唐川Vs大嶺、ロッテでGライバル伝説再現
ライバル伝説を復活させる。ロッテの西本聖1軍投手兼バッテリーチーフコーチ(53)が沖縄・石垣島キャンプの12日、大嶺祐太投手(21)と唐川侑己投手(20)を互いにライバル視させる“教育プラン”を明かした。同コーチは1歳差の両右腕に、巨人の現役時代にしのぎを削り、同じく1歳差だった江川卓氏(54)=野球評論家=と自身を重ねた。大嶺が「江川」で唐川が「西本」。2人の強烈なライバル関係がロッテ浮上の力になる。
江川Vs西本。あの“構図”を若き2人の右腕にあてはめた。西本投手コーチが、投手陣再建に向けて推し進める“方針”を初めて明かした。
「競う相手がいた方が強くなれるんだ。ブルペンに入る時間や練習内容が一緒なら、相手を意識することができる」
若き日の記憶が鮮明に蘇った。エースとして活躍した巨人時代、1歳上の江川氏が最大のライバルだった。キャンプのブルペンで互いに意地になり、330球を投げ合ったこともあった。
自分を強くしてくれたのはライバルがいたから。だから決めた。大嶺を江川氏に、唐川を自身に重ねて競わせる。
実はこのキャンプ、これでもか!! というほど徹底している。宿舎(1人部屋)は当然、隣同士。常に行動をともにさせる。練習メニューもまったく同じ。ブルペンも並んで投げ込ませる。かけるハッパも「唐川(大嶺)の方がいい球を投げているぞ」。
この日も同時にブルペン入り。キャンプ通算で大嶺の球数は「1541」、唐川も「1351」に達した。
そんな“チーム方針”を両右腕も理解している。「江川さんと西本投手コーチのような関係になれれば」と同じ言葉を口にした。
「江川さんが登板したときは、いつも“打たれろ”と思っていたけど、オフは一緒にゴルフに行ったり、私生活は仲が良かったよ」
大嶺よ、江川さんになれ。唐川はオレになれ-。今季、成績だけではなく、2人の“関係”に注目だ。
テスト生・テヘラに西村監督高評価…ロッテ
ロッテのキャンプにテスト生として参加しているキューバ出身の左腕マイケル・テヘラ投手(33)が12日、32球のブルペン投球を披露した。西村徳文監督(50)ら首脳陣の前で、メジャー通算11勝の片りんを見せた。
スリークオーターからテンポよく投げ込んだ。「自分の持ち味はコントロール。カーブもカットボールも両コーナーに投げられるんだ」。決め球は縦に割れるカーブ。西村監督も「制球は良さそう。変化球のキレもいいんじゃない」と評価した。
身長は172センチだが、ガッチリした胸板に加え、顔もオリックス・カブレラにそっくり。「似てる? ありがとう。彼のように日本でプレーできるなら、生涯日本でやりたい。家族も文化を学べるからね」。13日に登板予定の紅白戦の結果で合否が決まる。米国のマイアミに残してきた家族のためにも、全力で“ジャパニーズドリーム”をつかみにいく。
◆マイケル・テヘラ(Michael Tejera)
1976年10月18日、キューバ生まれ。33歳。94年に米国へ亡命。95年、マーリンズにドラフト6巡目指名で入団。99年にメジャー初登板。2005年にレンジャーズで3試合投げて以降、メジャー登板なし。大リーグ通算111試合で11勝13敗、防御率は5・14。昨季はメキシカンリーグを含め、マイナー4球団を渡り歩き、7勝3敗。172センチ、80キロ。左投左打。
テスト生のテヘラ 13日の紅白戦に登板へ
ロッテのテスト生として11日から参加している元レンジャーズのテヘラが、ブルペン入り。
変化球を交えて32球を投げた。メジャー通算11勝左腕は「自分の持ち味は両サイドへの制球力。チャンスを与えてもらってうれしいし、頑張るだけ」。西村監督は「変化球の切れは良さそう」と評価。13日の紅白戦に登板予定で、翌14日の紅白戦と合わせて投球をチェックし、合否を決める。
【ロッテ】キューバ左腕テヘラをテスト
