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今、自分が出来ること。やれること。それを精一杯やっていかなくちゃ!!

コラム記事【8/5~8/7】

2024年08月07日 10時08分44秒 | マリーンズ2024
≪8/5≫


安定した投球を披露

 「まずは真っ直ぐがしっかり投げられているというところが、そういう要因なのかなと思います」。

 ロッテの横山陸人は6月5日に再昇格後、6月7日の広島戦から7月27日の楽天戦にかけて15試合連続無失点、8月2日のオリックス戦で3-2の9回に登板し1回を無失点に抑え今季3セーブ目をマークするなど安定した投球を披露している。

 横山本人が話したように力強いストレートで、打者をねじ伏せている。1-0の8回に登板した4日のオリックス戦も、先頭の大里昂生をストレートで右飛、続く西野真弘を152キロのストレートで右飛、森友哉をストレートで追い込み、最後は142キロの変化球で空振り三振に仕留めた。 

 “ストレートの質”にこだわっているが、“継続”して良いストレートを投げるためにやっていることなどあるのだろうかーー。

「最初(一軍に戻って)来た時に感じはよくなってきてはいたんですけど、これっというものを掴めていなかった。こっち(一軍に)きて試合を投げながら、自分のハマるフォームというか、ここを意識すればこういう感じの球がいくという部分を見つけられた。そこが良かったのかなと思います」。

 スライダーに関しても「大きいスライダーをしっかり投げられていますし、そういうところが良いのかなと思います」とし、「割とストライクゾーン内で投げられているので、良いのかなと思います」と好感触。

 「去年まではスライダーが自分の中でダメだったので、いずれかはスライダーもシンカーも両立していければいいんですけど、そういうところが今後の課題かなと思います」と反省も忘れない。 

日々の振り返り

 再昇格後は安定した投球でブルペンを支えているが、自身の投球映像を振り返って反省をする。

 「前回投げての反省をスマホで書いて、そこで復習して次の登板に向けて何をすればいいんだろうというところで、次の日の調整、キャッチボールの意識を考えてやっています」。

 そうした日々の積み重ねが安定した投球につながっている。オールスター明けは早くも5試合に登板しているが、勝ち試合の7回、8回、さらには勝ち試合の最後を締めくくる登板もある。「毎回変わらないんですけど、とにかくゼロを続けるのが自分の仕事だと思いますし、ゼロを並べるところがチームの勝利にも繋がってくると思うので、そういうところはしっかり積み重ねてやっていければいいかなと思います」。日に日に存在感を高める背番号“60”が、ブルペンを支えている。

取材・文=岩下雄太 

(ベースボールキング)

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≪8/6≫


 練習休日、月曜日の午前中。本拠地ZOZOマリンスタジアムのグラウンドに小川龍成内野手の姿があった。一球、一球、丁寧にボールをさばいて投げる。それを黙々と繰り返していた。真夏のうだるような暑さの中、汗を拭いながら懸命にボールを追った。

 小川はその2日前のイーグルス戦(楽天モバイル)で試合途中から二塁で試合出場したが、二つの失策を記録していた。翌日の試合を終え、仙台から帰京する際に新幹線のプラットホームでチームスタッフの姿を見つけると神妙な表情で声をかけた。「明日、マリンにいますか? もし、よければ練習に付き合ってもらえませんか?」。チームスタッフが快諾をして、休日返上の特守を行うことが決まった。

 「エラーをした事実は変わらないけど、モヤモヤが残っている状態だと次の試合で思い切ったプレーができないと思いました。だからそのモヤモヤを晴らす意味でも練習をしたいと思いました」と、小川はオフ日に自主練習を行っていた心境をそのように話した。

 二つの失策を記録した試合、チームは勝利した。勝利のハイタッチを終えてベンチに戻ると悔しさがこみ上げてきた。だから一瞬、ベンチで下を向いたまま、動けなくなった。そんな時、コーチ、チームメートたちが声をかけてくれた。

