宮城県栄養士会 食のコラム

「食と健康」についての情報発信!!

【食のコラム10月】

2020年10月01日 | 日記
◆1日350g!野菜宣言!◆
 野菜ジュースのパッケージに「1日分の野菜350g」などと明記され、1日分の野菜摂取量の目標値が広く知られるようになりました。海藻類、きのこ類なども含めて350g摂ることで、体内に必要な量のビタミン、ミネラル、食物繊維が摂取できます。ビタミンとミネラルは、糖質・脂質・タンパク質(三大栄養素)の働きを支え、代謝サイクルを円滑にしてくれます。食物繊維は、便秘の予防や改善はもちろん、糖質の吸収を緩やかにして血糖値の急激な上昇を抑えてくれます。血糖値が上昇すると、血糖値を下げる為にインスリンというホルモンが分泌されます。インスリンは脂肪細胞の分解を抑制します。血糖値の急上昇がインスリンの過剰分泌につながり、結果として体内に脂肪を溜め込んでしまいます。食物繊維は肥満予防にも有効なのです。
 気をつけたいのは、糖質を多く含む野菜類です。イモ類やごぼう、レンコンなどの根菜類です。根菜類に偏らないよう、葉物野菜や海藻類、きのこ類など様々な食品を組み合わせて食べましょう。
1日350gの野菜…毎回計量するわけにもいきません。1日の目安としては生野菜で両手一杯、加熱した野菜なら片手一杯です。
 生野菜サラダはビタミンをそのまま補えるのが良いところですが、摂取量が少なくなりがちです。トマトのような重さのある野菜を加えると良いでしょう。また、汁物や鍋物など煮汁ごと食べる料理では、水に溶け出したビタミンを無駄なく摂取できます。1日を通して生野菜と加熱野菜の両方の料理が揃うことで、摂取量も増えビタミンやミネラルも十分補えます。
 そして、主食となるごはんやパン、主菜となる肉や魚、卵などとバランスの良い食事を心掛けることが大切になります。そうすることで、野菜に含まれる栄養素の効果はより高いものとなります。

参考文献 ・基礎栄養学 第4版・応用栄養学 改訂第2版

体の冷やしすぎに注意!

2020年08月01日 | 健康・病気
暑い夏には“冷たい物”を摂りたくなりますね。
冷たい物ばかり食べていると、胃腸の働きが弱くなり夏バテを引き起こしたり、肌荒れの原因となります。
夏によく食べる麺類や夏野菜は、体を冷やす食べ物として知っている方も多いと思います。
夏場に体温を下げるためには良いですが、体の怠さや食欲不振を感じた時、冷え性の方は摂りすぎに注意しましょう。
夏野菜は生でサラダとして食べる以外にも、焼いたり煮たりと加熱する事で体が冷えにくくなります。
また、ビールや清涼飲料水の飲みすぎも胃の中の消化酵素を薄めてしまい、食欲がなくなり夏バテの原因になるので飲みすぎには注意が必要です。

室内は冷房がきいている場所も多いので、体そのものが冷えている場合もあります。
夏にこそ温かい食べ物を食べて夏バテを防ぎましょう。


永仁会病院 佐藤 文美

「新型コロナウイルスへの警戒が続く中,夏場の脱水に注意!」

2020年07月01日 | 健康・病気
 新型コロナウイルス感染予防対策としてマスクの着用が続く中で夏を迎えるにあたり,熱中症や脱水が心配されるところです。皆さんは1日に必要な水分量をご存じですか。
 成人の平均的な1日の水分量は飲水などのほか,食事に含まれている水分,体の中の代謝活動によって生じる水(代謝水)を含め約2500mlと言われています。
 それに対し,体から出ていく水分は尿をはじめ便中の水,呼吸や皮膚の表面などから蒸発する水(不感蒸泄)を含め約2500mlと言われており,1日の水分摂取量と排泄量のバランスはほぼ同じとなります。
 脱水とは,健康維持に必要な体液量が不足している状態を言い,種類は大きく分けて次の3つに分類されます。

