宮城県栄養士会 食のコラム

「食と健康」についての情報発信!!

【食のコラム2月】

2021年02月01日 | 日記
~春菊~
10月以降によく出回る春菊は、「食べる風邪薬」と呼ばれ、古くから漢方薬として用いられています。
 原産地は地中海沿岸地方ですが、日本には室町時代に伝わり、江戸時代に栽培が始まりました。春に咲く花が菊に似ていることから名づけられたと言われており、関西では「菊菜(きくな)」とも呼ばれています。
 春菊の独特な香りはα‐ピネンやペリルアルデヒド等揮発性の芳香物で、自律神経に作用すると言われており、特にペリルアルデヒドと呼ばれている成分は、胃腸の働きを活性化させる働きが期待されます。
 また、βカロテンやビタミンCなどの抗酸化作用のある成分を多く含む他に、骨や歯の健康を守るカルシウム、貧血を改善する鉄、血圧のコントロールに役立つカリウム等も含まれます。 
 春菊は、宮城県亘理町の特産品であり、東北随一の出荷量を誇ります。新鮮な春菊を旬の時期に収穫し、粉末化したものが「春菊パウダー」で、いつでも手軽に春菊の栄養を摂ることができます。亘理町の春菊農家さんを応援するため、食事改善プロジェクトという下記のホームページでは、春菊や春菊パウダーを使用したレシピを多数紹介しておりますので、ぜひ活用してはいかがでしょうか。

参考資料:名取貴光監修、新野菜の便利帳健康編、高橋書店
板木利隆監修他、新野菜の便利帳おいしい編、高橋書店
食事改善プロジェクト  http://www.web-mov.com/