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人の世は、滞在期間の定め無き、今日一日の旅の宿

 時 人を待たず、光陰 惜しむべし
 古より有道の人、国城 男女 七宝 百物を 惜しまず
 唯 光陰のみ、之を惜しむ

神仙太乙膏 - 漬け込み

2023-01-21 | 日記

神仙太乙膏は、7種の生薬、うえの左から、当帰地黄芍薬           下段の大黄玄参白芷桂皮を、食用油に半年ほど漬け込んで作ります。

処方の内容をみると、上段の当帰地黄芍薬は血を増やして、          皮膚に潤いを与えます。

下段の大黄玄参は、皮膚の乾燥の熱気を冷まし、白芷桂皮は皮膚の陽気を    巡らせて、皮膚の代謝を良くします。

 

今回、漬け込んだのは、この11種。

『和剤局方』の原方に改良を加えて、皮膚の炎症を冷ます黄柏山梔子苦参を加え、皮膚の血の循環を良くして瘀血を除く紅花を加えました。

11種の生薬を350gの食用油に漬け込みました。

 

このあとの工程を去年の写真でみていくと、半年くらいのちに、
食用油と生を、90度くらいにゆっくり加熱して、生薬の成分を抽出します。

 

濾した油の量に見あったミツロウを加えて、加熱してミツロウが溶ければ、     出来上がり。

 

紫雲膏の場合は、ミツロウを加えて溶かして、軟膏が冷えていくときに、      鍋の底や縁で、先に固まってくるものを、30分くらい、丹念につき崩して           全体を混ぜ続けておかないと、油とミツロウが分離してしまいます。

しかし、神仙太乙膏の場合は、溶けた油を容器に移して、                                      そのまま冷やせば出来上がりなので、楽ちんです。

紫雲膏と神仙太乙膏で、冷えて固まるときの状態がなぜ異なるのか、                      理由がいっこうに分からないままです。

     https://ameblo.jp/kasugakanpou/entry-12785221735.html