面白く、そして下らない

私は批判をして何かを為した気になっている大衆の一人に過ぎないが、何か少しでも波紋を起こす小石になれればと書いている。

何のための五輪・パラリンピック日本開催か

2019-04-17 23:41:29 | 政治
~~引用ここから~~
東京五輪日程…暑さ・米TV 配慮の決着 (読売新聞)

陸上、競泳で「午前決勝」…マラソン6時スタート
 2020年東京五輪の日程のほぼ全容が16日、明らかにされた。国際オリンピック委員会(IOC)や大会組織委員会などの間での交渉の末、大会の盛り上がりが途切れないよう大会期間全体にメダル決定日がちりばめられた。一方、マラソンの早朝スタートや、一部競技で午前中に決勝が行われることになり、選手の試合への準備や大会運営で対応が必要となる。(運動部 下山博之、工藤圭太)

■長期化した調整

競技日程を発表する組織委員会の室伏広治スポーツディレクター(16日)
 「国内外の観客に競技の魅力を伝え、大会の感動を届けられるスケジュールになった」。競技日程の発表記者会見で、2020年東京五輪・パラリンピック大会組織委員会の室伏広治・スポーツディレクターは、満足げに説明を始めた。

 競技の実施期間がおおむね決まったのは、昨年7月のIOC理事会。そこからIOCや国際競技連盟(IF)、組織委や映像製作を担当するオリンピック放送機構(OBS)など関係団体が協議し、詳細な日程の策定作業に入った。当初は、年明け早々までの決定も期待されたが、実際はこの春までかかった。組織委は4月下旬にチケットの申し込み受け付けを始め、10連休中に観戦競技の検討と申し込みができるよう準備を進めていたが、日程調整の長期化で連休明けにずれ込むことになった。 

■米国の夜

 調整は陸上で最も難航した。日程決定に携わった大会関係者によると、昨年12月の時点で、暑さ対策の観点から調整してきた男女マラソンのスタート時間は立候補段階より1時間半早めて午前6時、男子50キロ競歩を2時間繰り上げて午前5時半開始で固まった。

 長引いたのは競技場で行う種目の決勝で、IOCは巨額の放送権料を支払う米テレビ局への配慮から、伝統的に米国勢が強い走り幅跳びや400メートル障害を、米国は夜で視聴者が観戦しやすい日本時間午前に実施するよう求めた。国際陸上競技連盟は午前中の決勝に不慣れな選手も多いと反発。複数種目に出場する選手にも配慮して日程案を組み直すなど綱引きが続いた。IOCは11種目の午前実施を要望したというが、最終的に9種目で決着した。

 一方で、チケット完売が見込める男子100メートルや16年リオデジャネイロ五輪で日本が銀メダルを獲得した男子400メートルリレーの決勝は大会の盛り上がりに配慮する形で夜間に決定。組織委幹部は「(競技場を満員にする)フルスタジアムの観点から、午前と午後でバランスのよい配置となった」と胸をなで下ろした。

 通常の大会とは異なる午前決勝による現場の選手たちへの影響が懸念されるが、日本陸連の強化担当者は「日本人は、学生時代から暑い昼間に試合をすることに慣れている」と前向き。全種目で午前に決勝が始まる競泳では、同じく午前決勝だった08年北京大会を経験しており、金メダル2個を獲得した北島康介さんら選手たちが、大会前の合宿から未明に起床してリズムを合わせた例などが参考となりそうだ。

■日本の事情も考慮

 暑さ対策では、マラソンや7人制ラグビー、マウンテンバイクなどに加え、サッカーも開始時間を変更する措置が取られた。組織委は今夏の気温の状況も踏まえ、今後も選手の安全対策を検討する方針で、組織委の担当者は「今後もスケジュールは微調整を行っていく」としている。

