と試合を作れなかった唐川は「緊張はしなかったが、四死球が多かった。初歩的なミス」と肩を落とす。
「1年間(先発を)できたことはよかったが、追い求めているのはそこじゃない。もっと(試合の)終盤に安定した投球ができるようにならないと」と早くも来年の自身の目標を口にした。
ベテランの福浦は「悔しい!」が第一声。「でもCSでいいところまでいけたので、若い選手の収穫になったのでは。みんな『来年こそは』と思っているはず」とナインの思いを代弁した。
(産経)
クライマックスシリーズ(CS)ファーストステージで西武を破り、楽天とのファイナルステージへ進んだロッテは21日の第4戦で5-8の逆転負け。アドバンテージを含む対戦成績は1勝4敗となり、敗退が決まった。同じくシーズン3位から日本一へ登り詰めた2010年の再現はならなかったが、伊東監督は「最後まで粘りを見せてくれた」と選手の労をねぎらった。(三浦馨)
G・G・佐藤の逆転弾実らず
何とも惜しい試合だった。第4戦は3点を追う四回、無死二、三塁から今江の遊ゴロの間に1点を返し、さらに2死二、三塁から、自ら「秘密兵器」を名乗り、CS初スタメンとなったG・G・佐藤が左翼席へ起死回生の逆転3ランを放った。
その裏、3番手投手の西野が楽天の主砲・ジョーンズに2ランを浴びて再びリードをされるが、七回1死二塁から根元が右前へ同点の適時打。ここまではがっぷり四つの展開だった。
だが、またしてもその裏、4番手のロサがマギーに勝ち越しのソロ本塁打を許すと、八回には決定的な2点を追加された。それでも九回2死から根元と代打の福浦が楽天の6番手で登場したエースの田中から連打。一発出れば同点の場面を作ったが、最後の打者・井口が三ゴロに倒れた。
粘りのある姿勢、1年間見せた
「ファーストステージを勝ち抜いた勢いで(仙台へ)乗り込んだが、向こうの投手陣に止められてしまったね」。試合後の伊東監督は、さばさばとした表情だった。
開幕前、ロッテの上位進出を予想する声は少なかった。「下馬評が決して高くない中、開幕から2試合(オリックス戦)にサヨナラ勝ちしてから粘りのある、最後まで諦めない姿勢を1年間(通して)できた」と指揮官は収穫を語った。
もちろん課題はある。「先発投手陣に完投できるスタミナがなく、中継ぎ陣へ負担をかけた。(チームも)選手個人個人に淡泊な部分があって泥臭さが足りない。鍛え上げなくては」と来年へ向けた青写真を描く。「でも去年の秋季キャンプでひ弱さを感じた選手たちが一生懸命やってくれた。あっという間の1年だったが、楽しめた」と伊東監督は総括した。
まだ終わったような気がしない
選手も手応えを感じたようだ。2年目で遊撃の定位置を獲得。この試合も二塁打を含む2安打と気を吐いた鈴木は「シーズンより、(CSのほうが)いい試合ができた。まだ終わった気がしない」と残念そうな表情。
「この悔しさを忘れちゃいけないと思う。まずは自分自身を見つめ直し、来年チームがレベルアップするための戦力になりたい」とうなずく。
西武とのファーストステージ第3戦で好投。ファイナルステージ進出へ貢献したが、この試合は二回途中3失点と試合を作れなかった唐川は「緊張はしなかったが、四死球が多かった。初歩的なミス」と肩を落とす。
「1年間(先発を)できたことはよかったが、追い求めているのはそこじゃない。もっと(試合の)終盤に安定した投球ができるようにならないと」と早くも来年の自身の目標を口にした。
ベテランの福浦は「悔しい!」が第一声。「でもCSでいいところまでいけたので、若い選手の収穫になったのでは。みんな『来年こそは』と思っているはず」とナインの思いを代弁した。
(産経)
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