新茶の季節になりました

新しい元号「令和」の時代となり、どことなく活気を感じる今日この頃です。暖かい陽気も加わり、活動的にもなりますが、ちょっと一休みする時にいただく緑茶が美味しく感じられる季節でもあります。ちょうど、新茶の時期となりました。新茶とは、新芽を摘んで製した、その年の最初のお茶のことで、「一番茶」とも言います。また、よい香りがするのも特徴です。
　緑茶に含まれるポリフェノールの茶カテキン類は、がんの予防や高血圧の予防など、さまざまな効能が報告されています。また、緑茶のうま味成分であるアミノ酸の一種、テアニンは、新茶に多く含まれています。テアニンには、カフェインによる興奮を抑制する作用があるため、リラックス効果や疲労の軽減にも関与することが考えられます。
　昨今はペットボトルのお茶が多く出回っておりますが、時間のある時には、新茶を急須で美味しくいれて味わうのはいかがでしょう？　心身ともにリフレッシュできることと思います。

東北生活文化大学　栗山　孝雄

参考：
石川博美．天然植物中の脂質組成の比較．文教大学教育学部紀要　49、177-183、2015年
お茶百科　成分と健康性．伊藤園　http://www.ocha.tv/components_and_health/　2019年4月7日