 このほか、開幕前の2日間に行われるソフトボールの6試合を東日本大震災の被災地の福島市で行い「復興五輪」を強調。また、日本勢のメダル獲得が期待されるレスリングは当初は大会前半の予定だったが、同じ格闘技でメダル有望競技の柔道との重複を避け後半に変更するなど、最終的には随所に日本側の事情も考慮された日程となった。

早朝深夜の移動 難題…ボランティアも観客も
 競技日程では、人気競技でも早朝や午前中に設定された一方、終了が深夜になる競技もあり、ボランティアの配置や観客の移動などの運営面でも対応が求められる。

 暑さ対策で開始時間が当初計画から前倒しされた男女マラソンや男子50キロ競歩。対策を提言してきた東京都医師会の尾崎治夫会長は「マラソンはさらに30分ほど早いスタートが理想だが、変更に踏み切ったことは評価したい」と話す。

 ただ、早朝の競技の場合、ボランティアは役割によっては未明から現場入りが求められる場合もある。大会組織委員会は、こうしたボランティアには、未明に最終電車で活動場所近くに集まり、待機してもらうことを想定するが、ボランティアに応募した男性は「自国開催なのに、まるで時差があるみたいだ」と苦笑する。

 一方、バレーボールなどは終了が午後11時半の予定で、観客の誘導などを行うボランティアの活動終了は未明になる。JR東日本などの鉄道は、計約60路線で終電時間を30~90分程度遅らせるが、ボランティアの中には終電に間に合わないケースが出る可能性もあり、組織委幹部は「滞在先の確保や車による送迎などの対策を検討する必要がある」と明かす。

 また、注目度の高い競技が平日の午前中に行われる日で、特に難しいのが観客の輸送だ。各鉄道事業者は朝の増発について「ダイヤは既に過密状態で対応は厳しい」と組織委などに回答している。ある鉄道会社の担当者は「観客の移動が朝のラッシュに重なり、かなり混雑するだろう。転落事故やトラブルがないよう、係員の増強やオフピーク通勤の呼びかけなどで乗り切るしかない」と話す。(社会部 前田遼太郎、柳沼晃太朗)
~~引用ここまで~~


東京五輪の競技日程が決まった。しかしその多くは最大のスポンサーである米国のテレビ局へ配慮したものだった。そもそも日本で夏開催がありえないのだ。暑い日本の夏は競技どころではない。それも夏はめぼしいスポーツのイベントがない米国のテレビ局への配慮だった。

昭和39年の前回の東京五輪のように10月10日の秋開催にすべきだった。涼しくて競技には最適の季節だっただろう。

馬鹿馬鹿しい。アスリートや観客の健康より金か。五輪の商業主義化が止まらない。資本主義は金儲けを否定しない。しかし五輪・パラリンピックはスポーツの祭典ではないのか。IOC役員の懐が儲かれば良いのか。

自国開催なのに最大の配慮は米国のテレビ局だ。確かにプロのスポーツはスポンサーとファンあってのものだ。しかし五輪はプロ選手の参加が認められるようになったからアマチュアの祭典ではなくなってしまったが、スポーツの祭典てあることに変わりはない。

それがスポンサーの意向が第一とは。日本は自国開催のメリットもあまりないのだ。

テニスなどは五輪よりグランドスラムの方が格上だが、多くの競技で五輪が最高峰の大会であることに疑いはない。それならば記録が出るように涼しい季節に開催すべきだった。五輪ではないが、甲子園の夏開催も問題視され始めている。

選手だけではない。観客やボランティアが早朝深夜に移動しなければならないのもデメリットだ。五輪は一種の祭りとはいえ、仕事や勉強が免除されるわけではない。負担が大きすぎる。

そもそも私は五輪の東京招致もそれほど賛成ではなかった。成熟社会の日本には必要ないと思えたからだ。それに加えて開催季節も競技日程も日本の意向よりスポンサーの意向が反映されるようではな。

選手や観客、ボランティアが熱中症に掛かることがないことを願う。

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