ロッテの入団テストを受けるキューバ出身左腕マイケル・テヘラ投手(33=元レンジャーズ)が12日、沖縄・石垣島でブルペン投球を披露した。約30球のブルペン投球に、西村監督は「球数が多くないので、今日は参考にならない。明日(13日)明後日(14日)の紅白戦で見てからだね」と評価を保留した。テヘラは「感じは良かった。明日、投げるのが楽しみだ」と話した。
これが西村ロッテ!全員右打ち&バント練習
西村ロッテが目指す野球だった。石垣島キャンプ初のケース打撃。無死一塁、無死二塁、1死一、三塁の3パターンで、全打者が右打ちとバントを繰り返した。主力組も控え組も関係ない。クリーンアップを担う可能性が高い井口や大松もバント、右打ちを徹底して行った。
西村監督は「開幕直後にクリーンアップにバントとかはないけどシーズンは長い。終盤になれば、そういうケースも出てくる。チームとしてこういうことをやるということですよ」と説明。昨季は1度しかバントのサインが出なかった井口も4打席で2度の犠打を決め、右前打を含む2度の進塁打と模範を示して「チームのためなら何でもやる」と言い切った。
バレンタイン前監督時代は右打ちのサインはなく、昨季78犠打は12球団最少。選手の自主性を重んじ、勢いがつくと一気に畳み掛ける一方で、大味な試合が多くなり、低迷の一因になった。投げ込みや打ち込みなど練習量の多さに注目が集まる今キャンプは、室内練習場で非公開のサインプレー練習も敢行。偽装スクイズの練習も行うなど、細かいプレーの反復練習に力を入れている。
早朝散歩、体操を復活させるなど西村色を前面に押し出した意識改革は着々と進んでいる。バントを一度失敗し、エンドランのサインの際にとらえきれずファウルにした大松も「大事な場面で指示に応えられるように、しっかりやりたい」と前を向いた。
【ロッテ】めまい…金泰均2日連続で早退
ロッテの新外国人・金泰均(キム・テギュン)内野手(27)が、体調不良のため2日連続の半ドン早退となった。前日11日にめまいを訴え早退したものの、この日は最初から練習に参加。ただ、ノックを受けた後に、「前日と同じ症状」と訴えたため、大事をとって早退した。明日13日はキャンプ最初の紅白戦を行うが、西村監督は金を起用する予定と話した。
また、紅白戦はいきなり9イニング行う。「3月20日と開幕が早いからね」と西村監督。投手、野手ともに早めに実戦感覚を養うことが急務と意図を説明した。
これなら歓迎!ロッテ汗だくキャンプに“恵みの雨”
ロッテの石垣島キャンプは2度目の雨に見舞われた。1日の歓迎セレモニー中のスコールで室内練習場での始動を余儀なくされて以来、第3クール2日目にして2度目。それでも今回は小雨でグラウンドは使用できる状態。ここまで連日、少し動いただけで汗びっしょりになるほどの晴天が続いていただけに、アーリーワークの筋力トレーニングを終えた井口は「たまには、こういう天気もいい。暑すぎると体力の消耗が激しい。涼しければ練習もはかどります」。“恵みの雨”と歓迎していた。
ロッテ・井口が打撃で存在感、監督も満足げ
ロッテは11日、今キャンプ初のケース打撃で、井口が存在感を見せた。進塁打を意識した右前打や、2度のバントをきっちりと決め「チームのためならなんでもやりますよ。今年はつなぐことが大事になってくる」と力こぶ。西村監督は「こちらの考えを理解して取り組んでくれている。状況を把握できていますね」と満足げな様子だった。
ロッテ・唐川、目指せバレンタイン自己新!
ロッテは11日、球団が企画したバレンタインチョコレート贈呈式に西村監督、大嶺、唐川が参加。キャンプ地の晴天を祈願して、お天気キャスターの高見侑里から特大チョコレートを渡された唐川は「これまで最高で2個しかもらったことがないんですよね。まずは1個目。宿舎に持ち帰って食べます」と大事そうにチョコを抱えながら球場を後にした。
【気になる記事】
ローテアピール!阪神・久保が236球
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます