宮城県栄養士会 食のコラム

「食と健康」についての情報発信!!

チョコレートの効果

2019年02月01日 | うんちく・小ネタ
 今、食べ物に含まれている成分に対する関心が高まっています。さまざまな成分の中でも、注目度が高いものといえばポリフェノール。数多くの研究を通じて、その多彩な機能が次々に明らかにされています。緑茶、赤ワインをはじめ、ポリフェノールが含まれた食べ物はいろいろありますが、チョコレートの材料であるカカオ豆にもたっぷり含まれています。しかも気軽に利用しやすい食べ物、その代表がチョコレートというわけです。
 カカオポリフェノールを摂ることで、さまざまな効果が期待できます。
①血圧低下
血管が詰まり、細くなることで血圧は上昇しますが、カカオポリフェノールをとることで、血管を広げる作用が期待できることがわかりました。
②動脈硬化予防
動脈硬化を引き起こす原因のひとつは、体内に生じる活性酸素によってコレステロールが酸化されること。カカオポリフェノールは強い抗酸化力で、酸化を抑える働きが期待されています。
③美容効果
見た目年齢が若くても、肌は年齢とともに老化します。カカオポリフェノールは、肌老化の原因のひとつである「活性酸素」が引き起こすトラブルを防ぐことが期待されています。
④アレルギーの改善
アレルギーの発症には過剰に作られる「活性酸素」が関わっています。カカオポリフェノールは、この活性酸素を生み出すさまざまな因子の働きを抑制することが報告されています。
⑤脳の活性化
脳は加齢とともに記憶や学習などの認知機能が低下します。カカオポリフェノールは、脳の栄養といわれる「BDNF」に働きかけ、認知機能を高められる可能性があります。

 ただし、チョコレートは高カロリー食材のため、食べすぎは肥満に繋がります。適量のチョコレートを正しく摂って、より健康的な生活を目指しましょう。



                           東北医科薬科大学病院 木村 藍


参考:みんなの健康チョコライフ
https://www.meiji.co.jp/chocohealthlife/efficacy/


お餅はコンパクトな栄養補給食

2019年01月01日 | 食・レシピ
お餅はコンパクトな栄養補給食

餅は日本の正月や節句、季節の行事や祝い事のような生活行事に欠かせない存在です。最近では保存のきく袋詰めの商品が簡単に手に入ることから季節に関係なく食べることができる食品になりました。
お餅は100gあたりのエネルギーが230kcal程度で糖質が50.3g、ごはん軽く1杯(100g)では170kcalで糖質が37.1gです。「カロリーが高く太りやすい」というイメージがありますが、コンパクトに栄養補給ができるというメリットもあります。
とくにスポーツ選手にはお勧めです。運動中のエネルギー源になる糖質が豊富に含まれていることです。マラソンやトライアスロンなどのような持久系のスポーツの場合には、レース前はしっかり糖質補給をしてエネルギーを蓄えておく「カーボローディング」が必要になります。お餅に含まれている糖質は「デンプン」です。ジュースに含まれている砂糖や、バナナなどの果物に含まれている果糖に比べ消化吸収に時間がかかるため腹持ちがよい食品です。レース後半でスタミナ切れにならないようにレース前にデンプンを手軽に補給できるお餅は便利な食品といえます。
また、コンパクトに栄養補給ができる点が挙げられます。忙しいとき、緊張で茶碗のごはんが多く感じ箸が進まないとき、手軽に食べられるお餅だと食べられることもよくあります。
糖質を効率よくエネルギーに変えるビタミンB1を多く含む豚肉、ひき割り納豆などと一緒に食べると効果的です。


