2019年のナサニエル・ローゼン大阪コンサートが無事終わる。大成功、大成功と毎回私は言っているけど、今回もまた本当に大成功。一曲目のブラームスで全力を使い切り、二曲目エレジーの前に顔とチェロの汗を拭いてから日本語で喋った。
「ドイツ、弾きました。フランス、2まい(2曲のつもり)、弾きます‥‥‥。」
客席がくすくす笑って静かになるまで、一息入れて、仕切り直して、渾身の悲歌(エレジー)を弾きたいのだな、と私は感じた。
ニックは演奏の途中では普通は喋らない。結婚したての頃、「大曲の後の一曲を軽く感じさせたくないのだ。」と言うのを聞いたことがある。一曲に持てる物を全て捧げ切る。生まれ変わってまた全力で次の一曲を弾く。そうしなければ自分自身を超える演奏は出来ない。あの汗を見ればお分かりだろう。技術の上手い弟子は一杯いるが、この哲学を受け継ぐ弟子は数少ない。その一人が昨夜は客席で聴き届けてくれた。
客席がくすくす笑って静かになるまで、一息入れて、仕切り直して、渾身の悲歌(エレジー)を弾きたいのだな、と私は感じた。
ニックは演奏の途中では普通は喋らない。結婚したての頃、「大曲の後の一曲を軽く感じさせたくないのだ。」と言うのを聞いたことがある。一曲に持てる物を全て捧げ切る。生まれ変わってまた全力で次の一曲を弾く。そうしなければ自分自身を超える演奏は出来ない。あの汗を見ればお分かりだろう。技術の上手い弟子は一杯いるが、この哲学を受け継ぐ弟子は数少ない。その一人が昨夜は客席で聴き届けてくれた。

素晴らしい機会を下さった大阪のクラブ・ツークンフトの皆様に心からダンケ・シェーン! 大阪のお客様にもっと聴いて貰いたい、という夢が生まれた。ツークンフトとはドイツ語で「未来」。一つの出会いが忘れがたい思い出と、未来の夢を作ってくれた。
素敵なお客さまたちにも感謝。

伊月庵通信のイラストレーター赤井さんご夫妻。しまったサイン貰えばよかった。

芸大の同級生。

いつき組のこぶこさんと妹さん。

藍生の先輩がたいつもありがとうございます!