 「結構、落ち込んで暗い気持ちになっていた。最初、コーチの皆さまに声をかけてもらって、その後もいろいろな先輩から声をかけてもらった。『大丈夫だよ』と言ってもらった」と小川は振り返る。ブルペン担当の黒木知宏投手コーチも「これまで何度、(小川)龍成の守備に助けられたことか。だから切り替えて前を向こう。必ずこの悔しさをぶつけるチャンスは来るから」と優しく声をかけてくれた。気遣ってくれるコーチ、先輩方の想いがありがたかった。だからこそすぐに悔しさをエネルギーに変え、前を向くことができた。そして、何か行動に移さずにはいられなかった。

 休日練習を行った翌7月30日に本拠地で行われたライオンズ戦で小川はヒーローになる。同点で迎えた九回二死満塁の場面で三塁側にスクイズを敢行。意表を突いたことで相手守備陣が乱れ、サヨナラ勝ちのランナーが生還した。

 「打席が回ってきたら(スクイズを)やるつもりでいた。いい形になってよかった」。ユニホームを泥だらけにしながらヒーローは笑った。ロッカーに戻ってくると「ほらね。すぐにいいことがあったでしょ」と黒木投手コーチから笑って声をかけられた。「ハイ!」。小川もうれしそうにほほ笑んだ。

 野球は失敗のスポーツとも言われている。人生もまた同じだ。大事なのは失敗した後にどのような行動をとるか。失敗を糧とできるか。小川龍成26歳、泥くさく、ガムシャラに生きている。

(千葉ロッテマリーンズ広報 梶原紀章)

(千葉日報)

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≪8/7≫


 ファームで課題を持って取り組んできたロッテの菊地吏玖は、8月3日に再昇格を果たし同日のオリックス戦で2回を無失点に抑えた。

 菊地は5月4日に今季初昇格し4試合に登板して、6月1日に一軍登録抹消となった。降格後、ファームでは少ない球数で三振を取ること、ボールの力を出していくことを意識し取り組み、一軍で経験したことを頭に入れて、いつ一軍から声がかかってもいいように準備してきた。

 再昇格後、初の一軍マウンドとなった8月3日のオリックス戦、先頭の西川龍馬を2ボール2ストライクから145キロのストレートで空振り三振に仕留めると、続くセデーニョもストレート2球で追い込み、最後は144キロのストレートで見逃し三振、最後は来田涼斗を2ボール2ストライクからフォークで空振り三振に打ち取った。1イニング目の7回は15球中12球がストレートのパワーピッチング。

「5月に上がってきた時もそうなんですけど、情報がないとはいえプロのアジャスト能力が高いですし、一軍のトップの選手と対戦させてもらった時に真っ直ぐで(押し)通せていたというのは少なからず自信になっていると思います」。 

ストレートで押して、来田をフォークで三振に仕留めた場面については「(三振の)1球前に叩きつけてしまって、修正できたところはいいんですけど、あの日、フォークを全部叩きつけてしまった。抜けるよりはいいんですけど、1球で仕留めるようにならないと大事な場面では使えない。もっと突きつけないと行けないと思います」と反省した。

 菊地は2イニング目となった8回は走者を出しながらも、ストレート中心の投球で無失点に抑えた。

 磨いてきたストレートについて「スピードの割に空振りも取れたり、ファウルも取れているので、強さというところでは悪くないと思うんですけど、僕はまだ情報の少ない選手。情報を取られて対策されてきた時にそれ1本では抑えられないと思う。フォーク、カーブ、スライダーでカウントを取れて、空振りを取らないと行けないなと思います」と課題を口にした。

 目的意識を持ってファームで取り組んできたことが、一軍の舞台で出せたというのはあったのだろうかーー。

 「そうですね、ファームでの上がってくる最後の3試合、4試合も真っ直ぐをちゃんと通して、スライダーで打ち取ったり、カーブでカウントを整えることができた上で上がってきた。それが自信になっていますし、前回の経験も自信になっています」。

 ファームだった7月18日の取材で「5月31日のように痺れる場面で任せてもらえるピッチャーになっていかないといけない」と話していたが、痺れる場面で投げるために「1個1個の試合で結果を残して、それの積み重ねでしか、そういうところの信頼はないと思うので、1個1個やっていくだけかなと思います」とキッパリ。「一軍はゼロで抑えれば、○かなと思っているので、とにかくゼロで次に繋げることを意識しています」。結果を残し続けた先に、痺れる場面での登板が待っている。菊地が話したように、“ゼロ”で抑えていきたい。

取材・文=岩下雄太

(ベースボールキング)


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