① 低張性脱水(水よりナトリウムの喪失が多い状態)
例:たくさん汗をかいて電解質を含まない水やお茶を大量に飲む → 水分と塩分不足

② 高張性脱水(ナトリウムより水の喪失が多い状態)
例:たくさん汗をかいて喉が渇きながら水を飲むのを我慢しているとき → 水分不足

③ 等張性脱水(水分とナトリウムが比較的同じ割合で失われる状態)
例:下痢や嘔吐によって体液が一気に失われたとき → ①と②の混合型

 脱水症状の改善には『水』と『電解質』を補給する経口補水療法が適しています。スポーツドリンクの利用も可能ですが意外と糖分が多い商品も少なくありません。
 『経口補水液』として売られている「OS-●」「アクアソ●タ」「アクアサポ●ト」などの商品がコンビニなどで手軽に購入できるため,これらをうまく活用しながら夏場の熱中症や脱水を防ぎましょう!

〈参考文献〉
① 臨床栄養ディクショナリー改訂5版 メディカ出版
② ニュートリションケア(2019年秋季増刊) 水・電解質・酸塩基平衡イラスト解説BOOK メディカ出版
③ ニュートリションケア(2013年9月) 管理栄養士が知っておくべき水と電解質のキホン メディカ出版

大崎市民病院  加藤 真祐美


「6月は食育月間です」

2020年06月01日 | 食文化
 6月は食育月間です。「食育」という言葉を知っている人でも、「食育月間」という言葉は初めて聞いたかもしれません。日本には、食育に関する法律である「食育基本法」があります。この法律は、平成17(2005)年6月に公布されました。そのため、法律が公布された6月が「食育月間」となりました。
食育基本法によると、食育は人間が生きる上で基本となることです。また、料理をつくること、野菜を収穫すること、自分が食べるものを選ぶことなどを通じて、健全な食生活ができることを目指すものです。
 現在の日本では、食品ロスの問題、食料自給率の低下、生活習慣病の増加など、食に関係のある問題が多くみられます。皆さんの食生活はいかがですか? 「食べることは生きること」とも言います。食育月間に、自分の食生活を見直してみてはいかがでしょう?
 農林水産省のホームページに「食育の推進」というページがございます。「食育に役立つ情報」をはじめ、食育に関連する情報が満載です。自分の食生活の見直しや、今後の食生活について考える際に活用してみてください。


東北生活文化大学 栗山 孝雄



(参考)
食育の推進.農林水産省 https://www.maff.go.jp/j/syokuiku/index.html

銀ざけ

2020年05月01日 | 日記
 宮城の養殖「銀ざけ」は今,旬を迎えています。春の訪れとともに水揚げが始まり,5月~フ月は出荷の最盛期となります。

「銀ざけ」の中でも『みやぎサーモン』は,水揚げの際に「活け締め」など鮮度維持のための処理を施し,「新鮮で刺し身で食べられるさけ」にこだわった高品質な生食用のさけです。ほどよい脂と甘味のあるとろけるような食感が特徴で,農林水産省の地理的表示保護制度(GI)にも登録されています。

「銀ざけ」には,タンパク質やビタミンB群、ビタミンD、ミネラル類が多く含まれるほか,血液をサラサラにする不飽和脂肪酸のDHAやEPAが豊富です。さらに、赤色の身を生み出す抗酸化作用があるアスタキサンチンも大量に含まれており、紫外線が強くなるこの季節,肌や目のダメージ回復に役立ちます。

冷凍保存されない、「生の銀ざけ」が食べられる絶好の機会に,お刺身やお寿司,カルパッチョ等で『みやぎサーモン』を味わってみてはいかがですか?
                   
栗生小学校 越後久美子


参考文献 みやぎ銀ざけ振興協議会ホームページ
http://www.miyagi-ginzake.jp/miyagisalmon/