             
丸森町国民健康保険丸森病院  宮沢 尚子



参考文献
日本文化いろは辞典
100%お餅ミュージアム
サトウ食品
ATHTRITION


「白菜」について

2018年12月01日 | 食・レシピ
「白菜」について

白菜は通年スーパーで見かける野菜ですが、旬は気温が下がる11月から2月頃です。この時期の白菜は、冬の厳しい寒さに耐えられるように葉にたくさん糖分を蓄えるため甘味が増し、霜にあたることで繊維が柔らかく、さらに美味しくなります。
栄養としては、カリウムやビタミンCが豊富であることが特徴です。カリウムは高血圧の予防に有効に働き、ビタミンCは風邪予防やストレスの軽減、疲労回復などが期待できます。カリウムやビタミンCは水に溶ける性質をもつため、栄養を余すことなく摂取するには、生食の他、汁ごと食べられる鍋物やスープなどの料理がおすすめです。
調理のポイントとしては、内側の葉は柔らかく甘みが強いため、即席漬け・サラダなどの生食、鍋・スープの具材として用いるのがおすすめです。外側の葉は繊維が太く、シャキシャキとした食感が特徴で、炒め物に向いています。白菜の95%は水分が占めるため、強火で一気に調理すると良いでしょう。甘みがぎゅっとつまった旬の白菜をお楽しみください。

東北大学病院栄養管理室  田中 千尋

先人の知恵 干し柿

2018年11月01日 | 食文化
先人の知恵 干し柿

 秋は「実りの秋」と言われ、春に栽培した作物を始め、木の実や果物、魚など食材が豊富に出回る季節です。それと同時に、たくさん採れた食物を保存して冬期間に備える時期でもあります。
 今回は秋から冬にかけて作られる「干し柿」をご紹介します。干し柿は渋みが強くそのままでは食べられない「渋柿」をおいしく食べる方法です。柿は本来、渋柿が原種と言われています。その渋柿をなんとか食べるために「干す」ことで渋みの成分である「タンニン」を変化させ、渋みを感じにくくさせてきました。また、渋みがなくなると柿が本来持っている糖質の甘さが出てきて、甘味が強く感じられるようになります。これを昔の方は経験から獲得してきたのだと思うと驚くばかりです。
 ちなみに、柿そのものはビタミンCやカリウムが豊富に含まれています。しかし干し柿にするとそのビタミンCはほとんど失われ、代わりに、βクリプトキサンチンと呼ばれる成分が豊富になります。この成分には抗酸化作用や抗発ガン作用があります。

                             
栗原市役所 松倉 美芽

参考文献:
柿ポリフェノールの機能性
https://www.jstage.jst.go.jp/article/nskkk/63/7/63_331/_pdf/-char/en
日本に根付いた渋柿の化学
https://www.jstage.jst.go.jp/article/kakyoshi/64/7/64_348/_pdf
Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A1%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%9A%E3%83%BC%E3%82%B8

塩ecoしてみませんか?

2018年10月15日 | 食・レシピ
塩ecoしてみませんか?

塩エコ(eco)とは塩の節約(減塩)のことを指しており、宮城県ではメタボワースト2位が平成20年から4年連続したために「減塩!あと3g」を重点的に取り組んできました。
塩エコすることで高血圧の予防ができ、脳血管疾患や心疾患のリスクを減らすことが出来ます。
今回は塩エコのコツをいくつか紹介します!
しかしその前に、塩分含有量のわからない加工品を見たことはありませんか?
パッケージの表示にナトリウム量しか書いていない場合の計算方法をご紹介します。
食塩相当量(g)=ナトリウム量(mg)×2.54÷1000
です。
おおよそナトリウム量400mgで食塩相当量1gになります。参考まで。
さて、塩エコのコツですが
①風味をプラスする
塩味が足りない代わりに、大葉、ねぎ、生姜などの香味野菜やごま、柚子、海苔、こしょう、山椒などを足すことで、料理の風味が強まり美味しく食べることが出来ます。
②酸味をプラス
レモン、酢、梅肉などを足すことで、塩分が少なくても気になりません。
献立の一品に酢の物を入れるのも良いですね。
③うま味をプラス
「だし」の出る食材。例えば鰹節、干しエビ、干し貝柱、昆布や干し椎茸を使ってうま味を足すこともおすすめです。
ただの煮物にだしの出る食材を加えたり、薄味のお浸しに削り節をかけても良いでしょう。
大きく3つのコツを紹介しました。
コツを生かして楽しく塩エコしてみませんか?

参考:塩エコ(eco)生活のすすめ - 宮城県大和町公式ホームページ
   https://www.town.taiwa.miyagi.jp/soshiki/hoken/1659.html
   美味しい!「塩ecoレシピ」届きました♪
   https://www.pref.miyagi.jp/soshiki/kensui/sio-eco-miyagi.html